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更新日:2023年3月27日

アスベストQ&A/健康編1

1 健康編

(1)アスベスト(石綿)とは?

アスベスト(石綿)は天然の鉱物繊維で、熱や摩擦に強く切れにくく、酸やアルカリにも強いなど丈夫で変化をしにくいという特性があります。安価な工業材料としてスレート材、防音材、断熱材、保温材、吸熱材などとして広範囲に使用されています。また、以前はビル等の建築物において保温断熱の目的で石綿を吹き付ける工事が行われていましたが、現在では禁止されています。このため、最近ではビル等の改修・解体工事のほうが石綿に暴露する危険が高いといえます。

(2)アスベストが原因で発症する病気は?

アスベストはその繊維が極めて細く容易に空中に浮遊します。このため肺から吸入しやすく15~40年の潜伏期間を経て肺繊維症(じん肺)、悪性中皮腫、肺がんを起こす可能性があることが知られています。仕事でアスベストを扱っている人、あるいは扱っていた人はその作業方法や環境にもよりますがアスベストを吸入する機会が多いことになりますので、定期的に健康診断をうけるようにしましょう。現に仕事でアスベストを取り扱っている人は、事業主に健康診断の実施義務があります。

<1>石綿肺

肺が繊維化してしまう肺繊維症(じん肺)という病気のひとつです。自覚症状は軽いうちはほとんどありませんが、じん肺が進んでくると「咳やたんがでる」「息切れがする」「胸の中でゼーゼー、ヒューヒューといった音がする」などの症状がでます。肺の繊維化を起こすものとしてはアスベストのほか粉塵、薬品等多くの原因があげられますが、アスベストの暴露によりおきた肺繊維症を特に石綿肺と呼んで区別しています。職業上アスベスト粉塵を10年以上吸収した労働者に起こるといわれており、潜伏期間は15~20年といわれています。アスベスト暴露をやめたあとでも進行することもあります。治療法は知られていません。

<2>肺がん

アスベストが肺がんを起こすメカニズムはまだ十分に解明されていませんが、肺に吸入されたアスベストの物理的な刺激により肺がんが発生するとされています。また、喫煙と深い関係にあることも知られています。アスベスト暴露から肺がん発生までに15~40年の潜伏期間があり、暴露量が多いほど肺がんの発生が多いことが知られています。

<3>悪性中皮腫

肺を取り囲む胸膜、肝臓や胃などの臓器を囲む腹膜、心臓などを覆う心膜等にできる悪性の腫瘍です。(進行がはやく、予後が悪い疾患です。)若い時期にアスベストを吸い込んだ人の方が悪性中皮腫になりやすいことが知られています。潜伏期間は20~50年(およそ40年に発症のピークがあります)といわれています。

<4>良性石綿胸膜炎

胸膜腔内に滲出液が生じるもので、半数近くは自覚症状がなく、症状がある場合は、咳嗽、呼吸困難の頻度が高いといわれています。

<5>びまん性胸膜肥厚

呼吸によって肺が膨らむときに便利なように臓側胸膜と壁側胸膜は本来癒着しておりませんが、良性石綿胸膜炎が発症するとそれに引き続き胸膜が癒着して広範囲に硬くなり、肺のふくらみを障害し呼吸困難をきたします。胸部エックス線写真上胸膜に肥厚を認めるようになり、この状態をびまん性胸膜肥厚といいます。

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