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更新日:2014年11月26日
平成16年に浜名区の中屋遺跡から出土し、保存処理を終え公開された、鎌倉時代の黒漆螺鈿鞍(くろうるしらでんくら)。今までに発掘された鎌倉時代の螺鈿鞍は、いずれも寺社や大名に宝物として伝えられてきた所蔵品で、遺跡出土品としては、中屋遺跡の螺鈿鞍が国内初です。
発掘、公開した(財)県埋蔵文化財調査研究所によれば、この螺鈿鞍は、河川に築かれた鎌倉時代の護岸施設跡から発掘されたもので、鞍の下からまじない用の呪符木簡とヤダケの束が発見されたことから、護岸整備の際、地鎮などの儀礼に伴って埋められたものと推測されます。また、漆の摩耗もあり、実際に使用されていたことがうかがえる上、後世に修復された可能性もないため、鎌倉時代の姿をそのまま残す稀有(けう)な資料とのことです。
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