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更新日:2022年9月17日

活躍、型紙レスキュー隊-浜松の機械染色の型紙-

静岡文化芸術大学×浜松市博物館巡回展

明治後半から平成の初めの頃まで、浜松ではカゴヅケという技術を用いた機械染色が行われていました。

静岡文化芸術大学では、「型紙レスキュー隊」として、型紙の修復に取り組んでいます。今回の展示では、修復した型紙やその工程などを各資料館を巡回して展示していきます。

また、水窪の型紙(県指定)についても一緒に展示します。

展示館 日程
水窪民俗資料館 9月10日(土曜日)~28日(水曜日)
春野歴史民俗資料館 10月1日(土曜日)~12日(水曜日)
姫街道と銅鐸の歴史民俗資料館 10月28日(金曜日)~11月16日(水曜日)

 

型紙レスキュー隊表型紙レスキュー隊裏(PDF:2,754KB)(別ウィンドウが開きます)

 幕末の19世紀初頭、農家の副業であった綿織物の生産量は増加し、農家の依頼で藍染を営む紺屋も村々にあった。天竜区水窪町奥領家の守屋家も、かつてはそのような紺屋で、多くは農業や林業の作業着を染めていたという。守屋家に伝わる「染型紙」542枚が静岡県指定有形民俗文化財として保存されており、本展でその一部を公開する。

 イギリスからローラー捺染機が輸入され、京都で日本初の機械染色が始まったのは1898(明治31)年4月である。その2年後の1900(明治33)年4月、浜松の池谷七蔵が発明した捺染機「片面形糊付機」により、木綿中形株式会社、後の日本形染株式会社が機械染色を始めた。

 池谷七蔵が発明した捺染機はその後、幾多の職人や技術者の手を経て改良され、カゴヅケ(籠付、篭付)と呼ばれ、1950~1970年代の白絣やウール着尺の生産に活躍した。

 浜松市博物館と静岡文化芸術大学は、2019年(平成31)年春の特別展「浜松の染色の型紙」で、カゴヅケの型紙を紹介した。しかし、製作されてから博物館に寄贈されるまでの長い年月の間に劣化し、破れて展示できない型紙も数多い。そこで学生による型紙レスキュー隊が、昨年から型紙の保存修復作業(レスキュー作業)を始めた。

 保存修復作業は、まず一枚一枚調査し、記憶することから始まる。そして、破れを繕い、ちぎれた破片をつなぎ合わせ、劣化した紙を裏打ちする、繊細さと根気が求められる作業である。

 浜松の染色の歴史に裏付けられた機械染色の型紙の保存修復作業、型紙レスキュー隊の活躍の成果をご覧ください。

 

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お問い合わせ

浜松市役所市民部博物館

〒432-8018 浜松市中央区蜆塚四丁目22-1

電話番号:053-456-2208

ファクス番号:053-456-2275

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