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更新日:2022年1月24日

平成30年度 第9回浜北区協議会 議事要点

開催日時:平成30年12月20日(木曜日)午後1時30分~午後4時

開催場所:浜北区役所 3階 大会議室

次第

 開会

 議事

 (1)協議事項

 ア 浜松市浜北区中瀬及び豊保の各一部の区域におけ住居表示の実施に係る町新設等について

 イ 第4次浜松市地域福祉計画(案)のパブリック・コメント実施について

 ウ 浜松市老人福祉センター等のあり方見直し(案)のパブリック・コメント実施について

 エ 平成30年度浜北区地域力向上事業(助成事業)の提案について

 (2)報告事項

 浜北平口スポーツ施設におけるネーミングライツパートナーについて

 その他

 (1) その他

 (2) 次回開催日程について

 閉会

1 開会

(大石静夫 会長)

 皆さん、こんにちは。本日はお忙しいところお集まりいただき、ありがとうございます。

 時間になりましたので、ただいまから第9回浜北区協議会を開催します。

(会議録署名人の指名)

 議長が、太田昇吾委員と松下敏昭委員を会議録署名人に指名。

2 議事

(大石静夫 会長)

 本日の議事は、協議事項4件、報告事項1件となっております。はじめに、協議事項アの「浜松市浜北区中瀬及び豊保の各一部の区域における住居表示の実施に係る町の新設等について」、文書行政課から説明をお願いします。

(1) 協議事項

ア 浜松市浜北区中瀬及び豊保の各一部の区域における住居表示の実施に係る町の新設等について

≪文書行政課から説明≫

~区画整理事業により新しい道路や街区等の整備が進む中瀬及び豊保の各一部の区域において、住居表示の実施にあたり、新設する町の名称を西中瀬一丁目、西中瀬二丁目、西中瀬三丁目とすること、2020年1月に実施予定であることなどを説明~

(大石静夫 会長)

 委員の皆さんからご意見、ご質問等ありましたらお願いします。

 ~意見、質問等なし~

(大石静夫 会長)

 ご意見等ないようでしたら、この件については、原案のとおり事業を進めていただくようお願いします。

イ 第4次浜松市地域福祉計画(案)のパブリック・コメント実施について

≪福祉総務課から説明≫

~平成31年度から5年間を計画期間とする第4次浜松市地域福祉計画について、「みんながいきいきと『関わり』を持って、つながり支え合う地域づくり」を目標像に設定。地域住民同士、専門機関同士の繋がりの強化を目指し、「人づくり」「支え合いづくり」「困っている人を包括的に支援する体制づくり」を視点とした3つの柱で進める計画案の内容を説明~

(大石静夫 会長)

 委員の皆さんからご意見、ご質問等ありましたらお願いします。

(川嶋弘美 委員)

 他の区では、定時制高校などの場所を利用してサロン活動をしていると聞いたことがあるのですが、浜北区にはそのような活動が行われているのでしょうか。2点目として、この計画の中に浜松市ならではの取り組みがあれば教えてください。また、計画の中に取り組みとして人権教育・啓発用絵本の作製とありますが、絵本に限らず、作製して終わるという事業が多いのではないかと思います。どのように活用するかというところまで見えるような取り組みにしていただきたいと思います。

(福祉総務課)

 サロンについては、地区社会福祉協議会を中心に活動している団体が浜北区に39団体あることを把握しています。このうち33団体が高齢者向けの活動をしていて、浜松市全体としても高齢者向けのサロンが多いことから、今後は子供向けのサロンも拡充していきたいと考えています。

 2点目の浜松市ならではの取り組みに関してですが、浜松市に特化していることではないものの、地区社会福祉協議会の設置率が非常に高い点が挙げられます。

 全国的には半分くらいの設置率なのですが、浜松市ではおよそ9割が設置され、浜北区では全ての地区に設置されています。地域によっては、まず福祉を考える団体を作ることから始めるのですが、浜松市は既存の団体がありますので、地域の福祉活動の活発化を進めていきたいと考えています。

 3点目の人権教育・啓発用の絵本の作製については詳細は把握していませんが、委員のご指摘のとおり作製して終わりということではなく、その後の活用が必要と考えます。

(平松昇 委員)

 この計画を進めていく上でコミュニティソーシャルワーカー(以下、CSW)は非常に重要な存在だと思いますが、CSWの資格というものがあるのでしょうか。また、CSWは市の職員が転属して配置されるのか、それとも新しく募集するのでしょうか。第3次計画では、平成30年度の目標値としてCSWの配置を14人とありますが、現在は何人で、そのうち浜北区の配置数を教えてください。

(福祉総務課)

 CSWは法律に基づいた資格職ではありませんので、基本的に社会福祉士の資格を持つ浜松市社会福祉協議会の職員がこの役割を担っています。現在は10人を配置し、このうち浜北区内の担当者として、浜北地区センターに1人を配置しています。

(平松昇 委員)

 今後は、CSWを増やしていくのでしょうか。

(福祉総務課)

 14人を目標として進めていますが、それ以上については未定で、今後地域の実情に合わせ検討していきます。CSWは多いほうが良いという意見もありますが、CSWの役割は、既存の福祉サービスで対応できないケースを関係機関や地域の福祉活動と結びつけるつなぎ役として考えています。

(晝馬るみ 委員)

 民生委員の活動をしていると、地域の困りごとを専門機関とつないでいただけるCSWの役割は本当になくてはならない存在だと強く感じています。計画の成果指標としてCSWの支援件数が年を追うごとに増えていくのですが、CSWは14人までという今の説明では、社会福祉協議会の負担が大きくなっていくのではないでしょうか。その部分について、人的な支援などは検討されているのでしょうか。

(福祉総務課)

 CSWの役割は、全ての案件に対して中心になることが目的ではなく、中心となる方をつなぎ役として調整することにあります。調整ができた段階で次の案件に対応する形を理想としますので、1つの案件に対して長く関わりを持つことを目標とするところではありません。制度の狭間で問題を抱える少しでも多くの人と関わることを目的に目標値を設定しています。市としては、CSWの人件費や事業費を負担し、市の専任として社会福祉協議会にお願いしている状況です。その上で、社会福祉協議会が別の業務で職員数を増やすかという点については、市として関与できない部分でありますので、どのような形で事業を実施していけば良いのか模索しながら進めていきたいと考えています。

(波多野友美 委員)

 今年度までの第3次計画から第4次計画の作成にあたり、新たな取り組みはあるのでしょうか。

(福祉総務課)

 リーディングプロジェクトの中に記載している「多機関の協働による包括的相談支援体制の構築」が新しく定めたものになります。地域と一緒に福祉活動を進めていく中で、既存のものを今後いかに活発化していくかという視点で考え、具体的には地区社会福祉協議会やCSWの部分を強化していきます。地域福祉については、大きく変更するのではなく、現在あるものに付加していく計画としています。

(波多野友美 委員)

 具体的にどのような強化をするのか決められてないと、これまでと同じ形になってしまうと思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。

(福祉総務課)

 地域福祉計画に関しては、具体的な施策というよりも理念や方針を示させていただいています。行政の取り組みとして、地域で活動している団体の支援やCSWの強化を進め、制度の狭間でサービスを受けられないなどの複雑な課題を抱えて困っている人に対して支援する体制を築いていきたいと考えています。

(髙林正 委員)

 計画の取り組みに地域ボランティアコーナーの強化という項目があります。浜名協働センターに来年度、ボランティアコーナーのスペースが出来る予定ですが、活動拠点とするには狭いのではないかと感じました。机を2つ置けばいっぱいになる程度の広さで、ボランティア活動の機能を強化したり交流の場とするには少し狭いと思いますが、今後広げていく計画があるのか教えてください。

(福祉総務課)

 今回の計画では、ボランティアコーナーのスペースを広げていく計画は盛り込まれていません。委員のご指摘のとおり狭いというご意見も伺っていますので今後の課題として検討してまいります。

(髙林正 委員)

 スペースを広げる計画はないという理解で良いですね。次に、意見としてですが、資料の7ページにある「第3次地域福祉計画の検証と課題」について、関係団体との意見交換会での意見として「男性の地域活動への参加が少ない」とあります。ボランティアなどの福祉活動の部分を地域活動と捉えているのかもしれませんが、私の地区では、自治会や自主防災隊の活動に参加するのは男性がほとんどで、福祉活動についても男性の参加が少ないとは思えませんので、地域によって違いがあると思います。

(鈴木隆幸 委員)

 地域ボランティアやサロンなどの地域活動の支援を強化するという説明がありましたが、ぜひ資金的な援助をお願いしたいと思います。浜北区は他の区から見学に来るほど先進的に活動していますし、特に家事支援サービスは完全にボランティアで運営していますので、ある程度の活動資金がないと行き詰ってしまう可能性もあります。活動を長く継続していくためにも、もっと応援していただければと思います。

 また、先ほど川嶋委員から人権教育・啓発用絵本について質問がありましたが、私は人権擁護委員をしていて、その絵本を使って幼稚園や保育園、小中学校などで道徳の授業を行っています。これからの時代は人権の時代とも言われていますし、幼い時から人権感覚を養うことが非常に重要ですから、ぜひ依頼していただき活用してもらえればと思います。

ウ 浜松市老人福祉センター等のあり方見直し(案)のパブリック・コメント実施について

≪高齢者福祉課から説明≫

~老人福祉センター等を高齢者のみを対象とした施設から、高齢者向けの機能を継続するとともに、子育て世代も利用できる「(仮称)多世代交流センター」へ転換する方針を示した浜松市老人福祉センター等のあり方見直し(案)について説明~

(大石静夫 会長)

 委員の皆さんからご意見、ご質問等ありましたらお願いします。

(土田一仁 委員)

 老人福祉センターという名称は残していくのでしょうか。

(高齢者福祉課)

 高齢者が日頃の趣味活動や健康づくりに利用する活動拠点としての性格は今後も維持しつつ、子育て世代に用途を広げていくことが基本的な考え方になりますので、施設の名称は「老人福祉センター」から「多世代交流センター」へ変更する予定です。

(川嶋弘美 委員)

 自分が子供を連れていくことを考えると、走り回ってお年寄りにご迷惑をかけてしまうのではないかと不安な部分があります。喜んで受け入れてくれるお年寄りの方も多いとは思うのですが、そのあたりの棲み分けはどのように考えているのでしょうか。

(高齢者福祉課)

 具体的に子育て世代がどのような利用をするのかについて、今のところ明確にはなっていません。先ほど説明したとおり、現在の老人福祉センターの利用形態を維持しつつ、その上で子育て世代に関することで何かできることを考えた時に、老人福祉センターの利用者に女性の占める割合が多いことから、女性の高齢者を子育ての部分で活用できるのではないかということで今回の素案の作成に至りました。今回はまず施設の位置付けを再定義し、この素案が認められれば具体的な仕様書を作っていきたいと考えています。

(小畑邦夫 委員)

 今回の見直し案の趣旨については概ね賛成です。一方で、シニアクラブの方々から浜北高齢者ふれあい福祉センターについて話を聞くと、以前は使えた駐車場が使えなくなって大きな会合が開催できなくなったり、畳の部屋が多くて使いにくいと伺いました。シニアクラブの会員数は浜北区が圧倒的に多いという事情もありますので、施設を1箇所増やすことも検討していただければと思います。

(渡邊健一 委員)

 三ヶ日に総合福祉センターがありますが、老人福祉センターとはどのような違いがあるのでしょうか。先日、みかん農家をしている三ヶ日の友人に聞いたのですが、収穫の作業をしてくださる人は全国から集まって来るそうで、車中泊をしながら総合福祉センターの浴室を利用する方が多いようです。老人福祉センターの浴室を廃止するとのことですが、利用していた方がどういう目的で使っていたのか、本当に廃止して大丈夫なのかお聞きしたいと思います。

(高齢者福祉課)

 三ヶ日の施設と老人福祉センターの違いについてですが、三ヶ日の総合福祉センターは年齢制限がなく、浜松市民に限らず皆さん誰でも利用できます。一方で、老人福祉センターは、条例により浜松市に居住する60歳以上の人に限定されます。60歳以上の人にとっては大きな違いがないのは事実ですが、若い人が使えるか否かという点が大きな違いです。

 浴室の利用については、銭湯代わりに利用されている方が多いと考えています。今回の見直しにあたり、現在の住宅のほとんどに浴室があり、民間の入浴施設も相当程度ありますので、高齢者施策としての役目を終えたものと考えています。

(髙林正 委員)

 これから高齢者も増えますが、子供を育てやすいような環境を作らなければいけないと思いますので見直し案については賛成です。先ほど川嶋委員からお話があったように、高齢者世代と子育て世代の価値観の違いがありますので、子育て世代が利用しやすくするために、運用の部分で配慮をお願いしたいと思います。

 2点目に、資料の図を見ると、市内の施設が偏在していることがわかります。合併前の自治体から西区に多いのはわかりますが、旧浜松市も南区に多く、天竜区と旧引佐郡には全くありません。施設がない地域は、現在の老人福祉センターが担っている機能を別の施設で行っているのでしょうか。

(高齢者福祉課)

 市としても、市民が万遍なく利用できるような配置ではないと認識しています。配置については建設当時の経緯があり、まず、合併前にそれぞれの自治体で設置しています。天竜区については、旧天竜市の区域に施設があったのですが、老朽化により現在は廃止されていて、春野と龍山には、高齢者専用施設ではなく誰でも利用できる福祉センターがあります。北区についても、先ほど説明したとおり三ヶ日に福祉センターがあります。当時の自治体それぞれで施設整備の考え方も違いがあり、結果的にアンバランスな配置となっています。今後、バランスを配慮して新たに設置できれば良いのですが、現在の市の状況を考えると非常に難しいため、現有施設を活用していく方針です。

(髙林正 委員)

 そうすると、福祉センターがあるところについては福祉センターを利用すれば良いが、現在施設がない地域は、老人福祉センターの主な業務である生活相談や老人クラブの活動などができないということでしょうか。

(高齢者福祉課)

 生活相談などの相談業務については、必ずしも老人福祉センターでなければ対応できないことではなく、区役所や保健センターで対応できていると考えています。また、活動拠点という意味では、施設がないエリアの皆さんは地域の公会堂や協働センターなどを利用されています。こうした状況を新たに整理することは現状では難しいと思いますので、まずは現在の拠点を今後も活用していく考え方で今回の素案を作成しました。

(波多野友美 委員)

 新たな利用想定の部分についてお聞きします。60歳以上の方と今後は子育て世代が対象ということですが、子育て世代という定義づけが非常にアバウトな印象があります。子供が関係しない集まりについては、対象外という想定で良いのでしょうか。

(高齢者福祉課)

 既に老人福祉センターとして利用者がいる中で、無秩序に利用対象者を広げることは現実的ではないと考えています。現状の中で、まず高齢者世代を活用した子育てという視点で広げてみようというのが今回の考え方の基本となります。具体的にどのような活用の仕方があるのかについてはこれから調整していくことになりますが、今の利用者が生きがい活動を続ける中で、相乗効果として子育てにも寄与できるような施設を目指しています。

(波多野友美 委員)

 高齢者が子育て世代に何か伝えるということを目的にしているという理解でよろしいでしょうか。

(高齢者福祉課)

 主たる目的はそのとおりです。今回の素案が認められれば、具体的な部分を詰めていきたいと考えています。

(平松昇 委員)

 施設の種別にA型、特A型、B型とありますが、この違いについて教えてください。

(高齢者福祉課)

 施設の面積や設備によって区分けしているのですが、基本的な施設がA型、少し小さく簡易な施設がB型、A型より充実したものが特A型となります。

(大石静夫 会長)

 この辺で質問、意見を打ち切ります。委員の皆さんから出された意見を参考に進めていただくようお願いします。

エ 平成30年度浜北区地域力向上事業(助成事業)の提案について

≪区振興課から説明≫

~平成30年度浜北区地域力向上事業として提案された助成事業1件について、提案者、事業目的・効果、提案内容、予算内容、行政推進会議検討結果などを説明~

(大石静夫 会長)

 ご説明いただきました内容等について、ご意見、ご質問等ありましたらお願いします。

~意見、質問等なし~

(大石静夫 会長)

 ご意見等ないようでしたら、この件については不採用とする原案のとおり承認します。今後の手続きを事務局で進めていただくようお願いします。

(2) 報告事項

浜北平口スポーツ施設におけるネーミングライツパートナーについて

≪スポーツ振興課から説明≫

~平口スポーツ施設におけるネーミングライツパートナーについて、選定の結果、優先交渉権者は株式会社サーラコーポレーションに決定したこと、提案された愛称、今後のスケジュール等を説明~

(渡邊健一 委員)

 愛称には、「浜北」とは入らないということでしょうか。

(スポーツ振興課)

 6月の区協議会で説明させていただきましたが、現行のグリーンアリーナ(グリーンアクア、グリーンフィールド)を残し、それにプラスした愛称を応募の条件としています。これはあくまで愛称であり、条例上は浜北総合体育館(浜北温水プール、浜北平口サッカー場)のまま変更は、ありません。

3 その他

(1) その他

(大石静夫 会長)

委員の皆さんから他に何かご意見、ご質問等ありましたらお願いします。

(川嶋弘美 委員)

 先日、初めて地域の防災訓練に参加したのですが、私の住んでいる地域の参加者は子供達がほとんどで、大人の参加は班長級と自治会の役員のみでした。内容は、最初に中高生の女子が集められて、コミュニティセンターの中でおにぎりを握り続け、中学生の男子は力仕事を担当させるという意味なのか、発電機の使い方を学んでいました。また、小学生がバケツリレーをずっと続けているのを見て、火事になった時に子供が矢面に立ってバケツリレーをするのだろうかと違和感を覚えました。こうした状況を見るとジェネレーションギャップを感じましたし、中間層である子育て世代がほとんど参加していません。中学生が怒られているところも目にしましたが、実際の災害時に活躍するのは中高生の年代ですし、もっと意思の疎通が出来れば良いと思います。子育て世代と言われるお母さんたちは地域の防災訓練には参加していませんが、意識が低いわけではなく、防災の資格を持つ友人もいますし、認定NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴが行っている防災講座を受講したり、私が所属していた子育てサークルでもカリキュラムの中に必ず防災に関することを行っていました。おそらく皆さんがそれぞれ危機感を持って考えているのですが、肝心の地域防災に生かされていないと思います。実効性のあるものとするには、ジェネレーションギャップや外国人との共生などのことを踏まえて、市や区が何らかの形で訓練の提案をすることや、横の連携をする必要があると思い、問題提起しました。

(区長)

 川嶋委員のご意見のとおり、効果的な訓練の実施方法がわからないとか、訓練内容のマンネリ化の印象を持つ人は数多くいると思います。地域防災訓練については、それぞれいろいろな考え方があるのですが、現在行われている訓練は、突発型の地震を想定しているため、初期消火と救出救助を中心に実施しています。そうした場合に、先ほど川嶋委員から女子中高生がおにぎりを作り続けるとご指摘がありましたが、普段そうしたことをしていない子達が多い中で、いろいろな指導を受けて行うことが非常に重要と考えています。災害が起きた時にはタイムスケジュールがあり、発災直後を想定したやり方もあれば、避難所運営を想定した訓練もあります。避難所生活が長期間になれば、女性の性被害という問題も出てくることが考えられます。このように、それぞれの状況でいろいろな対策を考えなければいけませんので、川嶋委員のご指摘にあったことは、現在行われている防災訓練の中にも場面々々でヒントが隠されていると考えています。

防災訓練の実施にあたり、それぞれの自治会で苦労されているのは間違いないものですから、自治会選出の委員にご意見を伺えればと思います。

(波多野友美 委員)

 川嶋委員の話に少し驚いたのですが、川嶋委員の地域は非常に意識が低いと感じました。私の地域では1世帯で1人必ず参加しています。内容も毎年若干変更されていて、これまで中学生がおにぎりを握っていたのですが、今年は内容が袋を使って調理する「パッククッキング」に変わり、新たにロープの結び方も加わりました。皆さん関心が高く、防災訓練の役員として動いている人たちもいろいろな会議をされていると思うのですが、なぜ、それほど地域で格差があるのかと思います。

(区長)

 浜北区の場合、自治会長や町内会長と自主防災隊長を兼務している方が多くいます。会長を1年の交代制にしているところもあり、それぞれの事情がありますので、前年から変更した訓練を実施するのが難しいところもあり、そうしたところが重要な課題と捉えています。

 先ほど、川嶋委員から中高生が活躍するという話がありましたが、災害が日中に起きた場合、子供達の能力がとても重要になると考えています。東日本大震災では、釜石市の中学生達が中心になって高齢の方をリアカーに乗せて高台に逃げたという行動力を発揮したのですが、それは日頃の訓練の醸成によるものであったと聞いています。自分の命は自分で守ることや命の重さを伝えるために訓練の中で中学生を怒る方もいるというのは、実は大事なことかもしれません。

 この機会に協議会委員の皆さんへ紹介させていただきますが、市では12月1日から廃校後の北小学校の校舎を使い、防災学習センターを開設しています。認定NPO法人はままつ子育てネットワークぴっぴが指定管理者として運営していて、入場無料ですので、機会がありましたら、ぜひ行っていただくようお願いします。

(平松昇 委員)

 私は自治会長で自主防災隊長を兼務しています。今年の防災訓練には、小学生120人、中学生60人、高校生が40人、一般170人の計390人が参加しました。子供達は地域に対して徐々に疎遠になっていくという印象があるものですから、私の地域では、全家庭に「無事であれば黄色いハンカチをかけてください」という活動をして、自分の班はこういう家があってこの範囲だと覚えてもらう意味で一軒ごとに黄色いハンカチを確認してもらいました。また、小学生には防災カルタや防災紙芝居で防災の知識を学んでもらうほか、水が入った消火器での消火訓練や炊き出しを行いました。年々少しずつ工夫はしていますが、大々的な改革は難しいというのが現実です。

(髙林正 委員)

 私の自治会は小松南自治会ですが、地域によって温度差はあると感じています。地域の取り組みとして、しっかりやろうという雰囲気のところは皆さん一生懸命やってくれるし、そうではなく役員に任せておけば良いというところはそれなりのことしかできていないのではないでしょうか。子育て世代や女性に多く参加してほしいのですが、なかなか難しいのが現状です。防災について非常に意識の高い女性サークルでは、HUG訓練や非常食の作り方などを行っている方がたくさんいるのですが、自治会や町内会との関係がしっくりこない部分もあり、あまり参加されません。防災訓練に限らず、日頃からの地域活動や町内のお付き合いの中で意思疎通をしていかなければ、うまくいかないと感じています。

 先ほど区長から避難所運営の訓練についての話がありましたが、私の地区で今回初めて行いました。小松地区全体で世帯数がおよそ2000ありますが、このうち役員が50人くらい、一般の方が130人くらい参加して中学校の体育館で実施しました。この時も女性に避難所の運営委員をお願いしたいということで、あらかじめ運営委員の半数を女性から抽出しました。避難所へ避難されるのは、高齢者や子供、女性の方が多いことが想定されますので、女性の目線で意見を聞きたいということでお願いしましたが、これがうまく浸透して普通の防災訓練や地域の活動でも参加してもらえるとありがたいと思います。

(鈴木隆幸 委員) 

 防災訓練は、いつ起こるかわからない自然災害に対して自助共助の考え方を基本とする救助活動ですので、ぜひ前向きに考えていただきたいと思います。同じことを繰り返しながら、誰でもAEDが使えるように覚えることやダンボールでベッドを作るなどの訓練は大事なことです。先ほど川嶋委員が話した中学生が怒られていたというのは、訓練の場面で大人の指導者が大きな声で規制をしないとできないものと思いますので、自分だったら何ができるかというプラス思考で考えていただきたいと思います。私も自分の地域の防災訓練について細かい所まで見れば、こうしたほうが良いという意見が出てくるとは思いますが、全体として見れば浜北区は訓練を熱心に実施している地域だと認識しています。

(鈴木敏貞 委員)

 私は赤佐5区の自治会長と自主防災隊長を務めています。赤佐5区では、272人(1世帯あたり1人程度)の参加がありました。先ほどバケツリレーの話がありましたが、バケツリレーによってお互いが助け合うことを勉強するためにバケツリレーを行うのであり、災害が起こった時にバケツリレーで火を消そうと考えているわけではありません。皆さんが意思統一をするための1つの方法として、バケツリレーを行っています。そうしたことを踏まえたうえで、自治会として一生懸命やっていることを理解していただきたいと思います。赤佐5区は赤佐小学校が避難場所になっているのですが、実際、台風や地震の時に高齢者や子供が避難場所まで行けない可能性がありますので、公民館を使用してどのように最小限の被害に抑えることができるかを考えていろいろな訓練を実施しています。また、中学校から事前に参加する中学生がそれぞれどの訓練を担当するのか依頼があり、自治会で決めて回答していますので、学校からも中学生に対し訓練についての指示をしていると思います。このほか、アルファ米の作り方にしても普段は行わないことですので、初めは皆さんが全くわかりません。毎年交替することによって皆さんがアルファ米の作り方を覚えますし、女性協力員の方々も若い人を上手に使うなど、皆さんが励ましあい、危機感も持ちながら楽しく実施することができましたので、地域のつながりができたと感じています。

(大城泰治 委員)

 私の地区は中瀬4区ですが、防災訓練の参加人数はおよそ370人でした。小学生は中瀬コミュニティセンターへ集合し、避難所である浜北北部中学校へ全員で避難してもらいました。中学生については、テントの組み立て、解体、片付けや可搬ポンプによる放水訓練のほか、炊き出しも担当してもらいました。高校生は、心肺蘇生法や発電機の操作訓練を行いました。中学生のジュニア防災士には、それぞれに担当を持ってもらい、先頭に立って指示してもらいました。このほかに、「黄色いハンカチ作戦」という一人暮らしの高齢者の家を訪問して安否確認の声掛けを行っています。また、今年度初めて導入したのですが、アマチュア無線を使って情報収集を行いました。具体的には、地区内の3カ所と本部で無線のやり取りを行って各地区の状況をホワイトボードに記入し、それに対する指示を行いました。中瀬4区では、いろいろな訓練を体験することを目的として訓練項目を8項目用意し、順番に全ての訓練を行ってもらいました。

(大石静夫 会長)

 この辺で意見、質問等を打ち切ります。いろいろな地区の事例と参考になる意見をいただきましたのでぜひ地域で活用していただければと思います。

(2) 次回開催日程について

~次回の会議について、平成31年1月24日(木曜日)の午後1時30分から浜北区役所大会議室にて開催することを確認~

4 閉会

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浜松市役所浜名区区振興課

〒434-8550 浜松市浜名区貴布祢3000

電話番号:053-585-1141

ファクス番号:053-587-3127

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