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更新日:2018年3月30日

平成28年度 下水道事業会計決算について

1 経営の基本方針について

人口減少社会の到来や環境意識の高まりなど社会環境の変化、資産の大量更新時期の到来、さらには大規模地震や局地的ゲリラ豪雨をはじめとする自然災害への対応など、下水道事業を取り巻く環境は大きく変化しています。
このような状況下、基幹収入である下水道使用料について、人口減少や節水型機器の普及、節水意識の浸透などによる有収水量の減少により収入減が見込まれることから、引き続き水洗化率の向上に努めるとともに、効率的かつ優先順位を考慮した建設事業の推進により、企業債残高の削減による財務状況の改善を図っております。
また、昨年度策定した「浜松市下水道ビジョン」における施策を着実に実行するため、目標の達成状況及び年次計画の進捗状況などを管理するとともに、実効あるPDCAサイクルの推進により健全な下水道経営に努めております。

2 平成28年度事業実施状況

(1)主な取組状況

  • 西遠流域下水道事業の移管により事務量の増加が見込まれるなか、部局内の選択と集中により人件費の抑制に努めました。
  • 西遠浄化センターの運営にコンセッション方式を導入するなど多様な官民連携方式による効率的な運営体制の構築に取り組みました。
  • 経営健全化の一環として引き続き効率的かつ優先順位を考慮した建設事業の推進により、建設投資にかかる企業債残高の削減を図りました。
  • 管きょの整備では、今後10年間の整備計画を定めた「浜松市汚水処理10年プラン」を策定し、下水道と合併処理浄化槽との役割分担による効率的な汚水処理を推進することにより、普及率は前年度と比較して0.1ポイント増の80.1%となりました。また、地震対策事業、浸水対策事業など優先度の高い事業について重点的に取り組みました。
  • 施設の整備では、中部浄化センターや浦川浄化センターの整備改築工事など、施設の長寿命化に取り組みました。

(2)主な建設改良事業の実施状況

公共下水道事業

管きょの整備

中部処理区、西遠処理区、細江処理区の汚水管きょの整備
元浜幹線等の地震対策事業
安間川左岸第二排水区雨水幹線等の浸水対策事業

施設の整備

中部浄化センター改築更新事業(散気装置設備、最終沈澱池設備、機械濃縮設備等)

特定環境保全公共下水道事業

管きょの整備

西遠処理区、井伊谷処理区の汚水管きょの整備

施設の整備

浦川浄化センター設備改築工事(機械式曝気設備、ポンプ設備)

(3)業務実績表

現在排水人口は64万6,216人となり、住民基本台帳人口80万6,407人に対する普及率は前年度に比べ0.1ポイント増の80.1%となりました。
また、水洗化を促進するための訪問勧奨業務委託などの効果により、水洗化戸数は前年度に比べて3,305戸増の29万5,815戸となり、水洗化率は0.4ポイント増の95.2%となりました。
有収水量については、普及率や水洗化率の向上などにより、前年度に比べ506,806立方メートル増の72,677,149立方メートルとなりました。

項目

単位

平成26年度

平成27年度

平成28年度

前年度比(%)

計画排水面積

ヘクタール

17,358

17,358

17,358

100.0

現在排水面積

13,918

13,944

13,994

100.4

計画排水人口

676,598

676,866

675,721

99.8

現在排水人口

644,662

646,342

646,216

100.0

普及率

79.7

80.0

80.1

※1 (0.1)

水洗化可能戸数

305,989

308,397

310,781

100.8

水洗化戸数

289,286

292,510

295,815

100.4

水洗化率

94.5

94.8

95.2

(0.4)

管きょ延長

キロメートル

3,492

3,503

3,591

102.5

処理水量

立方メートル

100.0%

100.0%

100.0%

 

91,936,640

87,454,345

91,374,680

104.5

汚水量

立方メートル

93.2%

91.2%

93.9%

 

85,728,964

79,785,668

85,770,765

107.5

雨水量

立方メートル

6.8%

8.8%

6.1%

 

6,207,676

7,668,677

5,603,915

73.1

有収水量

立方メートル

72,005,385

72,170,343

72,677,149

100.7

有収率

84.0

90.5

84.7

(△5.8)

職員数

111

110

111

100.9

有収水量
1立方メートル当たり

使用料単価

138.79

138.68

138.76

100.1

処理原価

125.09

113.33

127.64

112.6

差引

13.70

25.35

11.12

43.9

※1事業計画区域内における現況人口

※2前年度比欄の( )は増減ポイント数

3 平成28年度決算状況

(1)収益的収支

収入では、普及率や水洗化率の向上などにより下水道使用料が増加したほか、西遠流域下水道事業の移管(以下、西遠移管)に伴う他会計負担金や長期前受金戻入の増などにより、合計で前年度に比べ3,213,175千円増の23,199,719千円となりました。

支出では、西遠移管に伴う減価償却費や企業債利息の増、減損損失の計上などの特別損失により、合計で前年度に比べ7,462,721千円増の25,382,270千円となりました。

この結果、収支差引では、前年度に比べ4,249,546千円減の△2,182,551千円となりました。

(税込 単位:千円)

区分

平成26年度

 

平成27年度
A

平成28年度
B

増減
(B-A)

収入

下水道使用料

10,745,881

10,809,432

10,891,297

81,865

他会計負担金(営業収益)

2,121,492

2,086,543

2,096,861

10,319

長期前受金戻入 3,733,150 3,767,292 6,101,419 2,334,127

他会計負担金(営業外収益)

3,265,210

3,187,973

3,408,584

220,611

その他

163,999

135,304

701,558

566,254

収入合計

20,029,732

19,986,544

23,199,719

3,213,175

支出

人件費

678,605

639,660

645,636

5,976

維持管理費

4,342,660

3,726,628

8,065,087

4,338,459

減価償却費等

9,993,528

10,119,008

13,216,439

3,097,431

企業債利息

3,618,616

3,434,252

3,455,107

20,855

支出合計

18,633,409

17,919,549

25,382,270

7,642,721

収益的収支差引(税込)

1,396,323

2,066,995

△2,182,551

△4,249,546

※表示単位未満を四捨五入していますので、内訳と合計や、伸率等の計算が一致しないことがあります。(以下、同様の扱い)

(2)資本的収支

収入では、建設改良費の増額に伴う企業債や工事負担金の増などにより、合計で前年度に比べ1,889,687千円増の10,963,074千円となりました。

支出では、建設改良費や西遠移管に伴う企業債償還金の増などにより、合計で前年度に比べ2,215,858千円増の19,424,288千円となりました。

この結果、8,461,154千円の収支不足を生じましたが、損益勘定留保資金などで補てんしました。

なお、企業債残高については、西遠移管の影響により前年度に比べ6,058,664千円増の168,621,922千円となりました。

(税込 単位:千円)

区分

平成26年度

 

平成27年度
A

平成28年度
B

増減
(B-A)

収入

企業債

5,999,900

5,814,700

6,587,300

772,600

他会計出資金

824,042

828,243

1,055,580

227,336

国庫支出金

2,097,265

2,095,434

2,219,409

123,975

受益者負担金

179,498

274,682

176,343

△98,338

工事負担金

-

60,329

924,442

864,114

収入合計

9,100,705

9,073,387

10,963,074

1,889,687

支出

建設改良費

5,518,801

5,939,992

7,298,429

1,358,437

流域整備事業費

698,275

138,900

-

△138,900

企業債償還金

10,752,564

11,129,478

12,125,799

996,321

支出合計

16,969,640

17,208,370

19,424,288

2,215,858

資本的収支差引

△7,868,935

△8,134,982

△8,461,154

△326,172

企業債残高

167,878,037

162,563,259

168,621,922

6,058,664

(うち建設改良分)

149,843,522

143,167,087

147,797,245

4,630,158

4 損益計算書比較表

収益につきましては、前年度と比較して2,606,032千円増の21,784,831千円となりました。このうち、下水道使用料は、普及率や水洗化率の向上などにより75,798千円の増、他会計負担金は、西遠移管により営業収益で10,319千円の増、営業外収益で220,611千円の増となりました。

費用につきましては、前年度と比較して6,876,915千円増の24,239,572千円となりました。西遠移管の影響などにより、営業費用では、西遠流域処理負担金の皆減はあるものの、浄化センター費における委託料の増、減価償却費の増などにより3,612,345千円の増、営業外費用では、企業債利息の増などにより25,554千円の増25,554千円の増となりました。また、特別損失は3,305,360千円となりました。

この結果、当年度は2,454,742千円の純損失となりました。

 

(単位:千円)

区分

平成26年度

 

平成27年度
A

平成28年度
B

増減
(B-A)

営業収益

12,114,868

12,095,286

12,181,403

86,117

 下水道使用料

9,993,376

10,008,743

10,084,541

75,798

 他会計負担金

2,121,492

2,086,543

2,096,861

10,319

営業外収益

7,130,013

7,014,159

9,571,374

2,557,215

 他会計負担金

3,265,210

3,187,973

3,408,584

220,611

 農業集落排水業務負担金

19,656

19,456

21,534

2,078

 合併処理浄化槽設置業務負担金

24,546

26,294

28,933

2,639

 長期前受金戻入 3,733,150 3,767,292 6,101,419 2,334,127

 その他営業外収益

87,450

13,144

10,904

△2,239

特別収益

27,122

69,354

32,054

△37,300

 過年度損益修正益

27,122

69,354

5,153

△64,201

 その他特別利益 - - 26,901 26,901

収益計

19,272,003

19,178,799

21,784,831

2,606,032

営業費用

14,378,346

13,781,812

17,394,157

3,612,345

 管きょ費

367,539

377,196

431,799

54,603

 ポンプ場費

244,046

245,762

295,040

49,277

 浄化センター費

1,257,129

1,301,461

2,814,132

1,512,672

 業務費

373,035

325,826

330,006

4,179

 西遠流域処理負担金

1,838,033

1,115,400

-

△1,115,400

 総係費

305,114

297,159

306,741

9,583

 減価償却費

9,904,413

10,002,596

13,065,399

3,062,803

 資産減耗費

89,037

116,413

151,040

34,628

営業外費用

3,792,814

3,514,501

3,540,056

25,554

 企業債利息

3,618,616

3,434,252

3,455,107

20,855

 農業集落排水業務費

21,199

20,996

21,517

521

 合併処理浄化槽設置業務費

26,493

28,361

28,918

557

 民間活力活用調査研究費 41,231 - - -

 その他営業外費用

85,275

30,892

34,513

3,622

特別損失

7,398

66,344

3,305,360

3,239,016

 過年度損益修正損

7,398

66,344

19,431

△46,913

 減損損失 - - 2,922,407 2,922,407
 その他特別損失 - - 363,522 363,522

費用計

18,178,558

17,362,658

24,239,572

6,876,915

当年度純利益(△純損失)

1,093,446

1,816,141

△2,454,742

△4,270,883

5 貸借対照表比較表

資産につきましては、西遠移管に伴う有形固定資産の増により、合計で前年度と比較して49,237,355千円増の367,845,624千円となりました。

負債につきましては、企業債残高の削減に努めているところではありますが、西遠移管に伴う企業債残高や長期前受金の増などにより、前年度と比較し49,710,820千円増の324,637,298千円となりました。

負債及び資本の合計は、前年度と比較し49,237,355千円増の367,845,624千円となりました。

(単位:千円)

区分

平成26年度

 

平成27年度
A

平成28年度
B

増減
(B-A)

固定資産

318,628,869

314,334,173

362,081,099

47,746,926

 有形固定資産

300,733,480

296,870,512

362,036,459

65,165,947

 無形固定資産

17,842,881

17,415,068

538

△17,414,529

 投資その他の資産

52,507

48,593

44,101

△4,492

流動資産

3,927,197

4,274,096

5,764,525

1,490,429

 現金預金

1,770,137

2,669,430

2,587,983

△81,447

 未収金

2,156,981

1,604,584

3,175,919

1,571,335

 前払費用

78

78

616

538

 立替金

1

4

7

3

資産合計

322,556,065

318,608,269

367,845,624

49,237,355

固定負債

157,144,625

151,599,789

156,869,901

5,270,112

 企業債

156,748,559

151,160,506

156,332,459

5,171,953

 リース債務 1,646 823 - △823

 引当金

394,420

438,459

537,441

98,982

流動負債

13,150,859

13,442,060

16,317,164

2,875,105

 企業債 1,129,478 11,402,752 12,289,463 886,711
 リース債務 823 823 823 0

 未払金

1,940,127

1,951,882

3,937,824

1,985,942

 引当金 64,355 67,816 73,179 5,363

 その他流動負債

16,076

18,786

15,875

△2,911

繰延収益 111,227,300 109,884,631 151,450,233 41,565,603
 長期前受金 111,227,300 109,884,631 151,450,233 41,565,603

負債合計

281,522,784

274,926,479

324,637,298

49,710,820

資本金

31,989,999

40,459,701

42,605,281

2,145,580

剰余金

9,043,283

3,222,089

603,045

△2,619,044

 資本剰余金

305,378

309,501

1,235,199

925,698

 利益剰余金

8,737,905

2,912,588

△632,154

△3,544,742

資本合計

41,033,282

43,681,790

43,208,325

△473,464

負債資本合計

322,556,065

318,608,269

367,845,624

49,237,355

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お問い合わせ

浜松市役所財務部財政課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2274

ファクス番号:050-3730-0119

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