第3章　計画地の特性と課題の整理

位置

• 市街地にうるおいとやすらぎを提供する貴重な場としての位置づけ。

浜松城の歴史

• 史実に基づいた浜松城の歴史的変遷、往時の規模や形態の伝達。

浜松城公園整備の沿革

• セントラルパークとしての再整備。
• 石垣や遺構の確実な保存。

史跡指定の状況

• 今後の発掘調査の進展、整備の進捗状況による史跡の追加指定。

地理的環境

• 城跡らしさを活かした、利用者の快適な動線計画。

自然環境

• 石垣の保存と、本質的価値を認識するための、樹木伐採等の維持的措置。
• 桜の名所、緑の拠点としての利用面との調整。

法適用状況

• 景観法や歴史まちづくり法などの法制度に基づいた、歴史資産整備への支援策の活用。
• 計画地の整備を契機とした、景観形成や環境の保全についての周辺地域への働きかけ。

交通アクセス

• 交通拠点からの誘導と主要道路に面した入口の明確化。

景観

• 主要な視点場の確保。本丸富士見櫓付近に残る石垣を望む景観の確保。
• 公園外の幹線道路や主要な眺望点における、天守曲輪や本丸への見通しの確保と公園入口へのアプローチの改善。

周辺の歴史的資源

• 浜松城跡周辺の歴史的資源のネットワーク化。

管理の状況

• 公園全体の総合的マネジメント、管理の一元化。
• 管理運営のための拠点施設の設置。

活用の状況

• 浜松城公園全体の情報発信機能強化。
• ユニバーサルデザインへの配慮。
• 市民が浜松城の特徴や歴史を理解する機会の創出。

調査結果の概要

• 遺構の保存管理を前提とした、発掘調査成果の現地表現。

上位計画

浜松市総合計画（平成19年3月策定）

• 浜松城跡の保存・活用、市民の憩いの場の形成を実現するための方策。

浜松市都市計画マスタープラン（平成22年5月策定）

• 浜松城公園再生と周辺のまち並みを改善することで歴史・文化の側面から都心の魅力を高める方策。

浜松市景観形成基本計画・浜松市景観計画（平成20年11月策定）

• 浜松城跡又は浜松城公園を景観重要建造物として位置づけた景観形成。
• 計画地の整備を契機とした、景観形成についての周辺地域への働きかけ。

浜松市緑の基本計画（平成22年3月策定）

• 質の高いみどりの育成と、まちの顔となる歴史・文化の拠点化。

市民意見

• 市民意向を十分に反映した計画づくりや整備。