更新日:2024年2月19日
完了の確認と発注者への報告
取り残しや不適切作業による石綿の排出・飛散を防止するため、作業の記録および適切に作業が行われていること及び取り残しがないことの確認が作業基準に位置付けられました。確認した結果は、発注者に書面で報告するとともに、記録を作成し、一定期間保存する必要があります。
作業の記録
特定工事の元請業者等又は下請負人は、特定工事における施工の分担関係に応じて、特定粉じん排出等作業の実施状況の記録を特定工事が終了するまでの間保存する必要があります。
記録事項
- 確認年月日
- 確認の方法
- 確認の結果(確認の結果に基づき補修等の措置を講じた場合はその内容)
- 確認者の氏名
記録の方法
- 作業基準の規定に適応した作業であることが確認できる写真、動画、点検記録等
記録の保存期間
作業が計画に基づき適切に行われていることの確認
特定工事の元請業者等は、下請負人が作成した記録により作業が計画に基づき適切に行われているか確認し、記録を作成・保存する必要があります。
取り残し等の確認
元請業者等は、除去作業については取り残しがないこと、囲い込み及び封じ込めについては措置が正しく実施されているか否かについて、「知識を有する者」に目視で確認させる必要があります。
確認の方法
目視
記録の実施者
除去等が完了したことの確認を適切に行うために必要な知識を有する者
- 建築物:調査者等事前調査の知識を有する者または石綿作業主任者
- 工作物:石綿作業主任者
特定粉じん排出等作業の結果の報告等
特定工事の元請業者は、特定粉じん排出等作業が完了したときは、発注者に対し、結果を書面で遅滞なく報告するとともに、作業に関する記録を作成し、書面の写し及び記録を保存しなければなりません。
自主施工者も作業に関する記録の作成・保存が必要です
発注者へ書面で報告する事項
- 特定粉じん排出等作業が完了した年月日
- 特定粉じん排出等作業の実施状況の概要
- 確認を行った者の氏名及び確認を行った者が当該確認を適切に行うために必要な知識を有する者に該当することを明らかにする事項
(参考)
報告書類様式(例)(Excel:40KB)
報告書類様式(例)(PDF:116KB)
作業に関する記録事項(★は、自主施工者は不要)
- 特定工事の元請業者等の現場責任者の氏名及び連絡場所
- 下請負人が特定粉じん排出等作業を実施する場合は当該下請負人の現場責任者氏名及び連絡場所
- 特定工事の発注者の氏名又は名称及び住所並びに法人にあってはその代表者氏名
- 特定工事の場所
- 特定粉じん排出等作業の種類
- 特定粉じん排出等作業を実施した期間
- 特定粉じん排出等作業の実施状況(確認年月日、確認の結果及び確認を行った者の氏名)
- 負圧隔離等を伴う作業については、集じん・排気装置が正常に稼働することの確認結果、作業場及び前室が負圧に保たれていることの確認結果、隔離を解くに当たっての薬液等の散布・清掃等その他の特定粉じんの処理がなされたこと・特定粉じんが排出・又は飛散するおそれがないことの確認結果
- 発注者への報告書面の写し★
- 確認を行った者が当該当該確認を適切に行うために必要な知識を有する者に該当することを証明する書類の写し
記録の保存