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更新日:2023年10月13日

浜松医療センターの事後評価結果

令和4年度における浜松医療センターの指定管理者の事後評価については、評価委員会における審査結果を踏まえ、次のとおり公表します。

1.公の施設の名称

浜松医療センター

2.指定の期間

令和3年4月1日~令和8年3月31日

3.指定管理者

名称:公益財団法人浜松市医療公社
所在:浜松市中区富塚町328番地

4.事後評価委員会の概要

(1)評価委員会の構成

  • 委員長:浅野道雄(あさのクリニック:院長)
  • 委員:飯尾圭介(遠州鉄道株式会社:取締役常勤監査等委員)
  • 委員:後藤励(慶應義塾大学大学院:教授)
  • 委員:坂田妃佐恵(坂田妃佐恵公認会計士事務所:公認会計士・税理士)
  • 委員:半場浩恭(浜松磐田信用金庫:常務理事)

(2)審査日時

  • 令和5年7月13日(木曜日)午前10時00分~午前11時30分

(3)評価点

  • 82.4点/100点

5.評価の内容

評価項目

配点

評価点数

1.重要課題への対応

10

7.8

2.経営の視点

30

20.4

3.公立病院としての取組み

30

29.4

4.前年度指摘項目への対応

20

18.0

5.顧客満足度

10

6.8

合計

100

82.4

6.経営の視点からの意見・要望

  • 高度専門医療に関して他の医療機関にはない特殊性を発揮するために積極的な取り組みをしていることは評価に値する。特に、急性期充実体制加算の取得を実現したことの意義は大きい。
  • ただ、一方で病床利用率の減少に歯止めがかからない点は、厳しく評価せざるを得ない。平均在院日数を短縮させたことがその要因の一つとはいえ、他の医療機関と比して特別短くないことを合わせて考えれば、主たる理由とは言えない。
  • 外国人の出産を含めた「出産難民」に対する対策としてバースセンターが果たしてきた歴史的な意義は高いが、今後は、経営を重視した取り組みも求められる。
  • 急性期充実体制加算の取得等、高度急性期医療のさらなる充実により医業収益が前年比で増加したのは、本来のあるべき姿であり高く評価できる。一方、最重要視すべき患者数や病床使用率が前年割れしているのは課題であり、令和6年度以降、新病院建設に伴う大幅な固定費増加が見込まれることから、この課題には積極的に対処していってほしい。
  • 「病床利用率」「紹介率」「救急車搬送受入れ件数」など重要な経営指標をグラフ表記していただいたので、トレンドを把握することができた。これらの指標は、当院の現在位置を理解するためにも目標数値を示していただければさらにありがたい。
  • 多くの医療福祉事業者が看護師の確保について苦慮しているなか、当院の状況は近年採用者数が離職者数を上回り、安定して要員が確保できている。これは、休日を増加していることや、子育てしながら働ける環境を整備するなど当院の経営努力によるところであって素晴らしい成果だと思う。
  • 院長を始め経営層のリーダーシップと職員のみなさまのご尽力で、医療環境の厳しさの中でも、急性期充実体制加算の取得など高度急性期病院としての地盤を固められていることは高く評価されるべきだと思います。電気料など諸物価高騰に対する影響も甚大かと思いますが、新病棟運用後も見据えて医師の働き方改革への対応や看護師確保に向けてヒトに対する投資は無理な削減をせずに進めていっていただきたいと思います。
  • コロナ禍において、専用病棟の設置など、公立病院として十分に役割を果たしていただき、市民の一人として感謝しています。コロナ禍で難しい状況にあったことは理解するものの、経営の視点でいうと、稼働率の下落に歯止めがかかっておらず、近隣病院のトレンドと比較しても厳しい状況にあると考えます。
  • 事業報告を拝見しましたが、記載されている関連指標に対して、前後に記載されている説明が十分にリンクしていないことがあります。病院の置かれている現状とその理由の分析及びその開示を、もう少し詳細に行う必要があるのではないかと感じます。今後新病院のオープンに伴い財政状態が大きく変わることが予想されますので、より深掘り・細分化した分析をお願いしたいです。
  • 新病棟完成後の家賃負担増や近時の電気料高騰等を踏まえて財務の安定化を図るための中長期的な収支計画検討が必要と考えます。※現状は令和7年度までの中期事業計画、収支計画が策定されていますが、収支差を積立ての取り崩しで賄うとしているものの、その後の展望が不透明であり、将来的な投資見通しも不明確であると思います。

7.公立病院としての取組みに対する意見・要望

  • 公立病院として、少ない人数で多くの救急車を受け入れ、浜松市の救急医療を担っていることは高く評価できる。また、感染症治療についても、先頭に立って取り組んだことは高く評価できる。
  • 高度急性期医療の充実、救急車搬送の受入対応、高齢者医療や小児医療など(不採算部門も含めて)地域に根差した公立病院としての使命をしっかり果たされていることが確認でき、あらためて敬意を表します。
  • ゲノム診療、高気圧酸素治療、院内迅速対応システムなどの取り組みは当院の独自能力として優れている点だと思う。
  • 医師が不足しており、その充足が喫緊の課題であると伺った。当院は地域の高度急性期医療の担い手として重要な役割をもっておられるので、優秀な医師の確保と育成に一層注力することにより適切な医療体制を構築していただきたい。
  • 公立病院としての役割を担いながら、民間病院との競争環境を冷静に分析され価値の高い医療分野に積極的に取り組んで行く方向性は素晴らしいと思います。分娩に関しては今後政策影響が大きい分野なので不確実性が高いですので動きが取りにくいと思います。一方で、血管内治療、高圧酸素治療など地域で稀少な医療分野についての体制充実化を続けていただきたいと思います。
  • 令和4年度より満足度調査の調査方法を変えたとのことで、時系列で前期からの改善状況を測ることは難しくなっていましたが、その分他の病院との比較を行いやすくなる予定と伺いました。自病院の状況をできるだけ客観的に調査しようとする姿勢が素晴らしいと感じました。
  • ご提示いただいた満足度調査では、対象が患者(入院・外来)のみでしたが、患者以外の利用者や、利用者以外の方の意見を聞く機会があると、公立病院としての取組みが十分に市民に伝わっているかを調査することができ、よりよいのではないかと考えます。
  • また、患者に対しての調査も、調査数が少なかったため、より多くの声を聴いていただきたいと考えます。
  • 高度医療の提供が充実されるなど、公立病院としての使命を十分に果たして頂いていると思います。

8.来年度の病院運営事業に対する意見・要望

  • ロボット手術の件数が、大きく増加していない点が気になる。
  • 新病院開設を契機に、さらに、今後、より多くの医師を獲得すること、既存の医師を先進的な医療機関に派遣して技術建設するなど、やる気に満ちた医師による積極的な医療活動の展開が期待される。
  • 医師を増やすことで人件費が上昇することは避けられないが、それを上回る患者数増加、病床利用率増加を達成することが必須である。特に、診療圏が重複する聖隷浜松病院を意識して対策を立てる必要があると思われる。
  • まずは新病棟の立ち上げ(オペレーションや職員教育)をしっかりやっていただき、市民への医療サービスのさらなる向上を目指してほしい。
  • 病院以外の公益事業と評価項目を合わせる必要はあると思うのですが、顧客満足度調査については結果の解釈に注意を要すると思います。調査方法が変われば比較は出来ませんし、回答率が低い等の問題点もあるかと思います。そもそも公立病院の顧客は実際に来られた患者さんだけではなく、潜在顧客である地域住民全員だと思います。その場合、断らない救急の実現による安心感の醸成も潜在顧客の満足度上昇に重要かと思います。病院評価機構の調査項目に合わされたということですので、今後は他院との比較も可能な範囲でしていただければと思います。
  • 令和6年度以降の病院運営事業に関して、新病棟のオープンが大きなテーマとなると考えます。
  • 医療提供面においては、まず大きな事故などが起こらないよう、引き続き事前準備・訓練の実施等をお願いしたいです。
  • 経営・財務面に関して、医療公社としては負担金(前年比10億円増)をどのように捻出するかという点が重要になりますし、市との連結決算で考えてどのように資金を回していくかという点もこれまでよりさらに重要になると考えます。病院管理課と連携を密にとっていただく必要があると感じますし、できるだけ早く令和8年度以降の中期事業計画を策定する必要があると考えます。
  • 新病棟の完成を契機として、DXをとり入れるなど、業務改革や事務効率化につなげられることがあれば積極的にトライしていただければと思います。

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お問い合わせ

浜松市役所健康福祉部病院管理課

〒432-8580 浜松市中央区富塚町328 浜松医療センター

電話番号:053-451-2772

ファクス番号:053-451-2773

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