緊急情報
ここから本文です。
更新日:2024年8月14日
開催日時 | 令和4年10月6日(木曜日)19時~20時 |
---|---|
開催場所 | 浜松商工会議所 4階特別会議室 |
参加団体 | 浜松商工会議所青年部(13人) |
テーマ |
「浜松の中心市街地の活性化」 |
参加者:
皆さん、こんばんは。本日は、市長の鈴木康友様を囲んで、浜松商工会議所青年部、初めての「浜松まちづくりミーティング」を開催することができました。お忙しい中ご参加いただき誠にありがとうございます。
私たち商工会議所および青年部は経済団体です。その中で私たちの地元、ふるさと浜松市を少しでも良くできればと思い活動しております。浜松市と商工会議所青年部、少しでも緊密に連絡をとりつつ、素晴らしい浜松市のために何かできるようにやっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
市長:
皆さま、こんばんは。今日は「浜松まちづくりミーティング」ということで、浜松商工会議所青年部の皆さんと、こうしてミーティングを開くこととなり、誠にありがとうございます。日頃は若手経済人として、市への政策提言等々頑張って活動していただいております。本当に厚く御礼を申し上げたいと思います。
今日のテーマは「中心市街地の活性化」ということで、私はこれに関して一家言持っています。政治家になる前に10年ほど企画会社を経営しており、いろんなまちづくりを見てきました。その中で行政の立ち位置や民間との関わり方や、その功罪も見てきました。「1,000人の評論家より10人の行動者がいればまちは変わる」というのが私の持論ですので、ぜひ皆さんと有意義な意見交換をさせていただければと思います。どうぞよろしくお願いします。
参加者:
先日9月23日に浜松商工会議所青年部提言委員会の主催で開催した実証実験「はままつeスポーツラボラトリー」の結果を報告します。
2022年度の提言委員会では、浜松のまちなかへの人の流れを取り戻すことで、浜松がより活性化されると考え、その手段としてeスポーツの活用というものを軸に提言の作成を進めております。
そういった中で、実際に浜松のまちなか、今回は新川モールでeスポーツの体験等を行い、浜松市におけるeスポーツの有用性の把握や問題点の検証を今回の実証実験で行いました。
実証実験の目的は、浜松市におけるeスポーツの認知度や意識の調査、また、eスポーツをまちなかでどう活用すれば、浜松市の内外から人が集まるのかの検証、そしてeスポーツのイベントがまちなかエリアの飲食店や販売店の促進につながるかのなどを検証することです。今回かなり有用なデータが取れましたので、今後この結果を提言書に落とし込み、より信ぴょう性の高い提言書の作成を進めてまいります。
市長:
eスポーツは最近ものすごく注目をされていますし、大変伸びている分野だと思うので、eスポーツを活用して中心街を活性化しようと、面白いところに目を付けられたのではないかと思います。1回のイベントとせず、どう継続させていくのか、これをどうつなげていくかというのが大事なので、その辺をまた皆さんでお知恵を出していただくといいのではないかと思います。
スポーツ観戦をしながら飲食するスポーツバーのように、例えば、eスポーツバーというのを作って、そこへ行くとeスポーツを体験しながら飲食ができるというものを作れば恒常的に人を呼べるかもしれないですね。そういうものに結び付けていくといいのではないかと思いました。
参加者:
市が中心市街地の活性化に取り組む際に、ターゲットとして考えているエリア、業種、そしてそれぞれの集客層があれば教えてください。
市長:
市は、中心市街地活性化計画を作って区域は定めていますが、中身は決めていません。行政が商売をやるのではなくて、商売は民間の皆さんがやるので、民間の皆さんがどのようにご商売をやるかということです。
個人的な意見ですが、物販は厳しいと思います。浜松には商業施設が集積した郊外店があり、便利で楽しい場所となっています。一方で、可能性があると思うのは飲食です。その場に行かないと、店の味も店の雰囲気も味わえないですから。
また、リノベーション事業で1店舗1店舗再生していくことも、遠回りのようだけれども、そういうお店の再生でも成果が出てきています。個人でできるのだったら企業もできるのではないかということで、日本で初めて企業版のリノベーションスクールを浜松で始めました。
今度、第3弾として始めようとしているのが「エリアリノベーション」です。エリア全体をリノベーションしてエリア全体を活性化させていくことができます。
初めに話したように、評論家が1,000人集まってもまちは変わらない。10人行動する人が出てきたらまちは必ず変わるというのが私の持論です。遠回りのようですけれども、1店舗1店舗再生をしていく。1つのビルを再生していく。そしてやがてエリア全体を再生していくというのが、一番最良の道だと考えています。
参加者:
今後、中心市街地へ公共施設を集約するような政策はありますか。
市長:
公共施設については、最適な地につくるというのが鉄則です。公共施設がいくら集まっても、絶対中心市街地は再生しません。公共施設をつくっても、まちを変えていかない限りは、まちは元気になりません。公共施設をつくることによって中心市街地を活性化しようというのは、効果的ではないと思います。
参加者:
さまざまな自治体において中心市街地の活性化の1つとして、eスポーツを活用する取り組みが進んでいます。浜松市ではeスポーツの普及促進に何か取り組んでいることはありますか。
市長:
今のところ、特に市がということはありませんが、そういう動きが出てくれば積極的に応援していきますし、後援したり、場を提供するとか、さまざまな形で行政としての支援の方法はあります。まずは民間の皆さんで、ぜひそういう機運を盛り上げていただければと思います。
今回のイベントも面白いので、これをいかに持続的なものにするか。例えば毎月、日を決めて、この日はeスポーツの日にしましょうとか、eスポーツバーみたいな場所を作るとか、そういう盛り上げをみんなでやっていけばいいと思います。
参加者:
大河ドラマ館は、当初の予定だと1年限りで解体して更地にしてしまうようですが、歴史観光施設として常設の目的で再整備していくような計画はありますか。
市長:
そういう声も既に出始めていて、つぶすのではなく、そのまま活用できないかとかいうお話もいただいています。それはこれからいろいろ関係者の皆さんを含めて検討をしていきたいと思います。
参加者:
本日は誠にありがとうございました。
市長の本日のお話を聞いて一番印象に残ったことは、「1,000人の評論家よりも10人の行動家、これがいればまちは必ず活性化する、生まれ変わる」ということです。
商工会議所青年部の考え方、理念に「行動こそ時代を先駆けるべき青年の責務と信じ力を合わせ国の礎となろう」という言葉があります。まさにわれわれもその責務をしっかりと感じ、また行動に移して行くということを、今後しっかりやっていかなければいけないと思いました。
その中で、やはりこの浜松のまちなかに人を呼び込んでくる。また浜松に人を呼び込んでくる。これが非常に大事なことだと思いました。私が提言委員会の委員長をしていたときに、コト消費を使って人口を呼び込んでくる、そして、交流人口を呼び込んでくる、人口シェアリングという考え方を提言書の中にしたためさせていただきました。まさに今、市長がおっしゃったことそのものだなと、私どもしっかり意思疎通ができたと感じました。
コト消費ということは、民間の力をもって作り上げていかなければいけない。その先陣をわれわれ商工会議所青年部がつくって、そこをしっかりと市の皆さんにサポートいただければ、必ずやこの浜松市は素晴らしい都市になっていくと思っています。今後、意見交換を重ねながら、一緒になってやって行きたいと思っていますので、ぜひよろしくお願いします。本日はありがとうございました。
市長:
ありがとうございました。
今、浜松はスタートアップに力を入れていまして、スタートアップの育成や誘致をしています。ゼロから起業するというのも大事ですが、いわゆる中小企業の第2創業、ここのスタートアップを増やしていきたいと思って、皆さんも家業ともう1つ新しい事業、この「両利きの経営」というのを考えていただけるとうれしいなと思います。今後の青年部に大いに期待していますので頑張ってください。
(終了)
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください