更新日:2024年5月13日
大規模事故対策編 第6章 大規模火災対策計画 第1節 総則
【災害対策本部事務局、消防局】
1 市及び関係機関の業務の大綱
実施主体 |
内容 |
市 |
消防体制の整備 |
- 消防組織の確立
- 消防施設の整備
- 消防職員・消防団員の教育
- 消防団の活性化
- 緊急消防援助隊の受援体制の確立
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火災予防対策 |
- 建物の不燃化の指導
- 消防用設備等の整備
- 防火管理体制の整備
- 防火対象物の火災予防
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林野火災予防対策 |
- 林道(防火道)等の整備
- 予防設備の整備
- 消防資機材の配備
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災害応急対策 |
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県 |
消防体制の整備 |
- 消防職員・消防団員の教育
- 消防団の活性化
- 緊急消防援助隊の受援体制の確立
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火災予防対策 |
- 建物の不燃化の指導
- 消防用設備等の整備
- 防火管理体制の整備
- 防火対象物の火災予防
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林野火災予防対策 |
- 林道(防火道)等の整備
- 予防設備の整備
- 消防資機材の配備
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災害応急対策 |
- 県防災ヘリコプターによる支援
- 自衛隊等への支援要請
- 消防庁への応援要請
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静岡地方気象台 |
火災気象通報の発表(※1) |
2 予想される災害
- 風速、湿度などの気象条件は、火災の発生、拡大を助長する役割を果たす。
- 大火の原因となる空気乾燥や強風をもたらす気圧配置には、次のものがあり、これらは火災の発生し易い条件をつくりだす。
- 冬から春先にかけての西高東低の気圧配置(※2)
- 春から初夏にかけて帯状の高気圧が、日本付近をおおう気圧配置(※3)
- 林野火災とは、森林、原野または牧野が焼損する火災をいう。林野火災は落雷等の自然現象によるものもあるが、そのほとんどは、一般火災と同様に煙草の投げ捨て、たき火等の人為的要因で起こる。
- 林野火災を誘発し、被害を拡大する要因は自然条件が大きく影響する。特に地形、林況、気象は深い関係がある。
3 浜松市の気象
- 浜松市の気候は温和で、平野部の年平均気温は16~17℃となっている。しかし、浜松市天竜区内の山間部の地方では1~2°C位低くなっていて、次第に内陸的な傾向が増す。浜松市各地の気温は県内の最高気温となることがしばしば起きている。
- 冬期の季節風による強風は、10m/s以上になる日数がひと月で3~4日となっている。一方、春から秋にかけては一般に風速は弱いが、台風の襲来時には20m/s以上の暴風となることがある。
1 消防法第22条による。
※2 北西の強風、太平洋側でフェーン現象による突風。
※3 連日晴天で、空気が乾燥し、実効湿度が低下。