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更新日:2024年1月1日

浜松市リハビリテーション病院の事後評価結果

浜松市リハビリテーション病院の指定管理者の事後評価については、浜松市病院事業評価委員会における審査結果を踏まえ、次のとおり公表します。

1.公の施設の名称

浜松市リハビリテーション病院

2.指定の期間

平成31年4月1日~令和6年3月31日

3.指定管理者

名称:社会福祉法人聖隷福祉事業団
所在:浜松市中区住吉二丁目12番12号

4.事後評価委員会の概要

(1)評価委員会の構成

  • 委員長:大久保忠俊(大久保外科・消化器科医院:院長)
  • 委員:髙井正人(ヤマハ株式会社:執行役員、人事・総務本部長)
  • 委員:藤川直之(スズキ株式会社:経営企画室コーポレートガバナンス部課長)
  • 委員:町田あつ子(町田進亮税理士事務所:税理士)
  • 委員:後藤励(慶應義塾大学准教授:医師・経済博士)

(2)審査日時

  • 令和元年8月1日(木曜日)午後2時00分~午後3時30分

(3)評価点

  • 82.6点/100点

5.評価の内容

評価項目

配点

評価点数

1.重要課題への対応

10

8.6

2.経営の視点

30

24.0

3.公立病院としての取組み

30

25.2

4.前年度指摘項目への対応

20

16.0

5.顧客満足度

5

4.0

6.協定書の履行

5

4.8

合計

100

82.6

7.経営の視点からの意見・要望

  • 前年度に比べて、収益も費用も増加しているが、収益の伸びが上回っており、努力の跡がうかがわれる。しかし、依然として収支差引は赤字であり、さらなる対策が必要である。
  • 病床利用率の上昇、入院基本料Iおよび体制強化加算Iの算定開始などによる増収が人件費率の上昇を上回っているため目立たないが、人件費の増加はできるだけ抑えたい。
  • 10年先を見据えた病院のあり方の検討を目的とした「浜松市リハビリテーション病院将来構想会議」を開催し、リハビリロボットの導入などについて話し合いがなされていることはとてもよい取り組みと思われる。
  • 質の高いリハビリ医療を提供することに特化した経営体制を整備し、病床稼働率や医業収入に占めるリハビリ医療の比率を着実に上げていることは高く評価できる。
  • また、そのために必要な他院との連携によりスポーツ医学センターの外来紹介率が上がっていること。退院後の訪問・通所リハビリも積極的に行うことでシームレスなリハビリ医療を提供していることも効果的に機能している。今後も、地域と密着しながらも全国のリハビリ医療を牽引する診療を続けて頂きたい。
  • 病床利用率は94.9%と予算を上回り、高利用率を維持できており、入院患者数、入院単価、外来患者、外来単価において前年、予算もクリアできており、評価できる。
  • 浜松市リハビリテーション病院が、地域医療構想の中で必要とされ続けるための医療提供体制、存続するための経営基盤の確立、変化するリハビリテーション医療への対応等、浜松市職員との合同メンバーで、将来構想会議を開始したことは意義がある。当病院の目指す姿を明確にし、それを踏まえた中期、単年度計画の策定と遂行に期待したい。
  • 病床利用率が前年とほぼ同水準の94.9%を維持しているほか、入院患者数、入院単価、外来患者数はいずれも予算比、前年比を上回っている。特色ある医療提供体制を充実させることで、サービス活動費用を上回るサービス活動収益をあげていることは高く評価できる。
  • しかしながら、連結決算においては、まだ収支差引赤字が続いている為、一層の経営努力をお願いしたい。
  • 昨年に比べ患者数が増加し収益も増やすことが出来ており健闘している。費用の中で人件費の占める割合が76%と高いが、リハビリテーション病院というマンパワーが必要とされる事業のため仕方がないことではある。現在、人手不足や働き方改革などの人件費に関する課題は多い。今後ロボットを活用しさらなる収益の向上を図るとの事であるがそのための人材育成は必須であること、またロボットの購入にも高額な費用が必要でさらにその維持費用も掛かることが見込まれる。2019年に行われたシステムの入替に伴う高額な資産の購入による償却が今後数年続くこともあり、引き続き収益向上と経費削減に努めていただきたい。

8.公立病院としての取組みに対する意見・要望

  • 「えんげと声のセンター」の取り組みが評価され、「浜松市医療奨励賞」を受賞されたことはすばらしい。「えんげサポーター」の養成も年々増えており、今後も研修会などをさらに充実させて、地域のリーダーとしての力を発揮していただきたい。
  • 「スポーツ医学センター」「肩関節専門外来」「高次脳機能センター」の患者数が増えており、とくに関節鏡を用いた低侵襲手術件数が大幅に伸びているのは評価に値する。
  • 今年度より、新たに脊髄損傷患者支援について専門的なリハビリ治療を提供できる環境整備と人材育成を開始されたようであるが、大いに期待している。
  • 「市民いきいきトレーナー養成講座」はとてもユニークな取り組みであり、今後もさらに参加者を増やしてほしい。その実績が評価され、厚労省「健康寿命をのばそう!アワード」スポーツ長官団体部門優秀賞を受賞されたことはすばらしい。今後も浜松市と協力して、さらに活動を広げていってほしい。
  • 新しい取り組みである「KTバランスチャート」の活用の実績・効果を示していただきたい。
  • 地域の医療従事者の研修・実地の技術指導として、浜松リハビリテーションセミナー、高次脳機能障害に関する勉強会の参加人数が昨年より減少しているのは残念である。
  • 在宅復帰支援としての、在宅支援室、訪問リハビリテーション、通所リハビリテーションの充実をさらに図ってほしい。
  • 医療・介護連携を進めるためには、様々な病態に対して質の高いリハビリ医療を提供し、地域での生活にスムーズに移行させることが需要とされる中、積極的な人材教育を、院内・院外、専門職・非専門職(地域住民を含む)の垣根なく行っていることは高く評価できる。
  • 慢性期の健康には所得や孤立など社会的な要素や住環境が健康に大きく関わることが知られている。すでに取り組まれていると思われるが、退院後の身体要素以外の健康に対する幅広いリスクに対しても積極的に評価・退院後の対応を行って頂きたい。
  • 「えんげと声のセンターの取り組み」が浜松市医療奨励賞を、「市民いきいきトレーナーの養成とその活動支援」が厚生労働省アワードのスポーツ庁長官団体部門優秀賞を受賞できたことは、地域や社会ニーズに対応し、質の高いリハビリテーション医療を追求してきたこれまでの取り組みが国や市から評価された結果であり、これを機に更に充実させていくことを期待したい。
  • 公立病院として、地域リハビリの取り組みとして、「えんげと声のセンター」「スポーツ医学センター」「高次脳機能センター」といった特色ある医療提供体制において、それぞれ「えんげサポーターの養成」「障害予防啓発に関する講習会の開催」「患者・家族を対象とした相談会の実施」や「市民いきいきトレーナー養成講座」といった患者やその家族等の近い人に寄り添った活動は高く評価できる。今後も公立病院として地域リハビリへの貢献をお願いしたい。
  • 「市民いきいきトレーナー養成講座」の企画開催について厚生労働省よりスポーツ長官団体部門優秀賞を受賞されたこと、及び「えんげと声のセンター」における活動、実績について浜松市医療奨励賞を受賞されたことは、これまでの継続的な取り組みの大きな成果である。
  • また在宅支援室を充実させ、入院前に聖隷浜松病院と医療センターを訪問し連携を取りながら入院に繋げることが出来たことは患者の立場からみて非常に安心できる。在宅復帰率も過去3年間の実績によると毎年向上しており継続的な努力の結果と判断できる。
  • 今後も引き続き市民に喜ばれ必要とされる活動を続けて頂きたい。

9.来年度の病院運営事業に対する意見・要望

  • リハビリ提供単位数が、5.6、6.4、6.7と年々増加していることは評価に値する。今後も増加するよう努力してほしい。
  • 高い病床利用率を、今後も維持していただきたい。
  • 職員満足度調査で、総合評価は6/101と素晴らしいが、勤務条件、精神的な不安の面でやや順位が下であるので、改善に努力してもらいたい。
  • 本院はリハビリ医療に特化することで安定した経営とともに公立病院としての役割を十分果たしていると思われる。一方で、検診や健康診断などはコアなサービスではないと思われる。こちらも公立病院として断らないという体制だと伺ってはいるが、かかりつけ医など他施設でも十分行うことができるサービスが多いため、整理することを考慮してもよいのではないか。
  • 特定機能病院以外でリハビリテーション専門医の研修機関施設である機関は本院以外ほとんどない。また、ロボットを用いたリハビリテーション医療に関する臨床研究を行う施設としても重要である。将来のリハビリ医療発展のための診療以外の業務に対するサポートも引き続き行って頂きたい。
  • スタッフの確保育成には継続して取り組み、さらに質の高い病院運営を目指してほしい。
  • また、これまで以上に質を上げ、効率的な医療を進めていく上でロボット等の活用は不可欠と考える。具体的な取り組みをスタートさせ、全国のモデル病院となることを期待したい。
  • 今後は、ますます高齢化、労働力不足の社会となり、リハビリそのものの社会的なコストの点だけでなく労働力の再生の点でも社会復帰のためのリハビリというのは非常に大切になると考える。リハビリを不採算事業としないように、また、リハビリ病院での人手不足によりリハビリの提供が滞ることのないようにお願いしたい。
  • ロボットができることはロボットにやらせるという構想を持っておられるが、ロボット化について中長期での取り組みとその構想についてホームページ等でのアピールをお願いしたい。
  • 病院運営事業の基本は職員であるが、その職員の職員満足度調査結果について、101施設中6位の高評価であるものの絶対値評価では5段階で3.33と決して高くない。労働力不足が懸念される中で、若者の選択肢は他の病院施設だけではなく別業種もある。優秀な職員を確保するために、前述のロボット化の推進による重労働の削減も含め、職員の満足度の絶対値を高める努力をお願いしたい。
  • 退院後の支援を目的とし、訪問リハビリテーション事業を今後さらに拡大していくとのことである。患者にとっては退院後も安心して過ごすことが出来適切な支援だと思う。しかし経営の側から見た場合、人材の確保に始まり、車両の購入や保険料等の維持費用など経費も掛かるため、採算と安全性から課題が多いと考えられる。議論を重ね、安全で利益の確保できる経営をしていただきたい。
  • 市民目線で必要な事業を引き続き継続し、浜松市のリーダー的な病院であり続けてほしい。

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浜松市役所健康福祉部病院管理課

〒432-8580 浜松市中央区富塚町328 浜松医療センター

電話番号:053-451-2707

ファクス番号:053-451-2773

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