7　参考

(1)　普通会計の状況を家計簿にたとえると

その年の給料やパート収入だけではまかないきれないため、後年度に返済する借金をしてやりくりをしています。これまで、借金に頼りすぎないようにしてきましたが、今後も借金残高や預貯金残高に気を配りつつ、家計簿をしっかりつけ、限られた収入の使いみちを計画的に考えることが必要です。

収入

浜松市普通会計	決算額	家計に例えた場合	月額
1　市税	1,292億円	1　給与のうち基本給	21.6万円
2　地方譲与税など	507億円	2　給与のうち諸手当	8.5万円
3　市税以外の自主財源	349億円	3　パート収入など	5.8万円
4　市債	269億円	4　借金でまかなっている額	4.5万円
5　国・県支出金	573億円	5　奨学金、医療費などに対する助成	9.6万円
収入計	2,990億円	収入計	50.0万円

支出

浜松市普通会計	決算額	家計に例えた場合	月額
1　人件費	439億円	1　食費	7.3万円
2　扶助費	618億円	2　医療費など	10.3万円
3　公債費	378億円	3　借金の返済	6.3万円
4　物件費	385億円	4　光熱水費・通信費	6.4万円
5　投資的経費・維持補修費	572億円	5　住宅などの改修・家電製品の購入など	9.6万円
6　補助費・貸付金など	207億円	6　友人への貸付・援助など	3.5万円
7　積立金	44億円	7　貯金	0.7万円
8　繰出金	231億円	8　子への仕送り	3.9万円
支出計	2,874億円	支出計	48.0万円

※収入と支出の差は、翌年度の収入とする

	平成27年度　A		平成26年度　B		増減　A-B
項目	残高	世帯当たり残高	残高	世帯当たり残高	残高	世帯当たり残高
借金残高（普通会計市債残高）	2,642億円	80.3万円	2,721億円	83.6万円	△79億円	△3.3万円
預貯金残高（普通会計積立基金残高）	406億円	12.3万円	452億円	13.9万円	△46億円	△1.6万円

～　新・産業集積エリア整備事業　～

単年度の現金主義に基づく決算だけでは、複数年度にわたる収支全体がみえにくい事業があります。ここでは、新・産業集積エリア整備事業を取り上げ、単年度ではみえない長いスパンでの全体像を整理します。

［事業内容］

新東名高速道路・浜松SAスマートIC周辺地域に大規模工場用地を開発・整備し産業集積と雇用の創出を図る事業

［事業期間］

平成25年度～33年度を予定
⇒複数年度にわたる事業期間のなかで、主に前半に、土地購入や造成などの開発・整備に要する経費を負担し、後半に造成地を企業向けに売却

［実績及び予定］

12,643百万円（平成25年度から28年度まで）

・平成25年度　64百万円
⇒物件調査委託等（60百万円）、周辺道路整備（4百万円）

・平成26年度　548百万円（財源：国・県54百万円、市債193百万円）
⇒土地購入、基本整備計画策定業務委託等（267百万円）、道路整備（国道362号宮口バイパス）（271百万円）、周辺道路整備（10百万円）

・平成27年度　6,713百万円（財源：国・県52百万円、繰入金7,140百万円、市債117百万円）
⇒土地購入、調査設計業務委託等（6,489百万円）、道路整備（国道362号宮口バイパス）等（224百万円）

・平成28年度予算額（H27⇒H28繰越額含む）　5,318百万円（財源：国・県140百万円、繰入金3,000百万円、市債154百万円）
⇒土地購入、造成工事等（4,010百万円）、下水道整備事業（899百万円）、道路整備（国道362号宮口バイパス）等（409百万円）

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