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更新日:2020年3月27日
日本の女子選手で初めてオリンピックに出場したのは、陸上競技の人見(ひとみ)絹枝(きぬえ)さんです。1928年のアムステルダム大会に出場し、銀メダルを獲得しました。まだ女性がスポーツをすることが珍しく、偏見もあった当時、彼女の活躍と、その後の後進の育成や啓発などの活動は、今日の女性スポーツの基礎を築いたと言われています。
IOCが2014年に採択したオリンピック改革案の「オリンピック・アジェンダ2020」においては、「女性の参加率50%の実現」と「男女混合の団体種目の採用の奨励」が目標に掲げられています。2020年東京大会では、この方針に基づき男女混合種目が新たに採用されることもあり、女子選手の参加率は過去最高となる見込みです。
一方で、最近の夏季3大会における日本選手団のコーチに占める女性の割合は、オリンピックで10%程度、パラリンピックで20%程度となっています。選手だけではなく、指導する側にも女性が増えることが、今後の課題と言えます。また、日本のスポーツ団体(119団体)の女性役員割合の平均は、2017年8月の調査では10.7%です。女子選手の強化・育成の現場に女性特有の視点を活かすため、女性指導者に加えて、女性役員の登用が進むことも期待されています。
浜松市では、地域住民のスポーツ活動の企画、運営、支援などを行い、地域スポーツの推進を図る「スポーツ推進委員」として、男性195名、女性54名が活動しています(2019年12月現在)。「浜松市スポーツ推進委員連絡協議会」には女性部会が設置され、地域スポーツへの女性参加や、女性の視点に立った地域スポーツ振興を目的に、さまざまな研修が行われています。今後、女性のスポーツ推進委員を増やしていくことを目標にしています。
女性部では、座禅やビーチバレー、ボート体験などの多くの研修を実践しています。スポーツの世界は、まだまだ男性が多く女性が少ないので、女性部として集まる必要性を感じていますが、市全体の活動、地区ごとの活動、その上に女性部の活動をするために、調整に苦労することもあります。広い浜松市の中で住まいや年齢の違う部員同士ではありますが、つながりを深めるためにも、研修や情報を共有するよう努力してきました。学んだことを部員それぞれの地域の活動に活かしてもらい、スポーツの推進に取り組んでいきたいと思っています。
浜松市北区三ヶ日町出身。浜松市立高校、愛知教育大学卒業。ブレス浜松にてサイドアタッカー選手として活躍し、現在は浜松市立入野中学校に勤務。保健体育の教諭、男子バレーボール部の顧問として生徒の指導にあたっている。
中学生の頃から教師になるのが夢でした。その夢は大学卒業のときに一度あきらめたのですが、選手をやめるときに、高校の恩師に「教師をやらないか」と声をかけていただきました。夢をやらないままで終えるのはもったいないと思い、やってみることにしました。
女性の保健体育の先生は少ないように思われますが、現在では保健体育の授業は男女一緒に行っていますので、性別にとらわれず指導しています。細やかな指導が重宝されているな、と感じることもあります。
コミュニケーションの取り方で悩むことがありますが、子供たちの明るさに助けられています。また、練習内容によっては、私が思っていたより短い時間で飽きているなと感じることがあります。飽きてきたら別の練習に変えられるよう、生徒たちの表情をよく見たり、いろいろな練習方法を勉強するようにしています。
部活でも学級でも、注意したり厳しい練習をしなければならないときがあります。そんな中でも嬉しそうに「頑張ってよかった」と言う生徒の笑顔を見たときには、やりがいを感じます。
男女共同参画基本法が制定されてから20年が過ぎ、私たちを取り巻く環境も大きく変化しました。
世界・日本・浜松に分けて、男女共同参画をめぐる動きを振り返ります。
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世界 |
日本 |
浜松 |
社会・経済 |
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1975年 (昭和50年) |
「世界行動計画」国際婦人年 世界会議(メキシコシティ)にて採択 |
婦人問題企画推進本部設置 |
浜松市青年婦人会館開館 |
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1979年 (昭和54年) |
「女子差別撤廃条約」国連総会にて採択 | 第二次オイルショック | ||
1985年 (昭和60年) |
「女子差別撤廃条約」批准 | |||
1986年
(昭和61年) |
「男女雇用機会均等法」施行 | |||
1990年 (平成2年) |
合計特殊出生率1.57ショック | |||
1991年 (平成3年) |
婦人行動計画「浜松いきいき女性プラン」策定 | |||
1992年 (平成4年) |
「育児休業法」施行 | バブル崩壊(1991年~1993年) | ||
1993年 (平成5年) |
中学校の家庭科男女共修化 | |||
1994年 (平成6年) |
高校の家庭科男女共修化 | |||
1995年 (平成7年) |
「北京宣言」及び「行動要領」 第4回世界女性会議(北京)にて採択 |
「育児休業法」→「育児・介護休業法」へ改正 | ||
1999年 (平成11年) |
「男女共同参画社会基本法」施行 | 日本女性会議'99浜松開催 | ||
2000年 (平成12年) |
国連特別総会「女性2000年会議」(ニューヨーク) |
「男女共同参画基本計画」策定 |
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2001年 (平成13年) |
「配偶者暴力防止法」施行 |
「浜松市男女共同参画計画」策定 | ||
2003年 (平成15年) |
「少子化社会対策基本法」施行 |
「浜松市男女共同参画推進条例」施行 | ||
2008年 (平成20年) |
「第2次浜松市男女共同参画計画」策定 |
リーマンショック | ||
2012年 (平成24年) |
浜松市男女共同参画・文化芸術活動推進センター(あいホール)開館 | |||
2015年 (平成27年) |
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(SDGs) 国連総会にて採択 |
「女性活躍推進法」施行 |
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2018年 (平成30年) |
「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」施行 |
「第3次浜松市男女共同参画基本計画」策定 |
男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会(男女共同参画社会基本法第2条)
2019年11月30日(土曜日)に、浜松市男女共同参画・文化芸術活動推進センターにおいて、あいホールフォーラムが開催されました。
第一部の基調講演では、政治学者・上智大学法学部教授の三浦まりさんが「めざそう!政治分野における女性の参画拡大」というテーマで講演されました。2018年5月に公布・施行された「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」成立の背景や、女性議員を増やすための課題を話され、特に人材育成が必要だと強調されました。
第二部のパネルディスカッションでは、三浦さんの他に衆議院議員の中川正春さん、静岡大学副学長の笹原恵さんが登壇し、世界の中でも女性の政治参画が遅れている日本において、今後どのような取組が必要なのか意見を交わしました。
この日は、「全国女性会館協議会 第63回全国大会in浜松」が併せて開かれ、全国の男女共同参画センター、女性センター等で男女共同参画にかかわる人たちが女性の政治参画についての理解を深めました。
2019年4月の市議会議員選挙で、浜松市の市議会議員46名のうち、26%にあたる12名の女性議員が当選しました。2018年度のはままつ女性カレッジ卒業生(※)からも議員が誕生していますので、お話をうかがいました。
営業職で働いていたのですが、仕事も家事も育児もする生活がイメージできませんでした。その頃、夫のお客様である市議会議員の方にお話を聞く機会がありました。それまで自分が立候補することを考えたことはありませんでしたが、浜松や政治を盛り上げる若者世代を探していることや、議員活動の様子などを聞いてワクワクし、不安ながらも自分が議員になることを考え始めました。
学ぶことが多く大変ですが、新しいことを知るほどやりがいを感じ、自信に繋がっています。視察や地域行事の参加など多くの機会をいただいている分、休日や家族との時間は少なくなりがちですが、家族とは予定をスマートフォンのアプリで共有し、会っている間は移動中も会話をして、短い時間でもコミュニケーションをとれるようにしています。
今の私は女性というより最年少議員の印象が強いかもしれませんが、それは女性議員が増えたからでもあると思います。女性であることに加えて何か別の視点が必要になっていると感じますが、その方が活動に芯ができ、取組も継続しやすくなると思います。理想では議員の男女比も半々になるといいと思いますし、女性に限らずさまざまな立場の方に政治に参加していただきたいです。
※「はままつ女性カレッジ」は、男女共同参画の視点をもって、地域の問題や課題について調査・分析する手法を学び、政策提言できるまでの能力を身につけ、政策・方針決定の場で活躍できる人材を育成するセミナーです。
近ごろ「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」という言葉をニュースなどで耳にします。
言葉を聞いたことはあるけれど、意味はよく分からないという人も多いのではないでしょうか。
SDGsとは、2015年9月の国連サミットにおいて採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(行動計画)の中で掲げられた「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals)の略称です。貧困、教育、環境等、世界各国が解決すべき課題に対して2030年までの達成を目指す17の目標を掲げ、169のターゲットが設定されています。これらの目標を達成するために、各国政府や企業がさまざまな取組をしています。
SDGsの目標の中で男女共同参画と一番関わりが深いのは「5.ジェンダー平等を実現しよう」です。ジェンダーとは、社会的・文化的に形成された性別のことをいいます。世界には未だ暴力や有害な慣行に苦しめられている女性がたくさんいます。また、途上国・先進国に限らず、政治的・経済的な意思決定の場に参加している女性が少ないという現実もあります。ジェンダー平等の目標を達成するために設けられた主なターゲットを紹介します。
あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。
人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。
未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。
公共のサービス、インフラ及び社会保障政策の提供、ならびに各国の状況に応じた世帯・家庭内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。
政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。
日本でLGBTに該当する人は8.9%いるといわれています(11人に1人)
※出典:「LGBT調査2018」(電通ダイバーシティラボ)
あなたは「LGBT」という言葉を聞いたことがありますか。LGBTとはLesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bisexual(バイセクシュアル)、Transgender(トランスジェンダー)の言葉の頭文字をとった言葉で、性的少数者(マイノリティ)を指す言葉として使われます。
女性の同性愛者(こころの性が女性で恋愛対象も女性)
男性の同性愛者(こころの性が男性で恋愛対象も男性)
両性愛者(恋愛対象が男性にも女性にも向いている)
「からだの性」と「こころの性」が一致しないため「からだの性」に違和感を持つ人
【性的指向】と【性自認】
性的指向とは、どのような性別の人を好きになるかということです。これは自分の意志で変えられるものでも、選択できるものでもありません。
性自認とは、自分の性をどのように認識しているかということです。「こころの性」といわれることもあります。多くの人は「からだの性」と「こころの性」が一致していますが、「からだの性」と「こころの性」が一致せず、自身のからだに違和感を持つ人たちもいます。
性的少数者(セクシュアルマイノリティ)には、LGBT以外にも、男女どちらにも恋愛感情を抱かない人や、自分自身の性を決められない・分からない人など、さまざまな人たちがいます。
LGBTにQuestioning(クエスチョニング)やQueer(クィア)を加えLGBTQということもあります。またSexual Orientation (性的指向)とGender Identity(性自認)の頭文字をとった「SOGI」という表現もあります。
※参考:法務省ホームページ
6色のレインボーフラッグ(虹の旗)はLGBTコミュニティの多様性を表し、LGBTの尊厳と社会運動の象徴として用いられています。
全国の法務局・地方法務局では、面接や電話、インターネット等で人権相談を行っています。
ひとりで悩まず相談しよう! みんなの人権110番
0570-003-110(ゼロゼロみんなの ひゃくとうばん)
相談窓口時間 8時30分~17時15分(土曜日・日曜日・祝日を除く)
男女共同参画に関する書物が多数所蔵されているあいホール図書コーナー。図書コンシェルジュの井口さんにスポーツとジェンダーに関するおススメの本を紹介していただきました。
あいホール https://www.ai-hall.com
飯田貴子/熊安貴美江/來田享子/著 ミネルヴァ書房
今日、スポーツは身近な存在になっている。スポーツにおける様々な性にかかわる人権問題を取り上げ、ジェンダーの視点から、現在の状況を説明。なぜそうした問題が起きるのかを考え、解決の糸口を探っている。日本スポーツとジェンダー学会の会員中心で執筆されたスポーツとジェンダー学の全体像が把握できる入門書。
須永美歌子/著 主婦の友社
女性アスリートが強くなる、能力を十分に発揮するには「女性として健康な体」であることが欠かせない。女性ホルモンの影響を受けている女性の身体の特性を理解し、健康を損なうことなく能力を磨き、競技力を高めるためのトレーニング方法等を解説。スポーツにかかわる小中学生、その指導者、保護者の方々に読んでもらいたい本。
料理が苦手な人でも作れる 簡単、おいしい、楽しい料理を紹介します。
黒はんぺん・・・・・・・・5枚
ごま油・・・・・・・・・・・・大さじ1
スライスチーズ・・・・・2枚
しょうゆ・・・・・・・・・・・小さじ1
細かく刻んだネギ・・・適量
(1)フライパンにごま油を入れて、中火ではんぺんの両面を焼く。
(2)しょうゆをフライパンの端の方に入れ、香り付けする。
(3)半分にちぎったスライスチーズを乗せてフタをし、火を止める。
(4)1分蒸らす。
(5)器に盛り付け、細かく刻んだネギを散らして完成
マヨネーズと一味を添えると、よいおつまみに!
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