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更新日:2023年3月24日
浜松市博物館伊場遺跡出土古代文字資料
平成14年、伊場遺跡群(いばいせきぐん)出土の木簡(もっかん)と墨書土器(ぼくしょどき)、合計1073点が、日本の古代史を考える上で重要な「古代地方官衙(かんが)関係資料」として、静岡県の文化財(考古資料)に指定されました。
浜松市東伊場二丁目を中心に広がる、伊場遺跡からは、弥生時代から平安時代までを中心とした、さまざまな遺物が出土しました。さらに伊場遺跡周辺のJR浜松工場付近には、城山・梶子・九反田等の遺跡があり、これらを含めて伊場遺跡群と総称しています。
奈良時代には、現在の静岡県西部は「遠江国(とおとうみのくに)」となり、その中にいくつかの郡ができました。伊場遺跡群は、そのうち、現在の浜松市中西部付近を統括する「敷智(ふち)郡」の役所が置かれたところだったと考えられます。その地中から、大量に7世紀後半から10世紀にかけての、墨と筆による文字が書かれた土器や木の札が出土して注目されました。古代の役所の実際を追究できるだけでなく、地元にとっては、浜松の古代地名や人名、さらにその暮らしぶりを明らかにできる貴重な資料でもあります。
※木簡と墨書土器の一部を、博物館に常設展示しています。
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