更新日：2022年6月3日

浜松市消防局女性の活躍促進10

「畑違いから現場まで」

美術部、郷土芸能部（地元に伝わる伝統的な芸能を演技する部活）、雑誌編集。

これは、私が消防に採用される前にしていた部活動及び活動です。御覧のとおり体育会系の部活動や活動に参加したことは少なく、ほとんどといっていいほどありません。そのため、消防に採用され、全ての消防士が通る登竜門とされる消防学校の初任科では、辛く苦しい思いをたくさんしました。

初任科を終え、現場に配属されると、先輩・上司といった上下関係、24時間勤務、事務仕事といった、今まで経験したことのない世界が待ち構えていました。それも慣れるまで時間がかかりました。

初めての管内の炎上火災は、今でも記憶に残っています。夜9時頃、先輩たちと庁舎の敷地内で体力錬成を終わらせたところでした。出動指令が流れ、刺子に着替え、車両に飛び乗り呼吸器を背負い、全身フル装備を整えました。現場につくと平屋建ての住宅が火柱を上げて燃えています。その圧倒的な景色と熱気を見たとき、「この火は私たちで消せるのか？」と一抹の不安を抱いたことを覚えています。その火災は数時間後に鎮火。気づくと真っ暗な空がいつの間にか白んでいました。

[これから]

いま私は、消防指令センターに配属されています。センターでの仕事を大概的に理解していましたが、いざ配属されると技術・知識等の量が膨大で毎日が勉強です。今後、女性職員の道は未知数ですが、自分なりの花を咲かせ、散るまで精一杯頑張って行きたいです

消防吏員とは、階級を有し、消火活動中の緊急措置等、消防法上の権限を有する者をいいます。平成28年4月1日現在、当市に885人おり、そのうち女性は26人勤務しています。