緊急情報
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更新日:2023年12月1日
開催日 |
平成29年4月19日(水曜日) |
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グループ名 |
NPO法人がんばらまいか佐久間の店「いどばた」 |
参加人数 |
13人 |
活動紹介 |
そばの里づくりの一端を担うことや高齢者の食の支援を目指すことを目的に、空き店舗を改装して、女性会員が運営する飲食店「NPOのお店 いどばた」を平成20年6月にオープン。
手打ちのそばやうどんをはじめ、地元産の食材を利用した日替わりの手作り惣菜を提供しており、一般利用のほか地域高齢者の交流機会の場となって、1日平均40人程度の利用があります。地域の女性たちの働く場だけではなく、生きがいづくりにも貢献しています。 |
メンバーの日ごろの活動や、地域に対する思い、佐久間産アワビを使用した「あわびカレー」についてのお話など、たいへん和やかな雰囲気のなか懇談は進みました。
団体の「地元の高齢者の食の支援、地域のコミュニケーションの場としていどばたを今後も続けていく。アワビの養殖をぜひ成功させたいので、引き続きご協力・ご支援をお願いしたい」との声に、市長は「われわれもしっかり成功に導けるよう、皆さんを支えていく。また、アワビに限らずいろいろな地域振興にも取り組んでいきたい」答えました。
参加者(代表):
浜松市の仲間へ入れていただきまして今年で12年、政令市になりまして10年、長いお付き合いの中の一歩を踏み出させていただきました。
私もちょくちょく、この市役所へ出向かせていただいております。でもこの13名の中には、今日初めて浜松の市役所へ足を踏み入れたというか、一歩を踏み出させてもらった方も大勢おります。私たちは、佐久間と浜松が合併するときにできました「NPO法人がんばらまいか佐久間」の女性活動委員会の委員でございます。
「いどばた」はJAの支店の空き店舗を借り受け、そこを整備いたしました。地元の高齢者の食の支援、地域のコミュニケーションの場という目的で、「いどばた」という名前を付けました。
おかげさまで、順調にどうにか足を進めております。今回も、あわびカレーの発売に当たりまして、市のご支援をいただきまして、担当者の心強いご指導の下、今日、こうやって皆さまの前に出せるような製品に、やっとこぎつけることができました。
これからも一生懸命やっていきたいと思っておりますが、今日は市長さんを囲んで、こんなチャンスはございません。大いに語り合い、そしてご意見を聞いていただき、市長さんからもお話を聞ける、大変ありがたい場だと思っております。今日一日、よろしくお願いいたします。
広聴広報課長:
ご用意いただきましたあわびカレーは朝早くからご準備いただきました。山の幸もたくさん並んでおります。
市長:
すごいね、これ。山菜の天ぷら。素晴らしい。
あわびカレーはどうやって食べるの。
参加者:
このカレーは、アワビが上にのっていて肝ソースがかかっています。酒蒸しになっていますので、そのまま召し上がっていただいてもいいです。肝ソースはカレーの中に入れていただくと、ちょっとカレーの味が変わります。普通のカレーと、肝ソースを混ぜたカレーと、お楽しみください。
参加者:
もう一方は炊き込みご飯を用意しました。
市長:
炊き込みご飯にアワビがのって、豪華ですね。
参加者:
中にも入ってます。
これはタラの芽の天ぷらと、コゴミの天ぷらです。今日は特別に、メニューには入ってなかったんですけど、市長さんにお会いできるということで用意しました。
市長:
素晴らしい。
参加者:
アワビは酒蒸しにしてあるんです。
市長:
柔らかくておいしいです。
参加者:
これからだと、アワビにオクラを刻んで、塩昆布をちょっと入れて、それにごま油をかけて、お醤油を適度に入れてかき混ぜて食べると、すごくおいしいおつまみになりますよ。
市長:
なるほど。それはうまそうですね。
参加者:
アワビさえあれば、自分でもできると思います。
市長:
天ぷらもおいしいですね。
参加者:
ほんとはここで揚げて食べさせたかったんですけどね。場所が場所ですから、今日は朝揚げてきました。
市長:
あわびカレーは「いどばた」のメニューに入れるんですか。
参加者:
はい。5月から予約制で限定10食で始めます。
市長:
限定10食、貴重ですね。
参加者:
一応、第一、第三の日曜日で、完全予約制で、街なかの人にも来ていただきたいです。
まだちょっとアワビ自体がそんなに大きくなってないものですから、これから9センチメートルぐらいまでにしたいと思っています。あまり数を出したくないこともあるんですけど、知っていただくという意味で、ちょっと小さいサイズでも出したいなと思っています。
参加者:
市長さん、もっと肝ソースかけますか。
市長:
肝がうまいですね。
参加者:
作るときに最初からアワビを入れちゃうと、肝のにおいが強くて駄目なものですから、分けて酒蒸しと肝ソースというふうにしています。
市長:
なるほど。ちょっと手間がかかるね。
参加者:
家でやっていたら、家中すごい臭いになっちゃいました。
市長:
そうですか。
参加者:
実験でずっと、どうやってやったらできるんだろうってやってたんですけど、もう、家中すごい臭いで、うちのイヌが逃げていくくらいでした。
市長:
そんなに臭うの。
参加者:
最初にやったときはすごかったですね。
市長:
どういう臭いですか。
参加者:
何とも言えないです。
参加者:
最初、3.11(東日本大震災)のときに東北地方でいろいろお肉が入ってこなくて、こういう自家製のカレーの中に、アワビを海から捕ってきてぼんと入れたら、おいしかったという話を聞きました。それをちょっとやってみようかなと思ったんですけど、もうルーより肝の方が味が強くて。
市長:
なるほど。
皆さんはあわびカレーをもう試食してる?
参加者:
試食してます。
参加者:
そば祭りのときに限定で。ただ、ビールとかがあったので、アワビだけという方もいました。
市長:
もうちょっと大きくしてほしいですね。
参加者:
基本的に9センチメートル以上になると、市場の価格が上がるものですから、今6センチメートルとかぐらいなので、あと3センチメートルぐらいですね。
市長:
どれぐらいかかるんですか。
参加者:
これはエゾアワビという種類ですから、通常だと2センチメートルぐらいから9センチメートルになるのに3年。
エゾアワビの場合は病気に強い代わりに成長が遅いです。クロアワビのほうが成長が早く、2年ぐらいでできるんです。
市長:
でも、なかなか養殖が難しいんじゃない。
参加者:
はい。湧き水を使ってますので、きれいな水で、「清流のアワビ」という名称を付けてあります。
市長:
「清流のアワビ」ね。いいね。ブランド化してほしいですね。
参加者:
餌も全部、天然のワカメにこだわってますので、基本的には全部自然のものを使っています。
市長:
天然ワカメが餌になる。なるほど。
参加者:
「いどばた」の近くの中部(なかべ)に住んでいます。よろしくお願いします。
参加者:
私は山香(やまか)という所の竜頭(りゅうとうざん)のふもとの福沢という所でシイタケとお茶を作っています。
参加者:
私は週に1回ぐらい「いどばた」に行かせていただいます。毎回ちょっと同じような食材ばかりだものですから、今日はここに、タラの芽とかコゴミとかありますけど、なるべくそういうふうに地元で採れたものを、そのときにちょっと添えられたらいいかなと思って努力しています。なかなかうまくはできないんですけども、なるべくそのように心掛けています。よろしくお願いします。
参加者:
同じく浦川地区から通っています。よろしくお願いします。
参加者:
私も同じく浦川地区から通っています。よろしくお願いします。
参加者:
中部から来ました。
参加者:
山香から来ました。主に仕入れを担当しています。1円でも安いときに1回に5、6軒回って買うんです。
参加者:
城西から来ています。よろしくお願いします。
参加者:
「いどばた」のすぐ近くで、仕事には出てないですけど、「いどばた」のおそばを毎朝打っています。
市長:
やっぱり「いどばた」はおそばがメインですか。
参加者:
一応ね、おそばがメインなんですよね。そばがないって言って、帰って行っちゃった人もいます。
参加者:
大変緊張しております。よろしくお願いいたします。
参加者:
北条峠(ほうじとうげ)の一番最初の集落で、下平という所なんですけど、そこから通っております。生まれは沼津です。初めて来たとき、山の上にある家が星に見えて、ほんとにここで私続くかなって最初は戸惑うことばかりだったんだけど、真っ暗だし、暗さにもびっくりして、ほんとに私は沼津のネオンの光の所で育ったもんだから、暗さにもびっくりして。だけど、今はこうやって年齢の半分以上住んでみて、こんないいところはないなって。
今はボランティアで、一生懸命いろいろな活動をして頑張っております。でもこのアワビにはもうちょっと早く出会えれば、私ももうね、年があれしちゃってきてるから、もうちょっと早くやれたらという、その寂しさ。だけど成功させたいからぜひ応援してください。よろしくお願いします。
参加者:
私も遠州灘から遡上して、天竜川を上って佐久間に住み着いておりますが、この前の政令市10周年記念の市長さんのお話の中に、中山間地って、何か山の奥ばかり考えるが、普通の中山間地と違って、車で1時間かければ、浜松の中心部へすっと出てこられます。交流についてのコラムを読んで、そう言われてみればそうだなと思いましたが、この年になりますと、自由な交通手段がないです。今日は何かのイベントがあるなとか、私は一番見たいのは、浜松の消防団の出初め式なんですが、見たいなと思っていても、なかなか交通手段がなくて来られないですよね。
何とか中山間地のいい場所にいるんですから、そういう中心部のいろんな行事の中へ、何回か入れさせてもらえるような、チャンスをつくっていただける交通手段が欲しいと思います。ぜひ考えていただいて、天竜川沿いに船を1本出してくれたらいい。今日は何々のイベントがあるよ、行きたい人手を上げてというような応募をさせてもらって、こちらの中心部との交流と、田舎に住んでいても、目が開けるような、そんなチャンスをつくっていただけたらありがたいなと思います。
アワビに関しては、「よくあんな山の中で」ってよく言われますが、宣伝効果抜群になりつつありますので、これ以上に宣伝もしていただいて、いい業績で、地域の人たちの活性化につながるように、私たちも頑張りますので、応援をお願いしたい。そんなふうに思います。
参加者:
佐久間に住んでおります。22年前に名古屋から引っ越して来ました。最初はどんな所かと思ったんですけど、今は皆さんの仲間に入れていただいて、若い人じゃなくても頑張れる場所、そんな場所があれば、みんな元気になれるんじゃないかなっていうのは自分で思います。私もまさか「いどばた」で、お店番をするとは夢にも思っていなかったんですけど、そういう1つ楽しみというか、自分にできること、面白いなと思うことをさせてもらえるのがうれしく思います。若い人がというのは、なかなか難しいので、同じここで住んでいる人たちで仲良く、自分たちでつくれていけたら、光るんじゃないかなと思うんですけど、そんなことをして、またこれからさせてもらえたらなと思っております。今日はありがとうございます。
参加者:
天ぷらはどうですか。
市長:
ほんとにおいしい。こんないっぱいあってね。
参加者:
まだまだこれ以上に、いろんなものがあるんですね。私も住んでみて分かったんですけど、ほとんど春のものは、皆さん全部食べられるものが多くて、ヨモギにしてもそうですし、ツクシも。
市長:
私は山菜が大好きです。
参加者:
これからはセリがおいしいですね。ヤマミツバも出てきて、近所の人が採ってくださって、香りが全然違います。佐久間に来て、食事のおいしさというのを覚えました。街にいるときは何かもう、ちょっと食べるっていう感じだったけど、やっぱりお野菜とか何か、山菜もその日に採って、その日に調理するっていうのは、全然味が違うっていうことが分かりましたね。
だからぜひね、道もよくなれば通える範囲だから、ほんとに若い人に戻って来てもらいたいですね。
市長:
三遠南信がもうじき開通ですね。今、佐久間道路も整備していますので、あれができるといいですね。
参加者:
浜松に来るには、三遠南信を通って奥山まで出て浜松へ来ます。そのほうがよっぽど近いです。もうちょっと三遠南信が早く延びてくるといいんだけど。なかなか大変ですね。
市長:
なかなかはかどらないですね。
参加者:
あそこのダムのある辺は岩が硬いんだってね。だから工事も大変だそうですけどね。
参加者:
炊き込みご飯どうでしたか。
市長:
食べました。うまいですね。
参加者:
皆さんから炊き込みご飯もいいんじゃないかっていう話が出て、それでこうやって作ってみました。
参加者:
旬のものだからね。
市長:
ねえ。おいしいです。
広聴広報課長:
今日の料理を作るにあたって、何か工夫した点とか、苦労した点はありますか。
参加者:
これが採れたよ、これがあったよって、みんなで意見を出し合う感じで。このタケノコは誰それさん、コゴミは誰それさん、どこで採ってきた?なんて話しながら旬のものを多く使うようにしています。
市長:
春らしくていいですよね。
参加者:
このアワビは今朝生きてるやつを6時に採りに行きました。せっかくなので、生きてるやつをそのままということで。
市長:
すごいね。
参加者:
この貝殻を使って、佐久間高校の生徒さんたちが、アクセサリーにしてくれて。この間いくつか持って来ましたよ。
市長:
何かいろいろまた、アワビでまちおこしができそうですね。
参加者:
高校の中で3匹飼ってもらってまして、高校の授業の中でアワビの殻を使って商品にするには何ができるみたいな授業をやらせていただこうかなと思っています。若い子たちも一緒に、アワビに関わってもらって。
市長:
今何匹ぐらいいる。
参加者:
今、だいたい2,000匹ぐらいです。
参加者:
家の中にいそうな年代なんですけど、みんな外へ出て頑張っています。
市長:
女性が元気だからいいですね。
参加者:
アワビとかどうでした。山ですけど、磯の味はしますか。
市長:
うまいよ。これは海水じゃないんですか?
参加者:
今これは2種類の海水を使ってまして、1個は焼津の海洋深層水で、もう1個は佐久間の湧き水に海水の素を混ぜた2種類で、両方とも海水です。
市長:
やはり成育状況は多少違うの。
参加者:
湧き水を使うようにしたら、天然の海水とほとんど同じぐらいになりました。最初水道水でやっていたら、やはり水道水のほうが悪かったんですけど、湧き水を地域の皆さんが教えてくださって、湧き水でやったら、成長の度合いはもう天然と引けをとらないです。
市長:
あ、そうですか。ミネラルが多いのかな。
参加者:
そうです。やはりミネラルが重要なんです。臭みとかはないですか。
市長:
ないない。非常にいいよ。
参加者:
ずっと閉鎖の環境でやってるものですから、ほんとは水が回ってるだけなので、臭みがでちゃうかなって心配してたんですけど、食べても普通の天然の味ですよね。
参加者:
硬さはどうですか。
市長:
柔らかいですね。
参加者:
蒸しすぎると硬くなるので、時間をできるだけぎりぎりにしています。
市長:
ぜひこれからもいろいろ工夫してください。
参加者:
こんなときですから、市長さんに伺いたいことがありましたら、ぜひ伺ってください。
参加者:
ちょっとアワビの話とは離れるんですけど、私たち3人は浦川地区から「いどばた」へ通ってるんですけど、2、3日とか、ちょっと雨が降ると、すぐ原田橋が通行止めになるんですね。そうするともう、当番代わってもらったり、朝大丈夫かなと思って行っても、本日10時からとか、午後1時から通行止めになりますと言われると、もう急いで帰るか、もし間に合わないときは、駅に車を置いて、飯田線で帰ります。そうすると今度は、浦川駅からうちへ交通手段がないんです。大変ほんとに困っていますので、1日も早く原田橋をぜひお願いしたいと思います。
市長:
鋭意、いま建設中でございます。
参加者:
電車も駄目、道も駄目っていうと、孤立になってしまいますよね。
参加者:
今日は飯田線が通らないので、中学校が休校になりました。で昨日は警報が出て休校だったので、二日続けて休み。大変なんです。
参加者:
線路も山沿いを走ってるからね。
参加者:
有線放送を聞かなくても、今は防災のほっとメールから情報を仕入れています。
市長:
さすが。メールの力はすごいですね。防災ほっとメールの方が有線より早いもんね。
参加者:
このように苦しみながらも、結構みんなで楽しみながら暮らしています。沈下橋も、名前はあまりよくないですけど、あそこを通るときには、結構きれいな景色が見えます。シカとも遭遇しますし、十何匹一緒にいることがあるので、動物園並みですよね。でもそれも1つの楽しみ方だなって皆さん考えてます。
参加者:
味わいがいっぱいだからね。移り住んでくれるといいんだけどね。
市長:
そうですよね。今そういう空き家のマッチングやっているので、貸し出してくれればね。
参加者:
ほんとに通えるようになれば、きっと若い人もその気になるかもしれないけど、別にあそこに職場がないとしてもね、通えればね、住んでくれるかもしれないね。
市長:
週末だけ行くとかね、そういうのもね。
参加者:
市長さんを交えて、こんなに和やかにいろいろお話ができて、大変うれしかったです。私たちもアワビの養殖をぜひ成功させたいので、引き続き市のご協力、ご支援をお願いしたいと思います。
あと、熱意のある人材を、ぜひ派遣していただきたいです。お金をいただいても、お金をどうやって使ったらいいか、有効利用がなかなか苦手なので、ぜひ人材を送り込んでいただいて、ご指導をして、そして佐久間のアワビとして、世に羽ばたかせていただきたい。私たちも頑張ります。よろしくお願いします。
そして、それをいろいろな方面へPRする仕方が、田舎の人とか私たちは、おしゃべりは上手だけれども苦手ですので、上手なPRの仕方を教えていただきたいです。
今日はどうも貴重な時間を、皆さま方、ありがとうございました。有意義に、いい思い出を作らせていただきました。明日からまた、一生懸命頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。
市長:
皆さん、今日は本当にありがとうございました。
アワビカレーも、そして山菜の天ぷらも大変おいしくいただきまして、限られた時間でありましたが、皆さんの生活ぶりや心意気などをお伺いすることができまして、私にとっても大変有意義な時間でした。
市でも、アワビで地域を盛り上げようということで、今取り組みをしておりますので、これはわれわれもしっかり成功に導くべく、皆さんを支えていきたいと思います。ぜひ引き続き、いろいろご協力いただければと思っております。
アワビに限らず、またいろいろな地域振興にも取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いします。本日は誠にありがとうございました。
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