更新日:2018年3月22日
重要な工事監理のポイント
重要な工事監理のポイント[例]
この例は在来工法の木造戸建て住宅について、設計図書に通常記載されている内容を前提として、数ある施工工程の中から特に重要な工事監理のポイントをまとめてたものです。
(※1)・・・建築主の立会、確認が望ましい項目
(※2)・・・特約業務
工事期間全般
◆設計意図を施工者に正確に伝えるための業務等
施工者との打ち合わせおよび協議
1.着工前
◆建築主との工事監理実施計画の協議等
- 工事監理実施計画の協議(※1)
- 工事監理実施計画書の作成(※1)
◆設計意図の把握等のための業務
2.着工時
◆着工時の敷地、建物位置および高さ
- 敷地形状、境界の確認(※1)
- 方位の確認
- 建築物の敷地内の位置の確認(※1)
- 前面道路中心線からの地盤面の高さの確認
◆地耐力
- データの出所の確認(設計図書に地盤調査書が添付されていない場合)
- 設計地耐力と実際の地耐力の確認(※2)
- 試堀(※2)
3.基礎配筋時・基礎完了時
◆地業
- 地業、形状、寸法、配置の確認(特に設計図書に記載がある場合)
◆基礎配筋
- 基礎形状、寸法、配置の確認
- 基礎配筋・床下換気口周り等の補強の確認
- 鉄筋・アンカーボルトの材質の確認
- アンカーボルトの位置・本数の確認
◆床下換気と床下防湿
- 床下換気口又はこれに代わるものの確認
- 床下防湿方法の確認
4.屋根荷重が構造躯体にかかった時点
◆土台
- アンカーボルトの緊結および継手等の確認
- 土台の品質・樹種・形状・寸法の確認
- 防腐・防蟻処理の確認
◆耐力壁の壁量
◆構造材(柱・横架材、小屋組等)
- 品質・樹種・形状・寸法の確認
- 構造耐力上支障のある断面欠損の有無の確認
◆筋かい等
- 配置・品質・樹種・形状・寸法の確認
- 構造耐力上支障のある断面欠損の有無の確認
- 代替工法(構造用合板等)の場合の確認(特に設計図書に記載がある場合)
◆接合方法(継手・仕口)
◆使用接合金物
◆構造用木材の含水率
- 構造用木材の含水率の確認(特に設計図書に記載がある場合)
◆建物の高さの再確認
5.仕上げ前の下地の確認
◆軒裏、外壁
◆壁体内結露防止対策
◆屋根(バルコニー)・外壁・防水・開口部・シーリング状況
- 屋根(バルコニー)下地材料・形状の確認
- 外壁・防水・開口部・シーリング状況の確認
◆軸組の防腐・防蟻処理
6.設備類の確認
◆設備類
- 排水管の排水状況の確認
- 排水管の排水状況の確認(室内の煙突工事を伴う場合)
7.工事完了の確認
◆開口部
◆シーリング状況
◆設計内容の最終確認
◆不具合工事の有無
◆官公庁等の検査
8.工事監理業務完了手続き
◆工事監理業務完了の手続
- 工事請負契約の目的の引渡し立会い
- 工事監理報告書等の提出(※1)