更新日:2025年4月4日
2.教育・保育提供区域の設定
教育・保育提供区域の設定は、地理的条件、人口、交通事情などの社会的条件や、現在の教育・保育の利用状況、教育・保育を提供するための施設の整備状況などの条件を総合的に勘案するとともに、地域の実情に応じて保護者やこどもが居宅から容易に移動できる区域を定めることとなっています。
本市では、次の諸条件を考察したうえで、教育・保育等提供区域を設定しました。
(1)考察した諸条件
ア 地理的条件・人口・交通事情等について
- 本市は、天竜川中流域の中山間地から下流域の遠州灘までの総面積1,558.11㎢と、広大な市域を有しています。
- 令和6(2024)年の住民基本台帳における本市の総人口は、785,210人であり、公共交通機関、道路交通網が発達しておりインフラ整備が進んでいる地域の居住割合が高く、中央区が約77.1%、浜名区が約19.7%、天竜区は約3.2%になっています。
- 天竜区と浜名区の一部の中山間地域では、人口減少による過疎化や高齢化が進んでいます。
イ 就学前における教育・保育の利用状況(令和6(2024)年度)について
- 4月時点での就園率は、0~2歳児43.0%、3~5歳児94.6%となっています。
- 4月時点での保育所等(認定こども園の保育所機能、地域型保育事業を含む)の利用率は、0歳児15.7%、1歳児53.4%、2歳児57.3%、3歳児50.7%、4歳児49.3%、5歳児45.3%となっています。
- 4月時点の幼稚園等(認定こども園の幼稚園機能を含む)の利用率は、3歳児43.2%、4歳児45.6%、5歳児49.7%となっています。
- 保育所等の利用率は、年度末にかけて変化をするため、3月時点での0~2歳児の利用率は、48.5%(令和6(2024)年3月)となっています。
- 幼稚園及び認定こども園の幼稚園機能(1号認定)のある施設は合わせて172園、園児数は8,163人(5月1日時点)です。定員に対する園児数の割合は52.7%となっています。
- 認定こども園の保育所機能(2・3号認定)のある施設及び保育所は合計138園で、園児数は13,831人です。定員に対する園児数の割合は86.4%となっています。
- 地域型保育事業(小規模保育事業・事業所内保育事業)は63園で、地域枠の園児数は751人です。定員に対する園児数の割合は79.6%となっています。
ウ 就学前における教育・保育を提供するための施設の整備状況について
- 平成27(2015)年度の子ども・子育て支援新制度開始以降、施設整備等により2・3号認定の定員拡大を図り、認可保育施設の定員は、平成27(2015)年度の106施設11,201人(認定こども園12、保育所83、地域型保育事業11)から、令和6(2024)年度では201施設17,381人(認定こども園81、保育所57、地域型保育事業63)となっています。
- 市立幼稚園・保育所の老朽化した施設については、順次改修工事等を行い、保全に努めています。
- 私立幼稚園の認定こども園への移行や私立保育所等の老朽化対策を目的とする改築等に対して補助を行っています。
- 令和6(2024)年4月時点で、本市は認可外保育施設が96施設あります。そのうち、認証保育所は8施設(定員412人)、企業主導型保育事業は34施設(定員852人)となっています。
エ その他社会的条件(地域とのかかわり)について
- 子育てやこどもの育ちを支えていくために、認定こども園、幼稚園、保育所及び小中学校は、各地域における自治会、子ども会、スポーツ少年団等のこども育成団体と協力して、こどもが健やかに育つことができる地域づくりに取り組んでいます。
- 認定こども園、幼稚園、保育所においては、高齢者とのふれあいの時間や、小中高生による保育体験等、地域の様々な年代の人たちとのかかわりを深めています。
(2)教育・保育提供区域の設定



