更新日：2024年3月31日

浜松市男女共同参画推進条例「条文解説」　第2章　基本的施策

第2章　基本的施策

基本計画

第12条　市長は、男女共同参画推進施策を総合的かつ計画的に推進するための基本計画（以下「基本計画」という。）を策定する。
2　市長は、基本計画を策定するに当たっては、浜松市男女共同参画審議会の意見を聴くとともに、市民の意見を反映するよう努めなければならない。
3　市長は、基本計画を策定したときは、速やかに、これを公表しなければならない。
4　前2項の規定は、基本計画を変更する場合について準用する。

（ 考え方 ）
男女共同参画社会基本法の第14条第3項において、「市町村は、男女共同参画基本計画及び都道府県男女共同参画計画を勘案して、当該市町村の区域における男女共同参画社会の形成の促進に関する施策についての基本的な計画を定めるように努めなければならない。」と規定されています。これをうけ浜松市においては、平成13年度から平成22年度までを計画期間とする「浜松市男女共同参画計画」を策定し、男女共同参画の推進に取り組んでいるところです。
この計画を本条例に定める基本計画とみなし、今後は社会経済情勢や女性を取り巻く環境等の変化に合わせて、適時適切な見直しを図るため、5年ごとの改定を目指しています。

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 拠点の整備

第13条　市は、男女共同参画の推進を図るための拠点を整備するものとする。

（ 考え方 ）
男女共同参画を推進するためには、市民活動などの拠点となる施設が必要です。浜松市では、平成15年4月1日から「青年女性センター」を「男女共同参画推進センター」と改称し、ここを男女共同参画の拠点施設として整備充実を図り、市民の活動支援や男女共同参画に関する事業を積極的に展開していきます。

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 年次報告

第14条　市長は、毎年、男女共同参画推進施策の実施状況について報告書を作成し、これを公表するものとする。

（ 考え方 ）
男女共同参画を推進していくためには、「浜松市男女共同参画計画」に基づいた施策の実施状況を調査、検証していくことが必要です。その際に、行政内部の資料とするだけでなく、市民等に対して公表していくことで、男女共同参画社会の実現に向けた理解と協調の形成に役立つものと考えられます。

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 調査研究

第15条　市は、男女共同参画の推進に必要な調査研究を行うものとする。
2　市長は、必要に応じ、前項の調査研究の結果を公表するものとする。

（ 考え方 ）
男女共同参画に関する施策を総合的かつ計画的に推進するためには、浜松市の様々な分野における現状及び市民の意識等を把握し、反映させていくことが必要です。
また、調査研究の結果を市民等に公表することで、男女共同参画社会の実現に向けた理解と協調の形成に役立つものと考えられます。

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 苦情及び相談への対応

第16条　市民は、市長に対し、次に掲げる事項に係る苦情及び相談を申し出ることができる。

• (1) 男女共同参画に係る人権侵害に関すること。
• (2) 男女共同参画推進施策に関すること。

2　市は、前項に規定する申出を受けたときは、関係機関と連携し、適切に対応するものとする。

（ 考え方 ）
男女共同参画に関する苦情及び相談の申し出に対応するために、市民が利用しやすい窓口の設置を検討すべきと考えます。なお、第1号の「男女共同参画に係る人権侵害に関すること」については、要綱により弁護士等の専門家による第三者機関を設置し、関係者に資料提供や説明を求めたり、助言や勧告をしたりすることが必要と考えています。また、第2号の「男女共同参画推進施策に関すること」については、第17条で規定する男女共同参画審議会が関係機関に説明や資料提供を求めたり、是正措置の勧告をしたりすることができるよう考えています。
また、男女共同参画の推進を阻害するセクシュアル・ハラスメント、夫・パートナーからの暴力、ストーカー行為等暴力の形態に応じた防止策について、幅広い取り組みを総合的に研究していくことも必要なことと考えます。

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