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更新日:2022年3月9日

5交通施設の整備、交通手段の確保(1)

(1)現況と問題点

1.高規格幹線道路

 三遠南信自動車道は、国土交通省が長野県飯田市の(仮称)小嵐ICから静岡県境を跨ぎ、水窪地域の(仮称)水窪北IC間の青崩峠道路(5.9km)、(仮称)水窪ICから佐久間地域の佐久間川合IC間の水窪佐久間道路(14.4km)、東栄町の東栄ICから新城市の鳳来峡IC間の三遠道路(7.1km)の整備を進めている。
 佐久間道路の佐久間川合ICから東栄ICの区間は、平成31年3月に供用が開始され、青崩峠道路や三遠道路についてもトンネル工事や橋梁工事等が進められている。また、平成31年度には水窪佐久間道路が新規事業化された。
 三遠南信自動車道は、広域交流や物流の活性化において重要な役割を果たすほか、災害時には“命の道”として、信頼性の高いネットワークを構築する三遠南信地域に不可欠な社会基盤である。これらのストック効果を早期に発現できるよう、中央自動車道、新東名高速道路と連結する本道路の整備は重要であるため、より一層の事業推進と早期完成が待たれている。

2.国道・県道

 国・県道は、緊急輸送路等の幹線道路であるとともに、コミュニティの形成といった役割を持つ生活に密着した道路である。
 前出の三遠南信自動車道の現道改良区間に位置付けられた国道152号の外、三遠南信自動車道の各ICへのアクセスルートとなる国道152号、473号、主要地方道飯田富山佐久間線等については、本線整備と同調した整備が求められている。これらの路線は、大型車のすれ違いが困難な箇所や視距の確保が困難な線形の箇所が多く、異常気象における通行規制区間に指定されており、安全安心な道路整備が懸案となっている。

 地域内交通では、過疎地域(山間地)における国県道の幹線ネットワークが脆弱であり、幅員が狭く、すれ違いが困難な箇所も多く、大規模な落石や斜面崩壊が発生した場合、迂回路が乏しいことから長距離迂回を余儀なくされ、地域生活や経済活動等に大きな影響が出る。加えて、橋梁や舗装等、膨大な道路施設の老朽化への対応が喫緊の課題となっている。

3.市道

 市道は、国・県道と集落を結び日常生活に不可欠であり、山間部の傾斜地に開設された道路である。現状は、通行時の落石や斜面崩壊による孤立への懸念が大きく、また、幅員が狭く、屈曲による視距不良箇所が極めて多いため、道路利用者の安全確保が必要であり、いずれも地域からの改善要望が多い。

4.農道・林道

 農林道は、本地域の産業生産基盤として重要な施設であり、本地域の過疎対策事業の重点事項として積極的な整備を進めているが、急峻な斜面に道路を整備するには多大な経費がかかるため、開通までに長年の期間を要するという悩みを抱えている。
 また、農林道は重点的に整備されてきているが、急傾斜山間地という環境にあって、維持管理を怠ると、重大な災害をもたらすことになり、常に補修や改良等が必要な状況にある。この経費も甚大となっている。

 一方、北遠地域の稜線を直結するスーパー林道天竜線は、国道、県道、市道と接続して本地域の道路ネットワーク網の一角として大きな役割を果たしているが、さらに、森林等の観光資源の有効活用を含めた対応が必要である。

5.交通確保

 地域内の主な公共交通機関は、鉄道、民間交通事業者による路線バスに加え、市が運行する地域バスがあり、急峻で平地の少ない本地域内では、自動車を利用できない交通弱者等(児童・生徒、高齢者等)が通学、通院等で地域内外へ移動するための重要な役割を担っている。
 民間交通事業者の路線バスは、基幹となる路線の運行にとどまり、運行回数が極めて少ないという問題を抱えていることから、各地域内では、補完的に地域バスなどを運行している。しかし、利用者の減少という問題を抱えており、「利用者の需要」と「バスの運行の供給」をどのように整合させるかが課題である。

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