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更新日:2024年11月28日
第2回のワークショップは、令和4年1月下旬を予定していましたが、新型コロナウィルス感染症拡大防止の関係から、度々順延となったため、ご自宅にて、森づくりで大切に思うことを整理して頂きました。
富塚町の土地の成り立ち・昔の風景や生活について、里山や動植物の保全などの意味などを整理した参考資料を参加者へお渡しし、理解を深めて頂きました。
資料の中から、富塚町について少しご紹介します。
富塚町は、三方原台地の南端に位置し、起伏に富んだ地形が特徴の町です。この起伏は、長い時間をかけて台地を雨や川が削り、幾つもの谷をつくったことにより形成されたと言われています。そして起伏に富んだ地形が、様々な動植物の住処になっています。
富塚川平地区市民の森もこの地形の恵みを受け、様々な動植物が住む場所となりました。
明治22年頃の富塚町は、製油(ゴマ・菜種)が盛んに行われていました。谷を流れる川を利用して設置された、たくさんの水車が産業を支えていたようです。昭和5年頃になると、農業が盛んとなり、畑と田んぼが広がるようになります。戦後になると、住宅化が進み、現在あるような閑静な住宅地となりました。
富塚川平地区市民の森には、豊富な湧水があります。以前は、この水を利用して田んぼがつくられていました。田んぼの脇では、人々が集い、湧水を利用して野菜などを洗っていたこともあるようです。現在は、植物で全面が覆われていますが、トクトクと水が湧き出ています。
第1回で参加者がお話された内容を抽出したキーワードから、富塚町の背景も参考に、森づくりを進めるために大切だと思うものを3つ選んで頂きました。
項目は、下記のとおりです。
1.遠州地方の自然 2.里山の風景 3.四季を感じる場所 4.水田づくり 5.流路・水路の確保 6.日当たりの良い明るい森 7.今の自然を最小限に整備 8.貴重な動植物の保全 |
9.水生生物の生息地 10.水生植物の生息地 11.ホタルの生息地 12.貴重な植物の生息地 13.タガメの生息地 14.メダカの生息地 15.限られた人が利用する場所 16.自由に誰でも利用できる場所 |
17.子どもへの継承・教育 18.全ての人が自然を学ぶ場 19.地域住民の憩い 20.散策できる場所 21.遊ぶ場所 22.その他
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キーワード(上位順) |
比率 |
---|---|
8.貴重な動植物の保全 |
53.8% |
7.今の自然を最小限に整備 |
38.5% |
18.全ての人が自然を学ぶ場 |
38.5% |
11.ホタルの生息地 |
38.5% |
2.里山の風景 |
23.1% |
16.自由に誰でも利用できる場所 |
15.4% |
12.貴重な植物の生息地 |
15.4% |
20.散策できる場所 |
15.4% |
17.子どもへの継承・教育 |
15.4% |
6.日当たりの良い明るい森 |
7.7% |
19.地域住民の憩い |
7.7% |
15.限られた人が利用する場所 |
7.7% |
9.水生植物の生息地 |
7.7% |
4.水田づくり |
7.7% |
22.その他 |
7.7% |
300.0% |
現在の森の姿を尊重するご意見が上位を占めているように思います。この他、この森のキャッチフレーズや今後の進め方についてもご意見を頂きました。
次回は、アンケート結果をもとに、「森づくりで大切なこと」を決めていきます。