更新日：2020年4月9日

医療公社（平成30年度）2

 今、黒字経営をしているのですか

経常収益は、前年度比104.6%の173億6,404万円となりました。これは、主に患者数の増加と、患者一人当たりの単価が上がったことによるものです。経常費用は、浜松市へ指定管理者負担金変動分を支払うことにより、経常収益と同額の173億6,404万円で、収支相償となっています。なお、実質的な当年度純利益である指定管理者負担金変動分は4億766万円で、前年度比138.0%となりました。

 資産や負債はどのようになっていますか

資産は、現金預金などの流動資産及び基本財産などの固定資産で、負債は、未払い金などの流動負債及び引当金の固定負債です。バランスシートは次のようになっています。

平成31年3月31日現在

資産　86億5,502万円	負債　80億6,457万円
公社の財産 1　流動資産 (1)現金・預金　13億7,457万円 (2)未収金　33億273万円 (3)貯蔵品　1億8,310万円 (4)その他流動資産　1,523万円 (5)引当金 △1億1,725万円 （貸倒引当金） 2　固定資産 (1)基本財産　5億500万円 (2)特定資産　28億316万円 (3)その他固定資産　2億3,848万円 (4)長期未収金　3億5,000万円	これからの負担 1　流動負債 (1)未払金　16億8,123万円 (2)その他流動負債　3億2,111万円 (3)引当金　4億5,112万円 (賞与引当金） 2　固定負債 (1)リース債務　1億4,316万円 (2)引当金　54億6,795万円 （退職給与引当金）
	正味財産　5億9,045万円
	これまでの運用財産など 1 指定正味財産 (1)特定資産　316万円 2　一般正味財産 (1)基本財産　5億500千円 (2)運用金　8,229万円

資産	＝	負債	＋	正味財産
86億5,502万円		80億6,457万円		5億9,045万円

（メモ）

• 資産の1流動資産の（2）未収金とは診療収入及び政策的医療交付金などです。
• 負債の1流動負債の（1）未払金とは薬品費及び診療材料費などです。
• 負債の1流動負債の（2）その他の流動負債とはリース債務及び職員の預り金が主なものです。

 資産や負債を表すバランスシートをわかりやすく解説してください

資産と負債との関係はどうなっていますか

資産と負債の差額の5億9,045万円が本公社の正味財産となっており、このうち、5億500万円を基本財産として蓄えています。

 29年度と30年度とを比べるとどういうことがわかりますか

資産
資産は1億6,044万円の増となっています。
これは、主に現金預金の増などによる流動資産の増加によるものです。

負債
負債は1億5,859万円の増となっています。
これは、主に退職給付引当金の増などによる固定負債の増加によるものです。

正味財産
正味財産は185万円の増となっています。
これは、寄附金の増によるものです。

 バランスシートから医療公社の財務内容は健全といえるのでしょうか

借入金がなく、退職給付引当金も計上済みであり、流動資産が流動負債を23億円以上上回っている状況から、公社の財務内容は健全であるといえます。

 今後の公社の課題や健全財政への取り組みを、どのように考えていますか

令和元年度事業計画

• 運営の基本指針

1. 患者の権利と尊厳を尊重し、患者中心の安全・安心な医療を提供します
2. オープンシステムを活用し、地域医療連携ネットワークを強化します
3. 地域の救急・災害医療を支え、小児・周産期医療を守ります
4. 時代の要請に応えた高度・先進医療を推進します
5. 医療に関する調査・研究を推進し、国内外に情報を発信します
6. 職員の教育・研修に努め、国際的に通じる真の医療人を育成します
7. 効率的な病院経営に努め、健全な財政基盤を確立します

• 病院目標
  1. 地域連携の強化と高度で良質な医療を提供することにより地域の医療水準の向上を図る
  2. 医療制度改革や地域医療構想の動向を的確に把握し効果的な収入増加と費用削減に努める

以上の基本指針及び病院目標を達成するため、「事業内容」及び「経営健全化への取り組み」などの詳細目標を定め、これに従って事業運営を行っています

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