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更新日:2025年3月19日
第4次浜松市男女共同参画基本計画は、浜松市男女共同参画推進条例第3条における基本理念のもと、第12条第1項に基づき策定する基本計画です。また、「男女共同参画社会基本法」をはじめとする各種関連法に規定する計画として位置付けます。
新計画では前計画の課題を踏まえ、様々な過程にある現実の差異に着目し、「形式的な平等」から「実質的な平等」へ進化させることを目指します。そのためには、「ジェンダー平等意識の醸成」が不可欠であり、とりわけ「実質的平等の実現」という重要課題を踏まえ、「公平・公正」な視点による男女共同参画の推進に取り組みます。
近年、DV、性暴力、生活困窮、孤独・孤立、健康問題等、女性が抱える問題が複雑化・多様化・複合化しており、こうした問題に適切に対応できるように支援の強化を図ります。
性別にかかわらず働きながら家事・育児・介護そして健康を維持する時代へと変化している今だからこそ、未だ残る固定的性別役割分担意識の解消や女性特有の健康課題等で生じる性差の理解促進に努める必要があります。女性が仕事と生活を両立させながらキャリア形成ができる環境や、誰もが自らの理想とする生活と仕事を両立することができる真のワーク・ライフ・バランスの実現を目指し、企業トップや市民の意識改革を図ります。
本市における人口減少の要因の一つとして、若い女性の転出超過が課題となっています。ポジティブアクションとして官民一体となって「女性に選ばれるまちづくり」を推進します。自身が望む場で活躍することができる浜松となることで、女性だけでなく、誰もが自分らしく生き生きと暮らすことができる自由で寛容な「持続可能なまち」へ繋がっていくと考えます。
令和7(2025)年度~令和11(2029)年度
性別にかかわらず、すべての市民がともに参画し、高めあう創造都市 浜松
新計画では、「ジェンダー平等意識の醸成」、「固定的性別役割分担からの脱却」、「安全・安心なくらしの実現」を計画の三本柱として、基本目標「性別にかかわらず、すべての市民がともに参画し、高めあう創造都市 浜松」の実現を目指します。
本計画は、基本目標の実現のため、3つの柱のもと、7つの「施策の方向性」と24の「基本的施策」により構成し、各事業所管課において取組を進めることで計画の推進を図ります。
第4次浜松市男女共同参画基本計画において施策を着実に推進していくため、次のとおり指標の設定をします。成果指標は、個別の事業を進めていく上で目標とする数値です。また、モニタリング指標は、個別事業の直接的な効果だけでなく、他分野にまたがる複数の事業の間接的、複合的な成果を適切に測定し、男女共同参画社会の進捗状況を計るための目安として設定するものです。
施策の方向性 | 項目 | 現状値 (R5) |
目標値 (R11) |
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1 | 男女共同参画の推進に関する教育・学習機会の充実と意識改革 | 男女共同参画にかかる講座の理解度 | 81.8% | 90% |
2 | 政策・方針決定過程への女性の参画拡大 | 審議会等の附属機関の委員に占める女性の割合 | 35.6% | 40%以上60%以下 |
女性人材育成講座の修了者数 | 91人 | 133人 (+7人/年) |
||
3 | ワーク・ライフ・バランスの推進 | ワーク・ライフ・バランス等推進事業所認証数 | 139社 | 200社 |
保育施設利用定員数※1 | 17,455人 | 18,253人 | ||
放課後児童会利用定員数※1 | 7,777人 | 9,261人 | ||
4 | 労働の場における女性活躍の推進 | 市管理職員に占める女性の割合※2 | 10.6% | 15%(R7) |
女性就労支援事業において市が支援した女性の就業率 | 55.0% | 60% | ||
5 | リプロダクティブ・ヘルス/ライツの視点に立った健康支援 | 乳がん検診受診率※3 | 42.0% | 60% |
子宮頸がん検診受診率※3 | 41.3% | 60% | ||
リプロダクティブ・ヘルス/ライツ啓発事業の満足度 | 90.4% | 95% | ||
6 | 生活に困難を抱える人への支援 | ひとり親家庭で孤立していると感じる人の割合※4 | - | 減少 |
7 | ジェンダーに基づくあらゆる暴力の根絶 | DV及びデートDV防止啓発講座の受講者数 | 1,720人 | 5年間累計7,500人 |
※1…浜松市こども計画(R7~11年度)より指標抽出
※2…はままつ女性職員活躍応援プラン(R3~7年度)より指標抽出
※3…第3次浜松市がん対策推進計画(R6~11年度)より指標抽出
※4…浜松市こども計画(R7~11年度)より指標抽出(R7年度調査結果を基に目標値設定予定)
施策の方向性 |
項目 | 現状値 (R5) |
|
---|---|---|---|
1 | 男女共同参画の推進に関する教育・学習機会の充実と意識改革 | 「夫は外で働き、妻は家庭を守る」という考え方に否定的な人の割合 | 61.5% |
2 | 政策・方針決定過程への女性の参画拡大 | 自治会長に占める女性の割合 | 0.67% |
PTA会長に占める女性の割合 | 18.18% | ||
3 | ワーク・ライフ・バランスの推進 | 男性が平日に家事や育児等に従事する平均時間 | 1時間24分 |
4 | 労働の場における女性活躍の推進 | 女性起業者延べ数(起業家カフェ) | 301人 |
家族経営協定の延べ新規認定締結数 | 285件 | ||
5 | リプロダクティブ・ヘルス/ライツの視点に立った健康支援 | パートナーシップ宣誓制度の宣誓組数 | 89組 |
6 | 生活に困難を抱える人への支援 | 女性のための法律相談の相談件数 | 123件 |
7 | ジェンダーに基づくあらゆる暴力の根絶 | DV相談専用ダイヤルにおける相談件数 |
198件 |
本計画の実行性を確保するため、庁内の推進体制を構築し、各施策・事業に取り組んでまいります。計画の進捗管理については、附属機関である浜松市男女共同参画審議会に進捗状況等を報告して意見聴取及び評価を行い、事業等の見直しを図ります。
浜松市男女共同参画推進条例第17条に基づき設置する附属機関であり、男女共同参画の推進に関する重要事項を調査審議します。
市役所庁内の各課に「UD・男女共同参画推進員」を配置し、全庁横断的に男女共同参画の推進に取り組みます。
浜松市の男女共同参画推進を図る拠点施設として、啓発・人材育成事業や相談事業など、多岐にわたる事業を実施します。
本計画における施策を効果的に推進していくため、毎年度、事業所管課が取り組んだ各事業の進捗状況及び事業所管課評価を報告書として取りまとめ、浜松市男女共同参画審議会において評価を行います。その評価に基づき、各事業所管課においてPDCAサイクルによる事業見直しを行うことで、計画の適切な進捗管理を行います。
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