更新日：2015年3月17日

当初予算のポイント

3　当初予算のポイント

　平成27年度当初予算は、戦略計画2015の基本方針に掲げた「理想の未来に向けた挑戦」の年と位置づけ、脱人口減少・少子化社会、選ばれる浜松、持続可能な社会への3つの挑戦に基づく施策に重点を置いた編成といたしました。

1　脱人口減少・少子化社会への挑戦

若者をはじめとした子育て世代の生活基盤を安定させ、子どもを産み育てやすい環境づくりへ

（1）次世代を担う子どもの育成

定員増による教育・保育環境等の拡充

• 保育所の創設・増改築　1,392,240千円
  保育所等の創設等（11施設）により、平成28年度に定員1,090人増
• 放課後児童会施設整備事業　160,000千円
  小学校の敷地内への施設整備により、平成28年度に定員200人程度増

保育所等待機児童の解消

• 保育所、認定こども園を合わせ、平成27年度は定員1,700人増
• 認証保育所利用者助成の継続　108,480千円
• 幼稚園が実施する預かり保育の推進　87,395千円

放課後児童会事業の拡充

　新制度施行に伴い、対象児童を小学3年生までから小学6年生までに拡大

• 放課後児童会の定員は570人増
• 民間放課後児童クラブへの助成拡充　5,340千円
• (新規)一部運営基準を満たさない民間放課後児童クラブへの助成　5,005千円
  （国交付金により先行実施・2月）

子育て支援ひろばの拡充　216,548千円

　19か所から25か所への拡充による、子育て家庭の相互交流等の支援

• (新規)新規里親の確保及び里親への支援　2,909千円
• (新規)児童養護施設の心理療法担当職員配置への助成　15,000千円　3施設

（2）若者などの自立を応援するまちづくり

生活困窮者自立支援事業　64,482千円

　生活困窮者の相談及びニーズに応じた課題解決への支援や一般就労に必要な知識、技能習得に係る生活訓練等の実施

求職者就労支援事業（パーソナル・サポート・センター事業）　55,000千円

　相談から就労・就職・自立へと結びつける個別伴走型の就職活動支援

地域若者サポートステーションはままつ事業　4,638千円

　概ね40歳未満のニート等の若年無業者に対する就労支援

（3）すべての女性が輝くまちづくり

(新規)女性活躍支援事業　4,036千円

• 働く女性のキャリアアップ、ネットワークづくり　2,819千円
  新たにはままつ女性活躍応援シンポジウムや女子大生と働く女性の交流会を開催するほか、働く女性ネットワークによる女性の連携を支援
• 女性起業家の育成　500千円
  実際に起業した女性による事例発表会などのセミナーや起業を考えている人への養成講座を開催

(新規)女性就労支援事業　2,780千円（国交付金により先行実施・2月）

　女性求職者向けの就労支援セミナーから就職面接会開催までの一貫した支援

（4）交流・移住による中山間地域の振興

(新規)子ども中山間地域交流事業　3,456千円

　都市部の子どもと中山間地域の学校や住民との交流など2泊3日程度の宿泊体験事業の実施

(新規)中山間地域コミュニティビジネス起業資金貸付事業　5,000千円

　移住・定住して地域の課題解決に取り組むコミュニティビジネスを起業する者への支援

浜松山里いきいき応援隊　30,703千円

　都市部の若者が中山間地域に居住し、地域活性化の新たな担い手として活動

• 天竜、春野、佐久間、水窪、龍山、引佐地域に各1名、合計6名の隊員を12名に増員

2　選ばれる浜松への挑戦

働く場、学びの場、遊びの場、憩いの場などライフステージのあらゆる場面において選ばれる浜松へ

（1）世界の一歩先を行く産業・サービスの創造

新・ものづくり特区の活用による土地利用の推進

• 新・産業集積エリア整備事業（大規模工場用地整備）　7,917,126千円
  土地区画整理事業認可に向けた用地の先行取得や換地設計など
• 農業振興エリア整備事業（農地の基盤整備事業等）　14,650千円
  農業生産性の向上に向けた農業水利施設の機能診断調査、農家等に対する支援など

(新規)はままつ起業家カフェ運営事業　14,109千円（国交付金により先行実施・2月）

　浜松地域イノベーション推進機構、浜松商工会議所、浜松市の3支援機関による、
　独立・起業に関心のある人や起業する人を支援する創業・新事業支援総合窓口の設置

• 浜松商工会議所会館1階（27年5月開設予定）

(新規)農業経営塾開催事業　2,500千円

　経済界や農業界の第一線で活躍する実務家や学識経験者等を講師に招き、本市の農業を牽引するリーダーを育成

• 経営理論、マーケティング、販路拡大等について、年間5回開催

(新規)次世代型一次産業拠点整備調査事業　11,691千円

　民間活力による地域産業、雇用の創出に向けた、次世代型一次産業拠点整備の可能性調査

成長産業創出支援事業　151,527千円（国交付金により先行実施・2月）

　成長6分野（次世代輸送用機器、健康・医療、新農業、光・電子ほか）の革新的な技術・製品の事業化に向けた支援

• 補助対象を研究開発段階まで拡充し、製品開発まで一体的に支援

海外ビジネス展開支援事業　30,983千円

　海外需要を取り込み、国内事業の活性化を目指す意欲的な中小企業者への支援

• 「アセアンビジネスサポートデスク」による、国内外における相談、現地調査や法人設立手続きの支援など
• タイ王国政府機関との協定締結、ベトナム・インドネシア両国との経済連携協定に基づく経済ミッション団の派遣による意見交換会など
• 国際的な見本市への中小企業との共同出展など、海外販路の開拓を支援

農林水産分野における海外販路開拓事業　13,629千円（国交付金により先行実施・2月）

　商工会議所やJETRO等との連携による、農林水産物及びその加工品の海外市場への販路拡大に向けた支援

• アンテナショップを活用したテストマーケティング（シンガポール）
• ミラノ国際博覧会・日本館における浜松市の食のPRなど

(新規)FSCオリンピックフォーラム開催事業等　4,000千円

　オリンピック関連施設へのFSC認証材使用実現に向けたフォーラムの開催、展示会への参加

(新規)浜松楽器フェア開催支援事業　9,000千円

　繊維（浜松シティファッションコンペ）、オートバイ（バイクのふるさと浜松）とともに地場産業である楽器産業の振興

• 大手楽器メーカーや中小楽器製造工房による展示、商談会
• ピアノ解体ショー、楽器製造職人の匠の技紹介、市民団体コンサート など

インバウンド推進事業　30,315千円（国交付金により先行実施・2月）

　西湖（中国・杭州市）・浜名湖連携プロモーションをはじめ、中国、台湾及びアセアン地域などへのセールス事業、施設内案内表示の多言語化など受入環境整備の支援

フィルムコミッション推進事業　2,455千円

　フィルムコミッション専任職員を配置し、ロケ支援、ロケ地情報の発信や制作会社へのセールス等を強化

本市特産品等の販路拡大

• 特産品紹介サイトの運用管理　680千円
• (新規)特産品カタログギフトの製作、販売　3,182千円

（2）「人づくりネットワーク」で進める学びの場づくり

学校特色化推進事業　64,799千円

　家庭・地域との連携を図りながら、地域や子どもの実態に応じた特色ある学校づくりを推進

(新規)コミュニティ・スクール推進事業　242千円

　「浜松版コミュニティ・スクール」の導入に向けた意識醸成

教育指導支援員などの配置拡充

• 発達支援教育指導員、スクールヘルパーなど21人増　488,691千円
• スクールソーシャルワーカーの1人増、スクールカウンセリングの活動回数増　124,995千円
• 理科支援員の配置について、市立小学校すべてへ拡大　35,211千円
• (新規)学校運営事務補助員の配置 20,593千円
  モデル事業として、13中学校に各校1人配置

ノーベル物理学賞受賞記念展示物の設置　15,000千円

　浜松科学館において、本市出身として初めてノーベル賞を受賞した天野氏の偉業を紹介するとともに、LEDについて学ぶ機会を創出

(新規)水切りグッズ配布事業　9,940千円

　小学5年生から中学3年生の全児童生徒及び小中学校の教員への配布により、子どもを通じて家庭への生ごみ減量に対する意識啓発を推進

（3）創造都市・浜松の推進

音楽文化の国内外への発信　1,333,191千円（一部再掲）

　アジアで初めてのユネスコ創造都市ネットワーク（音楽分野）加盟都市として、音楽文化の発信による文化的多様性の実現

• (新規)世界創造都市フォーラムin浜松2015　20,000千円
  音楽を通じた文化的多様性に関する国際会議の開催によりユネスコ創造都市
  ネットワーク（音楽分野）への加盟を国内外へPR
• 浜松国際ピアノコンクール（第9回）　137,826千円
• 浜松市民オペラ（第7回）　16,000千円
• ボローニャ市（イタリア）、札幌市、宝塚市との音楽文化都市交流　4,400千円

みんなのはままつ創造プロジェクト　50,826千円

　市民活動団体、企業等が企画・実施する創造的な取り組みへの支援

まちなかアート整備事業　10,500千円（国交付金により先行実施・2月）

　バスターミナル地下におけるメディアアートを中心としたアートギャラリーの整備による市民の創造性を喚起する場の創出

楽器博物館展示設備等改修　52,000千円

　楽器博物館の国際的な情報発信と来館者増加に向けた、「音」を体感的に聞かせるための指向性スピーカー等の設置

（4）スポーツ支援施策の推進

(新規)遠州灘海浜公園（篠原地区）におけるスポーツ施設の整備　3,000千円

　静岡県が実施する、防災用避難施設機能を有するスポーツ施設の整備に対する負担金（基本構想、基本計画の策定）

大型スポーツイベントに係る事前合宿の誘致等　2,970千円

　東京オリンピック・パラリンピック、ラグビーワールドカップ2019の事前合宿誘致を進めるとともに、スポーツボランティアの体制整備を推進

（5）魅力あるイベントなどによる交流人口拡大

徳川家康公顕彰四百年記念事業　55,270千円

　平成27年は徳川家康公薨去四百年にあたり、「誕生の岡崎、出世の浜松、大御所の静岡」として3市及び3商工会議所、静岡県が連携して実施

• 若き家康公プロモーション
• 家康公四百年祭中間セレモニーの開催 など

出世の街浜松 家康公祭り　13,800千円（国交付金により先行実施・2 月）

　徳川家康公顕彰四百年記念事業と連動し、市民参加型イベントにより「出世の街浜松」をPR

(新規)ゆるキャラ®グランプリ2015 in 出世の街 浜松　57,000千円

　本市の特長が凝縮されたマスコットキャラクター「出世大名家康くん」を活用し、「出世の街 浜松」を全国に発信

(新規)サミット開催支援事業　20,000千円

　(仮称)2016“ふじのくに”静岡県サミット推進協議会への負担金

3　持続可能な社会への挑戦

長期的な展望に立ち、安全・安心・快適に暮らせる、環境と共生した持続可能な都市へ

（1）災害に強く、低炭素な地域づくり

(新規)浜松版スマートシティの実現　13,561千円（国交付金により先行実施・一部2月）

　浜松版スマートシティの実現に向け、地域内外の有識者や経済界、金融機関、行政が一体となり取り組みを推進

• 浜松版スマートシティ推進協議会の設置・運営、実行計画の策定
• 民間事業者のエネルギーマネジメントシステム導入支援　など

(新規)新電力会社への出資　5,000千円

　再生可能エネルギーの地産地消などを目的とした官民連携による新電力会社へ出資

創エネ・省エネ・蓄エネ型住宅の推進　114,500千円

　太陽光発電システム（2,500件）、コージェネレーションシステム（100件）、蓄電池（50件）、エネルギーマネジメントシステム（HEMS）（100件）の設置費を助成

省エネルギー対策の推進

• 省エネルギー改修推進事業　175,973千円
  市有施設LED照明一括導入（15施設）、省エネ改修（3施設程度）など
• (新規)道路照明灯LED化更新事業　400,000千円
  約12,500基について、5か年でLED化

（2）防災・減災力の強化

津波対策事業　911,469千円

• 防潮堤整備に係る土砂確保など　744,635千円
• 弁天島公園内への津波避難マウンド整備　125,000千円
• (新規)地区の津波避難計画作成支援　3,000千円
  津波浸水想定区域内の自治会等による計画策定に対するコーディネーター派遣等　ほか

危機管理体制の強化

• (新規)東南部地域出張所建設事業　17,434千円
  芳川出張所及び飯田出張所の統合による、新たな出張所の整備

防災学習の充実

• (新規)防災学習施設整備事業　3,000千円
  北小学校（28年度末閉校予定）を活用した防災学習施設の整備

公共建築物非構造部材落下防止対策　626,336千円

• 協働センター附設体育館（24施設）

浸水対策　980,000千円

　河川改修、排水路改修などハード対策と浸水対策設備調査によるソフト対策の組み合わせにより浸水被害を防止・軽減

（3）持続可能な都市経営の推進

将来に向けたまちづくり戦略の検討

• (新規)立地適正化計画調査検討事業　9,720千円
  人口減少・高齢社会へ対応する集約型都市構造の実現に向けた将来都市構造の検討

(新規)環境影響評価条例の制定　9,966千円

　環境と調和の保たれた開発を誘導するため、本市の環境特性に応じた条例を制定

• 条例制定に向け、対象事業ごとの評価項目や調査・予測の手法等の技術指針を策定

資産の適正管理・長寿命化対策

　事後保全から予防保全への転換による、施設等の延命化や将来的な費用の軽減

• 公共建築物の長寿命化　1,019,132千円
  屋上防水52施設、外壁24施設、空調8施設　ほか
• 橋りょう（3橋）の長寿命化　360,000千円
• 遊休資産の解体・売却、借地の解消　1,591,154千円

公共施設等の再編

• (新規)衛生工場の長寿命化　225,380千円
  し尿処理施設の統廃合を見据えた改修工事等による、安定的な処理体制の構築及び維持管理コストの削減

• 市営住宅の集約建替　12,192千円
  老朽化した市中心部5団地について初生団地を建替して集約

4　その他事業

（1）安全・安心で住みやすい地域づくりの推進

(新規)コミュニティソーシャルワーカー配置事業　13,546千円

　専門的な福祉コーディネーターを新たに配置し、地区社会福祉協議会をはじめとする地域福祉活動を支援、担い手を育成

ささえあいポイント事業　21,500千円（介護保険事業特別会計）

　高齢者ボランティア事業の一部（安否確認、サロン運営、配食）について、対象範囲を中山間地域から全市域へ拡大

ロコモーショントレーニング事業　31,508千円（介護保険事業特別会計）

　椅子を利用したスクワット、片足立ちなど、運動器機能の向上のための介護予防事業について本格実施

(新規)在宅医療・介護連携推進事業　15,361千円（介護保険事業特別会計）

　(仮称)在宅医療連携センターの設置による、 医療と福祉の総合的かつ包括的な支援

• 地域包括支援センター、介護事業所、病院、市民などからの相談対応
• 医療・介護資源が十分でない地域における多職種連携事例検討会、地域住民向け講演会の開催　など

認知症施策推進事業　15,977千円（うち介護保険事業特別会計474千円）

　「予防（重度化防止）」、「早期発見・早期治療」、「本人・家族支援」への重点的な取り組みによる認知症施策の推進

（2）番号制度対応・システム再構築事業

　2,976,059千円（特別会計含む）

　社会保障と税の一体改革や関連する法改正（マイナンバー法）等に伴うシステム構築

（3）臨時給付金の支給

　1,519,000千円

　平成26年4月からの消費税率引上げに伴う負担増を緩和するための給付措置

• 臨時福祉給付金事業　1,100,000千円
  市民税（均等割）が課税されていない者（生活保護受給者などを除く）に対し、一人につき6,000円を支給
• 子育て世帯臨時特例給付金給付事業　419,000千円
  27年6月分の児童手当受給者(26年所得が児童手当の所得制限額未満)に対し、児童一人につき3,000円を支給

（4）公共施設等の整備等

浜北区役所移転整備事業　265,633千円

　公共施設の集約・有効利用及び利用者の利便性の向上を目的とした、現庁舎から遠州鉄道浜北駅前に立地する「なゆた・浜北」への移転

浜北体育館改築事業　99,744千円

　利用者の身近な体育施設の確保に向けた改築工事

美術館収蔵品保管施設等の整備

• 引佐協働センターの空きスペース活用による収蔵品保管施設の確保　21,980千円
• 美術館における老朽化した空調設備の更新等　29,108千円

北部地域図書館建設事業　483,896千円

　図書館サービスが手薄な都田・新都田・三方原地域へ新たな図書館を整備

老人福祉施設整備費助成事業　696,500千円

　特別養護老人ホーム（5施設 370床）の整備に対して助成

浜北斎場拡張整備事業　9,436千円

　浜北斎場の拡張整備に伴う基本設計など

新清掃工場の整備

• 新清掃工場整備事業　641,390千円
  環境影響調査や場内・場外整備にかかる設計など

小・中学校建設事業　4,599,072千円

• 小学校（井伊谷小改築等、白脇小増改築、初生小増築など）
• 中学校（蜆塚中改築、江南中大規模改造、浜名中移転改築など）
• 小中一貫校（中部中学校区小中一貫校整備）

天竜川駅周辺整備事業　683,894千円

• 南北自由通路・橋上駅舎化及び駅前広場の整備

高塚駅北公共団体区画整理事業　885,500千円

• 北口駅前広場へのアクセス道路の整備など

(新規)旭・板屋A地区第一種市街地再開発支援事業　26,600千円

• 事業実施に向けた現況調査・測量、費用便益分析調査

道路・街路・河川事業　21,005,426千円

• 市民からの小規模要望への対応　1,600,000千円
• スマートIC関連整備事業　1,413,334千円
• 三遠南信自動車道関連事業 3,245,000 千円　ほか

西遠流域下水道の移管に伴うコンセッション方式導入　23,950千円（下水道事業）

• 新たな官民連携手法による事業運営の効率化に向けた詳細計画の策定など