緊急情報

サイト内を検索
ホーム > 市政 > 広聴・広報 > 広聴 > 広聴について > 過去の広聴集会の様子 > 令和3年度広聴集会 > 令和3年度 第2回「浜松まちづくりミーティング」 開催記録

ここから本文です。

更新日:2024年1月1日

令和3年度 第2回「浜松まちづくりミーティング」 開催記録

開催日時 令和4年3月24日(木曜日)15時~16時
開催場所 浜松市役所 記者会見室
参加団体 浜松パワーフード学会(8人)
テーマ

「『どうする家康』で、どうする?浜松パワーフード学会」

1.あいさつ

市長:

 今日は第2回目となる浜松まちづくりミーティングにご参加をいただきまして、ありがとうございます。日頃、浜松パワーフード学会の皆さまには、食を通じて浜松を盛り上げるということで、さまざまなお取り組みをいただいて、厚く御礼を申し上げます。

 来年はいよいよ大河ドラマ「どうする家康」の放映が始まり、この元城小学校跡地には大河ドラマ館も準備を進めているところです。この好機を生かして交流人口や関係人口拡大に向けて取り組んでいきたいと思います。

 学会の皆さま方には、食の分野で大いにそのお力を発揮していただいて、ぜひ浜松の素晴らしい食材でもって、浜松に来られた皆さんを、おもてなしいただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

2.自己紹介・活動紹介

参加者:

 はじめまして。私は2つのホテルで料理長をしていまして、現在、全ての部門を統括した総料理長をしています。

 浜松の食材をいろいろ使って浜松の魅力を前面に出しながら、全国のお客さまに対して浜松パワーフードを推進しているところでございます。

参加者:

 はじめまして。私は、ファーマーズマーケットを4店舗管理している部署に勤務しています。地元の農産物を中心に、毎日販売しているのですが、なんと言っても浜松の強みは、農産物の少量多品目でやれることで、まさにファーマーズマーケットに合った土地です。毎日、地場率も90パーセントと高く、浜松の農産物をこの地域の皆さんに、食材としてお使いいただいていると思います。

 浜松パワーフード学会の飲食業の皆さんや、観光業者の皆さんと一体となって、地元の農産物を盛り上げていけたらと思っています。どうぞよろしくお願いします。

参加者:

 私は、三ヶ日町で製菓店をしています。よろしくお願いします。

 当店は、創業が明治18年で、創業から136年になりました。三ヶ日町ということで、ミカンを使ったお菓子を作り、皆さんに楽しんでもらおうとやってきました。

 JALの国内線ファーストクラスでは、当店で作ったみかんを使ったお菓子2種類を提供させていただきました。また今度はビジネスクラスにも使われるよう精進しますので、これからもよろしくお願いします。

参加者:

 私は飲食店を営んでおります。現在、7店舗で協力して、浜松の飲食業界をけん引できるように、いろいろと仕組みを整えているところでございます。今後とも、どうぞよろしくお願いします。

参加者:

 はじめまして。私は農家をしていて、露地野菜をメインに作っています。就農5年目にもかかわらず、浜松パワーフード学会で素晴らしい席に立ち合わせていただいて感激でございます。今回、有意義な時間にして、より浜松を盛り上げていきたいと思いますので、今日はよろしくお願いいたします。

参加者:

 はじめまして。私は居酒屋をやっておりまして、地域密着型居酒屋として活動しています。

最近は自家製ベーコンに力を入れておりまして、今回、自家製ベーコンの工場設立を計画しているので、そのお話をさせていただこうと思います。よろしくお願いいたします。

参加者:

 こんにちは。浜松パワーフード学会会長でございます。私もこの浜松の地で、ホテルに入社して以来、食に携わって43年でございます。浜松の魅力に打ちひしがれ、それを世に出していきたいという思いで頑張っております。よろしくお願いします。

参加者:

 私は、都田町でお米の栽培をしております。地元のお米を使って地元の酒蔵で作った「Enshu(エンシュ)」というお酒の、原料のお米を担当させていただきました。私はフルーツパーク駅近くの7割ぐらいの土地を管理していまして、田園風景と共に浜松はいい街だなと思っていただけるように、これからも精進してまいりますので、よろしくお願いいたします。

浜松パワーフード学会浜松まちづくりミーティング

参加者:

 では、私たち浜松パワーフード学会の活動を紹介します。浜松パワーフード学会の活動としては、浜松産の生産品の価値をどんどん高めていくことを、われわれのミッションとしておりまして、今回もそのいくつかの取り組みをご紹介させていただきたいと思っております。

 まずは、今日お持ちした「Enshu」について紹介します。これはパワーフード学会が監修し、徳川19代徳川家広様に命名いただきまして、売り上げの一部を徳川記念財団に文化財の保護のためにご寄付をしているものです。

 青ラベル、赤ラベルがあり、浜松を代表する2つの酒蔵がそれぞれ作っています。2つのライバル同士の蔵が、同じ名前で、原材料として同じ種類の浜松の米を使って、浜松の水、浜松の蔵で作っているお酒です。そしてアルコール度数は9度という健康的な度数で、あえて削らない精米歩合90パーセントのお米を使用したものです。削った10パーセントも肥料として全て使うという、SDGsにのっとった加工をしながら開発したお酒でございます。

 浜松の酒蔵の女性の杜氏(とうじ)が、腕によりをかけて、いいお酒として作ってくださいました。そこにもう一つの酒蔵も加わって同じものを作り、今回出来上がりました。

 スイーティで、フルーティーなお酒に出来上がった青ラベル、それに対して赤ラベルはコントラストのはっきりしたドライな味わいです。

 また、もう一つの取り組みとして、浜松市の協力の中で出来上がったお話ですが、浜松産の米を全国に販売していこうと、「ブチあげん(玄)米」を、お笑いコンビのEXITさんにご協力いただいて全国に発信していただき、たくさん販売しました。こういった形で、原材料を華やかに全国に知らせていく活動を行いました。

さらには、地元スーパーで「栄養はなまる弁当」というものを、地元法人の保健事業部の皆さんにご協力いただいて、浜松パワーフード学会が監修して、去年1年間、地元スーパーで販売いたしました。

 これは浜松市の健康増進課にもご協力いただいて出来上がりました。1年間に5万食を突破したということで、5万人以上の地元の市民の皆さんに食していただき、浜松パワーフードというものが、こんなに健康的だということをお伝えできて、浜松の食材の知名度を上げることができました。

 こういった活動をしてまいりましたが、来年の大河ドラマに向けて、ますます盛り上げていきたいと思っていますので、浜松パワーフード学会のメンバー一人一人がそこに果敢にチャレンジしているというところを、今日はお話しできたらと思っております。

3.意見交換

参加者:

 まず「Enshu」についてですが、先ほどの活動紹介でも説明したとおり、今回、浜松の二つの酒蔵が手を取り合って発売をした史上初の商品で、そこを結び付けていただいたパワーフード学会さんに感謝しています。私は、お酒の「Enshu」の名前のとおり、その酒蔵さんとの縁を大切にし、手を取り合って来年度の「どうする家康」に向け、たくさんのお客さまをこのお酒でおもてなししたいと思います。

 お酒の原料がお米ということで、今日浜松産のお米をご用意しましたので、ぜひ食べていただきたいと思います。

参加者:

 もともと彼のお父さんは次郎柿や、梨、落花生などいろいろなものを作られていたのですが、彼はお米一本で行きたいんだということで、米作り一筋でやっています。

市長:

 へえ。そうですか。

参加者:

 今日は農協で開発された「にこまる」という新しいブランド米を持ってきました。先日、全国の特A米が43点発表されまして、新潟コシヒカリなど、名だたる銘柄が選ばれる中、静岡県西部という名指しで「にこまる」という品種が特A米に登録されました。これが3年連続で入っています。

市長:

 特A米に登録されているのはどのくらいあるのですか。

参加者:

 全国で43個しかありません。例えば新潟産コシヒカリ。コシヒカリは一つの品種なのですが「コシヒカリ=全て特A」というわけではないです。ここで作られているこのお米だからこその特Aです。

市長:

 なるほど。

参加者:

 新潟県産というと、新潟県全域を指しますが、静岡県は静岡県西部の「にこまる」がここの地域を限定して登録されました。

市長:

 ここの地域限定なのですね。それはあなた以外の生産者もいるのですか。

参加者:

 います。実際、私どもの管内でとれたお米をランダムで出品しているので、誰が作ったものが持って行かれたのか分からないのです。それを穀物協会が全国の銘柄を食べて判定しています。このお米は、本当に浜松地区のパワーフードと呼ぶにふさわしいお米ではないかと思い、今日はご紹介させていただきました。

市長:

 今どれくらいの農家さんで作っているのですか。

参加者:

 私たちの特別栽培米研究会というのがありまして、今は20世帯ぐらいの農家で運営しています。静岡県は県内消費100パーセントで、外部にお米を輸出していません。静岡県の中で地産地消がすごくうまくいっている状態です。そのため、全国的には有名ではないですが、こんなにおいしいお米があるぞと、今日はぜひお知らせさせていただきたいと思いました。

参加者:

 大河ドラマ「どうする家康」に向けて考えると、まず「直虎」のときに舘山寺温泉の方はお客さんに結構来ていただいたのですが、街なかの方は全然振るわなかったということがありました。今回「どうする家康」では、浜松へたくさんの人に来ていただきたいという思いの中で、大河ドラマの間だけでなく、それをきっかけに浜松に来ていただいた人が、これからずっと「浜松っておいしいね」と感じ、リピーターになっていただけるように、私どもは今、浜松パワーフードを中心に料理構成をしております。

 今、「Enshu」を会席料理の食前酒として提供し、全国から来るお客さまに対して、まず「Enshu」を広めております。

 また、美食の街として有名なサンセバスチャンに私も会長と一緒に行ってきました。向こうでは、三つ星レストランのシェフでも自分のレシピを共有しているということを知りました。そういうことを私どももやろうと思い、第1弾として会長の「キンメダイの煮付け」のレシピを皆で共有し、発信しております。やはり料理人というのは自分の懐を明かさないというのが普通です。あの店には負けたくないというライバル同士の思いがあるのですが、「キンメダイの煮つけ」を第一歩として、全国から来るお客さまに対して、パワーフード学会はこういうことをやっているんだよということを発信しながら周知しております。

 私どもが提供しているデザートですが、「どうする家康」に向けて、家康関連のスイーツをこれから開発しようとしております。やはり大河ドラマの中で嵐の松本潤さんが主役ということで、30代、40代の女性に気に入ってもらえるといった視点で開発しております。今日お持ちしたのは現時点でのものですが、これからもっと進化していきます。

市長:

 これはどういう特徴がありますか。

参加者:

 今日はいなさ牛乳のパンナコッタ、地元養蜂場の蜂蜜のムース、湖西のレモンジュレ、地元養蜂場の蜂蜜の寒天ゼリー三ヶ日みかんのソースがけ、地元の製茶さんの抹茶を使用したムース、地元のレモンを使ったレモンのパウンドケーキを持ってきました。すべて浜松パワーフードで、地元の生産者とコラボしながら、現在、私どものバイキングで提供しております。

 浜松はいいもの、おいしいものがたくさんありますので、それをコラボしながら、浜松はすごいぞということをどんどん発信しているところでございます。これから「どうする家康」に向けても家康コーナーをつくりながら、商品を作っていく予定でございます。

市長:

 これはやはりスイーツが特徴なのですか。

参加者:

 スイーツが一番特徴です。大河のファンというとシニア層が多いかと思いますが、今度の主役が嵐の松本さんということで、30代、40代の女性に向けたスイーツを作り、食いついていただきたいという狙いもあります。料理も同じように進めて行きますが、オール浜松を前面に出して、「Enshu」の食前酒を飲みながら浜松の食材を食べていただく、なおかつ浜松に来ていただくということを狙っております。

市長:

 いなさ牛乳のパンナコッタ、おいしいですね。

参加者:

 いなさ牛乳は濃いので。お子さまからお年寄りまで万人に受け入れられる味だと思います。

市長:

 あまり重くないし食べやすいですね。

試食の様子

参加者:

 私はファーマーズマーケットを4店舗担当しています。

 農協の使命は、生産者の方々の所得向上ということでございます。生産量自体、ファーマーズマーケットの出荷者は今2200人ぐらいいるのですが、だいぶ高齢化が進みまして、実際に出荷している方は1200人くらいしかいません。

 品揃えが不足気味ということがあって、午後の集客力というところを考えていくと、地元の市民の皆さんがファーマーズマーケットに期待する部分は、品揃えをしっかり閉店まで充実してもらいたいというお話もいただいているのですが、なかなか夕方までの品揃えは厳しいというところもあります。今、地元のスーパーさんの中に、ファーマーズマーケットという地場コーナーをつくって展開しています。スーパーだと、お昼に集客があったり、夕方から夜にかけて集客があったり、そういったときにファーマーズマーケットの農産物を購入できるということが、すごく好評をいただいています。今も浜松パワーフード学会会長から地元のスーパーとコラボした売り場をつくれないかということを、検討している途中でございます。

市長:

 直営店はどうするのですか。

参加者:

 直営店はもちろん今までどおり、本家本元はもちろん営業を続けて、それに合う生産量をしっかり確保しながら、スーパーの方も進めていきたいと考えています。

 「直虎」のときは、観光客の方々が三方原店や白脇店を中心に来店されていたので、「どうする家康」に向けて、またいろいろな観光のマップなどを使いながらファーマーズマーケットの方に人を誘致して、生産者の方々の所得向上に関わっていきたいと考えています。よろしくお願いします。

市長:

 車だと、インターから近いと寄りやすくて集客のチャンスですね。

参加者:

 彼は若手の農家たちにすごく評価が高く、農家さんと良い信頼関係が出来上がっていて、挑戦する人たちをすごく開発してくださっています。地元のスーパーという販売力を持った所と、ファーマーズマーケットの力がうまく合致しましたら、ほんとに全域に広がっていくのではないかと思い、期待しています。

参加者:

 「どうする家康」で、私のお店として、浜松パワーフード学会としてどうしたらいいか、これから考えていかなければならないと思っています。コロナ禍の少し前に、たまたまご縁があって、三ヶ日の600坪ぐらいの古民家が密集した所の物件をたまたま手に入れました。ずっとやりたかった、オーガニックビレッジのような場所を作りたいと思っています。今いろいろな環境問題がありますが、人間が出すものが自然環境を壊していくというところがあるので、少しでも環境に負荷をかけずに何かできないかなと思っていました。うちはお菓子屋ですが、お菓子は、材料を生産者の皆さんに作っていただかないとできないものです。生産者の皆さんも、環境に配慮し少しでも良いものを作ろうと思いながらも、環境に良いものはコストがかかると思うので、使う方がこれを起用して、販売しなければいけないと思います。

 たまたま、三ヶ日でそういう考えで三十何年もずっと無農薬農家をやってらっしゃる方に出会えました。この方たちの作ったものを当店で利用したり、外から来た方に販売し買っていただくことで応援していきたいなと思い、ずっとやりたかったオーガニックビレッジのプロジェクトを、事業再構築で始めました。

市長:

 そこにはレストランもあるのですか。

参加者:

 レストランやカフェ、簡易宿泊もできるようにしようかなと思っています。

市長:

 広さはどれくらいですか。

参加者:

 土地自体が600坪で、中に20坪の2階建ての建物や、30坪の平屋、60坪の剣道場があります。道場をショップにしながら、すごくいい建物なのでなるべく壊さないように、そのまま木目も全部生かして、自然と調和した環境ができればいいなと思っています。

市長:

 グランピングをやってもいいですね。

参加者:

 それも広がっていけばできるようになります。

市長:

 バーベキューもできるといいですね。

参加者:

 それいいですね。三ヶ日はいろいろなものがあるので、そういうことも含めて計画します。

市長:

 かなり集客できそうですね。街なか以外でお客さんを呼べるのはいいですね。街なかの空き店舗も臨時で活用してほしいですね。うまくいったら常設にするといいですね。

市長:

 取りあえずリスクを軽減するために、コンテンポラリー、テンポラリーで、来年人が来る時期にちょっとやってみるといいですね。

参加者:

 事業が大きくなると、従業員もたくさん必要になります。人はすごく大切なので、やはりちゃんとしたスタッフさんに来てもらって、その方が活躍できるという状況をつくって、出店できればなと思っています。またよろしくお願いします。

市長:

 はい。

参加者:

私もいろいろと企画を立てながら、浜松の食をどのように料理にしていくか、そして私たちが求めて行くところは、飲食店さん同士が横と横で手をつないで、タッグを組んで盛り上げていけるかというところなので、それをけん引できるように、これからもやっていきたいなと思っています。

 6年前に「将軍丼」という1万円のどんぶりを発売したのですが、これが非常に好評でいまだにご注文いただいています。特に県外から来られるお客さまや、メディアも、うちのホームページを見て年に2、3回は取材をしてくれていて、うちのメニューとして結構定着しています。

市長:

 それは予約が必要でしょう。

参加者:

 要予約です。非常に好評でして、今回の「どうする家康」に向けても、おとといメディアからお電話いただいて、「家康とどういった関係があるのですか」みたいなヒアリングがありました。

 結構注目されているということで、こういった企画をまた第2弾、第3弾と作っていきたいと考えております。

 これから志を持った他の店舗さんに声をかけてメンバーを増やしていきたいです。

市長:

 増やせるといいですよね。

参加者:

 そうですね。増やしていって、より大きなことができるように。浜松の飲食業界をけん引できるようなものを模範となってやっていくべきだということで、これからもいろいろ考えてやっていきたいと思います。

 これだけの生産者さんがいらっしゃるので、より手をつないでコラボをしていきたいと考えていますし、発信力もどんどん強化していきたいと思っています。

市長:

 将軍丼はどれくらい出るのですか。

参加者:

 年間20個ぐらいは出ますね。1人で食べるにはちょっと量が多いのですが、皆さん1人1つ注文されます。

 コロナ前にはインバウンドで中国人観光客からの注文もありました。海外の富裕層の方は、やはりおいしいものを食べられるなら、お金がかかってもいいという考えの人がいて、日本にもまだまだたくさんいらっしゃるので、そういった方たちを、どんどん浜松に誘客していければと思っています。

参加者:

 私は農家になって5年になります。はじめに今私が取り組んでいることをお話しさせていただきたいと思います。

 今、新たな生産物の開発に力を入れています。浜松の生産物を堆肥にして肥料に使うことも考えていて、今やっているのが、次郎柿の皮を使って、それを堆肥にして土に敷き込んで、次郎ネギを作ることを試みています。ネギの長さ、太さを大きくすることで、家康公にあやかって、「将軍ネギ」も作ろうと思っています。せっかく家康公ゆかりの地ですので、大河と歴史を生かすことが大事だと思っています。

 私は農業を調べているうちに、浜松は日照時間が全国トップクラスということを知りました。日照時間は野菜には一番大事なことです。浜松パワーフードの源はこの日の光だと思うので、この限られた地域の特徴を生かしていきたいと思っています。健康寿命が全国トップというのも、食にあるのかなと思っております。

 今後、就農者を増やすことにも取り組んでいきたいと思っています。

市長:

 いいですね。

参加者:

 はい。僕がこのように商品を作っていて、名産品となったものをモデルにして、所得向上を狙って、もうかる農業を定着していきたいと思っています。

 農法や技術は、YouTubeから学ぶというのが私のスタイルで、もちろん大切な技術もあると思いますけど、結構新しいものを取り入れるときは、YouTubeも有効ですし、なんとか今やってこられていますので、意外とできるものだと感じています。

 その上で課題になるのが耕作放棄地の有効活用です。平成27年のデータですが、1166ヘクタール、佐鳴湖10個分の広さの畑が放棄地として残っているということなので、これをぜひフル活用していきたいと思っています。

 総農家数は減っていますが、農業のイメージとして「もうからない」というのがあると思うので、これをなんとか覆していきたいです。

市長:

 これからは、もうかる農業をしないといけない。実はとても稼げると思いますよ。

参加者:

 はい。それをテーマにやっていきたいと思っています。

 私の目標の1つとしまして、浜松市の食料自給率を120パーセントに持って行きたいと思っています。

 静岡県の生産額ベースになりますけれども、食糧自給率が54パーセントでおよそ半分です。低く見えますが、全国的には高い数字で、まだまだ増えると思っています。浜松ブランドを、全国、世界に輸出していけるようにしていきたいです。もちろん地産地消も狙っていて、飲食店さんとの連携を果たしていきたいと思っています。

 次に、静岡県の農産物の売上高の数値をグラフで見ると、浜松市の動きと静岡県の動きが本当に比例しているので、浜松市の発展こそ静岡県の発展だと、浜松市が引っ張って行くべきだなと思っています。

 また、浜松は日本のサンセバスチャンになり得ると十分思っております。農業産出額全国7位です。この7位のうち、浜松は野菜と果物だけを見るとトップ3に入っている数字になるので、十分に狙える数字です。農家数は全国1位、農家就業人口は全国3位、これも1位を狙っていきたいです。

 浜松市の耕作放棄地は9450ヘクタールあります。これは農業産出額トップ10の地域の中で、一番広いので、まだまだこれから伸び代があるかなと思っています。

 最後になりますが、友人に野菜をよく配るのですが、私の野菜を食べて体調が良くなったと言われました。

市長:

その方は何を食べたのですか。

参加者:

 その時はブロッコリーを食べていただきました。生産者としてこの上ない言葉だなと思いました。これを作れるのは浜松の土地だと改めて感じ、これから浜松の可能性がもっともっとあることを、改めて感じました。

市長:

 土地をもっと借りて大規模化していけばいいね。

参加者:

 もっとやっていきたいと思っています。

市長:

 素晴らしい。

参加者:

 ありがとうございます。

参加者:

 私は三ヶ日町で居酒屋をやっています。これはうちで作っているベーコンです。ぜひ温かいうちに召し上がってください。

市長:

 おいしいですね。

参加者:

 実はこのベーコンは、およそ50年前に作っていたレシピで作りました。なぜ今このベーコンなのかというと、私は今、父と一緒に居酒屋をやっているのですが、ルーツが養豚にありまして、祖父の代に山を使って養豚をしていました。その関係で食肉卸業をやっていて、養豚は廃業してしまったのですが、今も食肉卸と居酒屋の2つの事業をしています。

 食肉卸の方で、祖父の代に日本にベーコンやハムを伝えた方がいらっしゃって、そのお弟子さんに直接ベーコン作りを教えていただいた経緯がありました。当時、ベーコンを作って大手デパートなどいろんな所に卸していたのですが、時代の流れでレシピが失われてしまいました。私はまだ生まれていなかったので、思い出話として「あの時のベーコンはおいしかったね」といった話をよく聞いていました。

 コロナ禍に、当時の従業員の方が偶然お店に遊びに来てくれて、昔話をしていたときに、その時のレシピが残っているけど一緒に作りますかと提案してくださいました。願ってもないことでしたので、ぜひお願いしますと話したのが2020年の夏で、その冬に作り始めました。

 再現してみたところ、おいしいベーコンが出来上がったので皆さんに食べていただきたいと思いいろいろ調べているうちに、ベーコンを皆さんに販売するためには、食肉加工業を取得しなければいけないということが発覚して、それはもう工場を新たに新設しなければ、販売まで行き着けないということになりました。ハードルがあったのですが、今回、事業再構築補助金の認可をいただくことができたので、居酒屋の店舗の裏のスペースを改造して工場を作る計画をしています。

 薫製の香りがすごく特徴的なので、贈答用のベーコンができればいいなと思っています。今、三ヶ日にもお土産品はたくさんあるのですが、どれもミカンを使ったスイーツ寄りの商品が多いので、こちらのベーコンのブロックを仲間入りさせたいと思っています。

 作り方が昔ながらの製法で、薫製窯を使って冬場にしか作ることができないので、出来上がったものをすぐに真空パックして、低温調理で2次殺菌をして冷凍するという形で保存しています。

 実際に工場を造ってからも、遠くの方にも送れるように冷凍販売をメインに考えています。

参加者が説明する様子

市長:

 まだ販売してないのですか。

参加者:

 まだ販売していません。店舗に来ていただいた方しか、召し上がっていただくことができないので、新たなベーコンというアイテムで、浜松パワーフードとして、三ヶ日の新たなお土産品として盛り上げていきます。

市長:

 販売はどういうふうに販売されるのですか。

参加者:

 今は居酒屋の飲食スペースしかないのですが、改造して販売スペースも設置できればと思っています。オンライン販売を視野に入れているので、オンラインで受注して発送することも考えています。まさに今、その販路の確立が課題でもありまして、せっかく作ったベーコンが無駄にならにように、どういったところで皆さんにお使いいただけるかということは、工場計画とともに並行してそこも進めていきたいと思っています。

市長:

 取りあえず浜松市のオンライン販売はどうですか。

広聴広報課長:

 そうですね。出世マーケットでぜひ取り扱いたいですね。

参加者:

 よろしくお願いします。

参加者:

 市内のホテルでも、朝食でベーコンエッグなどに使っていただけたらいいですね。

市長:

 塩加減も良くておいしいですね。

参加者:

以上が浜松パワーフード学会として、今日参加させていただいたメンバーでございます。学会には、こういう果敢にいろんな取り組みに携わっていく人たちがたくさんおります。

市長:

 今何人ぐらいいるのですか。

参加者:

 今87人でございます。会員をどんどん増やして、これを一つの力にしていきたいです。

市長:

 会員を増やしたいですね。

参加者:

 はい。そして来年の1年間で、世界が認める日本一美食のまち浜松をつくれるように、全力を尽くしてみんなで取り組んでいきます。

4.おわりに

市長:

 皆さん非常にパワフルな取り組みをご紹介いただきましてありがとうございました。大変心強く思います。

 この輪をもっと広げて強力な力として、ぜひ食でこの地域を盛り上げていただければ、サンセバスチャンも夢じゃないと思います。素晴らしい生産者の方と、素晴らしい飲食店の方と一緒にコラボするとすごい力となると思いますので、われわれも行政としていろんなお手伝いをさせていただきますので、来年に向けて頑張ってまいりましょう。ありがとうございました。

参加者一同:

 ありがとうございました。

(終了)

このページのよくある質問

よくある質問の一覧を見る

お問い合わせ

浜松市役所企画調整部広聴広報課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2021

ファクス番号:053-457-2028

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?