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更新日:2018年7月4日

男女共同参画推進のための情報誌「ハーモニー」No.24

男女共同参画の視点から考える防災

日ごろから男女の違いに配慮し、備えよう

平成23年の東日本大震災、平成28年の熊本地震を教訓に、男女のニーズの違いや多様な生活者に配慮した防災という考え方が取り入れられるようになりました。内閣府からは、地方公共団体が取り組む際の基本的事項を示した「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組指針」が公表されています。取組指針では、7つの基本的な考え方が挙げられています。

(1)平常時からの男女共同参画の推進が防災・復興の基盤となる (2)「主体的な担い手」として女性を位置づける (3)災害から受ける影響の男女の違い等に配慮する (4)男女の人権を尊重して安全・安心を確保する (5)民間と行政の協働により男女共同参画を推進する (6)男女共同参画センターや男女共同参画担当部局の役割を位置づける (7)災害時要援護者への対応との連携に留意する

浜松市は、近い将来南海トラフ地震が起こると予測される地域に含まれています。改めて一人一人が多様な視点で防災について考えてみることが必要です。

乳児がいる家庭、女性に必要な備えとは

NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴでは、乳児がいる家庭に必要な防災グッズをひとまとめにした「つながる支援パック」を考案しました。理事長・原田博子さんに、乳児がいる家庭に必要な備え、実際に被災地を訪れて感じた課題などについて話を聞きました。

 

避難所にはたくさんの物資が届きますが、震災後の混乱の中、乳児に必要なものを見つけるのは困難です。乳児に必要なものをまとめて支援すれば、いざというときに必要な物資が届くのではないかと考え「つながる支援パック」を考案しました。実際に平成28年の熊本地震では被災地を訪れ、避難所で活動している保健師の方にパックを渡しました。

熊本の避難所で課題だと感じたことの一つに、トイレの問題があります。依然和式が多く、妊婦、高齢者、障がいのある人には使いにくいものでした。また、小さい子を持つ母親が、子供の泣き声などで周囲に気を使い、避難所に居づらくなるという現実もありました。

男性ではなかなか気づかない防災用品としては、生理用品が挙げられます。また、東日本大震災の時に聞いた話で印象に残っているのが「支援物資の化粧品をもらえるのがとても嬉しかった」という女性の声です。口紅1本でも気持ちが満たされる、そんな“気持ちの問題”は長い避難生活において重要だと実感しました。

つながる支援パック

バッグに描かれているマークは「第11回キッズデザイン賞」(子どもたちを産み育てやすいデザイン部門/復興支援カテゴリー)を受賞。中身は熊本地震の際に被災地に届けた10品目。(ラップ、おしりふき、粉ミルク、水のいらないシャンプー、哺乳瓶、ベビーフード、スプーン、おもちゃ、タオル、ゴミ袋)

NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴ理事長・原田博子さん

浜松市子育て情報サイト「ぴっぴ」運営。子育て世代の防災について啓発・支援活動を行っている。

地域の防災力向上に役立ちたい

浜松市消防団・中区支団教育隊 浜松第9分団班長 渡部(わたなべ)陽子(ようこ)さん

保険代理店で働きながら、消防団員として活動する渡部陽子さん。火災現場に出動し消火活動をしたり、応急救護の勉強会の講師を務めたりしています。平成29年度からスタートした消防団教育隊メンバーとして、後輩の育成にもあたっています。

 

―入団したきっかけを教えてください。

現在の住まいには約16年前に引っ越してきましたが、地域とのつながりもなく、いざというとき子供たちをどうやって守ったらいいのか不安に思っていました。子供が4歳と7歳の時に女性消防団員を募集していると知り見学に行きました。訓練している消防団員のキビキビした姿に衝撃を受け、身が引き締まる思いがし入団を決めました。

―ご家族について教えてください。

夫はとても協力的で、子育てにも積極的に関わってくれました。子供たちも父親と触れ合う時間が増え新しい発見があったようです。家族の理解があったから今まで続けてこられたのだと思います。

―入団してよかったことは何ですか。

地域とのつながりを持てたことが一番です。子ども会やPTAなどで応急救護の方法を教えたり、自主防災隊や総合防災訓練に参加したりすることで、地域の人に顔と名前を覚えてもらうことができました。子供たちから「頼りになる母」と言ってもらえたことも嬉しかったです。

―仕事との両立は大変ですか。

自分の中に「仕事」「お母さん」「消防団」という3つのスイッチがあり、その時その時で優先順位がはっきりしているので大変ではありません。「消防団」が優先の時は個人として活動しているので、学ぶことや経験できることを楽しんでいます。

―今後の目標は何ですか。

避難所運営において、女性目線を生かした提案ができるようになりたいです。念願だった防災士の資格を取ったので、さらに地域の防災力向上に役立てていきたいと思います。

男女でになう 避難所運営リーダー養成講座

主催:NPO法人浜松男女共同参画推進協会 共催:はまきた女性懇話会

 

「男女でになう 避難所運営リーダー養成講座(全4回)」の第3回が平成29年11月16日に浜北文化センターで開催されました。

女性20名男性9名の参加者が5つのグループに分かれ、被災後24~72時間以内に避難所運営委員会を立ち上げることを想定し、起こりうる問題点を総務、防犯、物資、情報など7つの活動グループごとにまとめました。具体的な課題として、避難所に来る人の受付方法、食料や物資の調達、男女別トイレの設置、けが人の救護などを挙げ、男性、女性それぞれの目線から積極的に意見を出し合いました。

西区から参加した男性は「このような講座は情報交換になり、自分が住む地域の避難所づくりの参考になる」と話していました。

避難所運営の問題を話し合う参加者

男性の家事・育児参画

日本男性も世界レベルの家事メンになろう!

6歳未満の子供を持つ夫の家事・育児時間(1日当たり・国際比較)

6歳未満の子供を持つ夫の家事・育児時間は1日当たり67分(うち育児の時間は39分)となっており、先進国中最低の水準にとどまっています。国では2020年に男性の家事・育児時間を150分に増やすことを目標にしています。

男性の休日の家事・育児時間別に見た第2子以降の出生状況

子供がいる夫婦における夫の家事・育児時間が増えると、第2子以降の出生率が大幅に増加し、両者には関係性がみられます。

家事・子育て さんかくクイズ 内閣府男女共同参画局「Let’sさんかくアプリ」より出題

Q1 布団のダニを予防するには?

(1)乾燥機をかける (2)布団をたたいて干す (3)掃除機で吸い取る (4)炎天下に干す

Q2 離乳食をスタートする時期の目安は?

(1)2~3か月 (2)3~4か月 (3)5~6か月 (4)6~7か月

Q3 お米の虫を防ぐために米びつに入れておくとよいものは?

(1)塩 (2)ニンニク (3)赤唐辛子 (4)米ぬか

Q4 災害時に備えて飲料水の備蓄は1人、1日に何リットル必要?

(1)0.5リットル (2)1.5リットル (3)2リットル (4)4リットル

Q5 2014年度における男性の育児休業取得率は?

(1)1.5% (2)2.3% (3)3.5% (4)4.0%

「家事・子育てさんかくクイズ」答え

Q1(3) Q2(3) Q3(3) Q4(3) Q5(2)

内閣府男女共同参画局「“おとう飯(はん)”始めよう」キャンペーン お父さん、また作ってね!

「おとう飯(はん)」とは・・・

男性が料理をするにあたっては、知識や技術がなくて自分には作れない、家族のために作る料理は栄養バランスや盛付けなどに気をつかい立派でなければいけない、料理を作ってみたものの家族に不評だったため作るのをやめてしまった等、技術的・心理的ハードルがあると思われます。そこで内閣府では、これまで料理をしていない、料理をしたことはあるものの作ることをやめてしまったという男性の料理参画への第一歩として、簡単で手間をかけず、多少見た目が悪くてもおいしい料理を「おとう飯(はん)」と命名しました。

おとう飯(はん)レシピ

料理が苦手な人でも作れる簡単、おいしい、楽しい料理を紹介します。

レシピ監修:菅野廣一さん

管理栄養士、社団法人静岡県栄養士会元副会長。現在はフリーで活動中。

肉巻き~オレンジソースがけ~

材料(4人分)

豚肩ロース薄切り・・・12枚

トマト・・・・・・・・2個

にんにくスライス揚げ・・・12枚

大葉・・・・・・・・・12枚

塩こしょう・・・・・・少々

<ソース>

オレンジジュース(100%)・・・120cc

塩・こしょう・・・・・少々

片栗粉・・・・・・小さじ2

 

(1)トマトを6等分のくし形に切る。

(2)肉を広げ、大葉、トマト、揚げにんにくの順にのせ、塩・こしょうして端から巻く。

(3)(2)をアルミホイルを敷いたトレーに並べ、あらかじめ温めておいたオーブントースターで約10分焼く。

(4)鍋にジュースを入れ、沸騰したら塩・こしょうで味を調え、水で溶いた片栗粉を入れ、とろみをつける。

(5)(3)を皿に盛り、(4)のソースをかける。

ほうれん草のヨーグルト梅肉和え

材料(4人分)

ほうれん草・・・・・・・1束

梅干し・・・・・・・・・4個

プレーンヨーグルト・・・大さじ4

みりん・・・・・・・大さじ1

かつお節・・・・・・・・適量

 

(1)お湯をたっぷり沸かす。

(2)ほうれん草は食べやすい大きさに切ってから茹で、水気を切っておく。

(3)梅干しは種を取って包丁でたたき、ヨーグルト、みりんを混ぜ合わせる。

(4)ほうれん草を(3)で和えて皿に盛り、かつお節を散らす。

 

DV(ドメスティック・バイオレンス)って何?

DV(ドメスティック・バイオレンス)とは、配偶者・パートナー(事実婚や元配偶者も含む)など男女間の親密な関係にある人からの暴力のことです。また、交際相手からの暴力のことをデートDVと呼んでいます。DV・デートDVは犯罪となる行為をも含む、人の心と体を傷つける重大な人権侵害です。また、子供がDVを目撃することは、子供に対して著しい心理的外傷を与えることになり、児童虐待にあたります。

平成28年度に実施した浜松市の男女共同参画に関する市民意識調査では、配偶者やパートナーから「自分が何らかの暴力を受けたことがある」と答えた人は13.5%となっており、約10人に1人が被害を受けたことがあるということが分かります。また、12.3%もの人が身近な人から相談を受けたことがあると答えています。

DVの例

身体的暴力

殴る、蹴る、叩く、物を投げつける

精神的暴力

怒鳴る、ののしる、脅す、無視する

経済的暴力

生活費を渡さない、借金を強要する

性的暴力

性行為を強要する、避妊に協力しない

こんなときは悩まないで相談を

  • 家庭内の問題だから人に話しにくい
  • 相談したことが相手に知られるのが怖い
  • いつかは優しくなるかもしれない
  • 私が悪かったから仕方がない
  • 誰も分かってくれる人がいない
  • 相手が暴力をふるうのは私を愛しているから
  • 子供のために「自分さえ我慢すればよい」

浜松市DV相談支援センターでは、こんな支援をします

  • DV相談専用ダイヤル等での相談
  • 関連の相談機関の紹介
  • 被害者への精神的サポート
  • 被害者の自立に向けた制度利用についての情報提供や支援
  • 保護命令制度の利用についての情報提供や支援

 

浜松市DV相談専用ダイヤル

電話:053-412-0360

毎日午前10時~午後4時(12月29日~1月3日除く)

秘密は厳守します。

パートナーと素敵な関係を築くために デートDV防止出前講座

平成29年10月18日、浜松市デートDV防止出前講座が浜松学院高等学校の1年生を対象に開催されました。講師は、NPO法人SRRP研究会の新谷真弓さん。新谷さんは「私たちの中には男性・女性はこうあるべきという『思い込み』がある」とし、パートナーに期待する「思い込み」と、相手の行動や態度が一致しないことがきっかけとなり、暴力につながることがあると説明しました。

受講した生徒からは「気づいていないうちに相手にDVをしてしまうことがあると分かった」「自分には関係のないことだと思っていたけど、今日の講座でDVについて考える機会が持ててよかった」などの感想が寄せられました。

講師の話を真剣に聞く生徒たち

インタビュー 選手のワーク・ライフ・バランスを大切に

Vリーグ女子バレーボールチーム ブレス浜松 監督 藤原(ふじわら)道生(みちお)さん

青森県出身。世界11か国のバレーボールチームで指導者を務めた後、浜松でブレス浜松を立ち上げる。趣味はロードバイクに乗ったり、インターネットで映画を観たりすること。

ブレス浜松設立のきっかけ

デンマークでの任期終了後、平成23年にいったん故郷の青森に帰りました。その直後に東日本大震災を経験し「自分が今、日本でできることは何かないか」という思いが生まれたのがきっかけです。その後、縁あって浜松でチームを設立することになりました。

選手と自身のワーク・ライフ・バランス

選手たちはみな地元の企業で働きながらバレーボールをしています。職場の理解があるので、週5日の練習と地域のイベント活動にも参加できています。仕事で経験したことがバレーボールでも生かされていると感じています。選手が仕事とバレーボールをバランスよく続けられるようサポートするのが私の仕事だと思います。また、私自身も競技だけではなく、練習・仕事(勉強)・人付き合い・休日のバランスを意識しています。

今後の目標について

ジュニアスクールで人材育成をしながら、育成型のクラブにしていきたいです。海外で学んだスポーツマンシップ(相手を尊重する精神)の大切さを伝え、教室だけでは学べないことをジュニア世代に教えていきたいです。チーム設立から大変なこともありましたが、地域の方々の協力がありここまで来られたので、バレーボールを通じて地域に恩返しをしたいと思っています。

ブレス浜松の選手と藤原監督(前列左から3番目)

NAOTORA女性サミット 「あなたの一歩が未来をつくる」をテーマに開催

平成29年11月23日~25日の3日間、アクトシティ浜松ほかで「あなたの一歩が未来をつくる」をテーマにNAOTORA女性サミットを開催しました。

24日の基調講演では、働き方改革実現会議・有識者議員の白河桃子さんが「女性と仕事と時代」をテーマに講演されました。「働き方改革は、女性活躍の一丁目一番地」という白河さんは、さまざまな企業の事例を紹介しながら、これからの人口減少に向け、働き方改革は暮らし方改革につながる、長時間労働を是正し、柔軟な働き方に変えていかなければいけないと強調。働き方改革は現場だけで実行するものではなく、経営者を含む会社全体で取り組むことが大事だと訴えました。その後行われたパネルディスカッションでは、白河さんのほかに早稲田大学教授・中林美恵子さん、歴史学者・磯田道史さん、鈴木康友浜松市長が登壇し、「男性の意識改革」や「働き方の見直し」などについて意見を交わしました。

働き方の見直しについて意見を交わすパネリストら

あいホール図書コーナーより

男女共同参画に関する書物が多数所蔵されているあいホール図書コーナー。図書コンシェルジュの井口さんに男性の家事参画に関するおススメの本を紹介していただきました。

「パパ料理のススメ 父親よ大志を抱け」

パパ料理研究家 滝村雅晴/著 赤ちゃんとママ社

「パパの料理は、自分の腹がへっていなくても家族のためにつくる、お父さんの家庭料理」―「食」は生きていくために必ず必要なもの。誰かを「生かす」ために作る料理がパパ料理だ。著者がパパ料理家にたどりつくまでの過程と、その活躍の様子が描かれている一冊。

「今日からはじめる 男の家事」

生活研究家・消費生活アドバイザー 阿部絢子/監修 講談社

50代からの男家事のすすめ…と謳われた一冊。料理、掃除、洗濯など、生活に必要な家事をだれもができるようになるために、一つ一つの工程が一見開き一項目別にイラスト付きで分かりやすく書かれている。

あいホール(浜松市男女共同参画・文化芸術活動推進センター)

  • 所在地 静岡県浜松市中区幸三丁目3番1号
  • 交通 浜松駅バスターミナル13番のりば50系統 市役所山の手医大行き(あいホール下車)
  • 駐車場 1回につき100円
  • 休館日 保守点検日及び12月29日~1月3日
  • 開館時間 9時00分~21時30分
    窓口受付時間は9時00分~21時00分、男女共同参画推進センター業務は17時30分まで
  • 問い合わせ
    施設・文化事業 TEL:053-412-0350 男女共同参画推進事業 TEL:053-412-0351

あいホール相談室(電話:053-412-0352)

相談無料 秘密厳守

電話相談

悩みごと相談(女性相談員が対応):月~木曜日 10時~16時、水・土曜日 18時~20時

男性相談(男性相談員が対応):木・第2・4日曜日 18時~20時

面接相談(予約制)

悩みごと相談:火・水曜日 10時~16時、水曜日 18時~20時 水曜午前託児可(要予約)

祝日・年末年始(12月29日~1月3日)、保守点検日(毎月最後の平日)はお休みです。

面接相談は、電話相談の後、ご希望や必要に応じてご利用いただけます。

悩みごと電話相談は保守点検日も行います。

女性法律相談(要予約、電話:053-412-0351)

第2・4木曜日 13時~16時(祝日・年末年始・保守点検日休)

1回1時間(カウンセリング30分、法律相談30分)

申し込みは相談を希望する月の1日9時から(但し1月の受付は1月4日から)

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お問い合わせ

浜松市役所市民部UD・男女共同参画課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2561

ファクス番号:053-457-2750

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