更新日：2023年4月13日

当初予算案のポイント

3　当初予算案のポイント

平成25年度当初予算編成は、これまでの枠配分方式での予算編成を廃止するなかで、約1,400事業すべての点検を行い、必要性、有効性、効率性などの観点からきめ細かく見直しを実施。
その結果産み出された財源により、財政規律を堅持する中で、防災・減災事業や子育て支援などの必要な事業費を確保。

(1) 防災・減災の地域力づくり

津波対策事業

375,394千円

• 津波防災地域づくり推進計画の策定
• 津波避難タワー、公共施設屋上避難施設の設置　ほか

危機管理体制の強化

• 地域防災無線整備事業　50,155千円（平成26年度完了予定）
• 消防・救急無線デジタル化事業　2,115千円（平成27年度完了予定）

消防防災施設等の整備

• 西消防署大平台出張所建設事業　318,612 千円
• 消防車両購入事業　67,146千円
• 救急高度化推進整備事業　128,252千円

公共建築物の長寿命化

631,500千円

• 建築年数の経過した公共建築物に対する、計画的な修繕や改修

橋りょう落橋防止、耐震化

941,450千円

• 緊急輸送路における橋りょう等の耐震化
• 暫定津波対策範囲における避難路確保のための橋りょう落橋防止対策

水道・下水道施設の耐震化＜水道事業会計・下水道事業会計＞

• 水道管きょ、配水池等の耐震化　2,409,272千円
• 下水道管きょ、ポンプ場等の耐震化　1,275,036千円

（2）地球にやさしい持続可能な社会の実現

新エネルギー推進事業

143,448千円

• 住宅用太陽光発電システム設置に対する助成（2,500件）
• 住宅用太陽熱利用システム設置に対する助成（200件）
• (新規) 太陽光発電設備の設置に関する相談体制の整備

省エネルギー対策の推進

• 省エネルギー改修推進事業　129,160千円
  省エネ改修（10施設程度）、BEMS導入（20施設程度）
• 防犯灯設置維持管理助成事業　580,709千円
  自治会防犯灯（蛍光灯）のLED化に向けた補助金の拡充
• 商店街街路灯LED 化助成事業　14,500千円
  商店街街路灯やアーケード照明灯のLED化に対する助成
• (新規) 電動バイク導入（3台）1,200千円

ごみ削減と3Rの推進

• ごみ減量・リサイクル推進事業　188,487千円
  （新規）自治会に対する古紙回収保管庫貸与
  （新規）学校における雑がみ回収
  （新規）市施設への小型家電回収ボックス設置 など

ごみ収集制度の全市統一化

1,755,248千円

• 収集回数の統一化
• 連絡ごみの軒先回収の実施

（3）子ども第一主義の推進

保育所、放課後児童会の定員拡大による待機児童解消施策の推進

• 民間保育所施設整備助成事業　549,724千円
  創設6、増改築1、改築1により、定員750人増（平成26年4月　270人、平成27年4月　480人）
• 放課後児童会施設整備事業　176,353千円
  増設2、移転1により、2ヶ所増（平成25年末　111ヶ所）

発達障がいのある子とその親への支援体制の強化

• 発達障害者支援センター運営事業　50,146千円
  臨床心理士の増員やザザシティ浜松中央館への移転など「ルピロ」の体制強化
• (新規) 保育所等巡回支援事業　26,643千円
  臨床心理士等専門職による、園職員や保護者への助言や技術支援

家庭相談支援の強化

• (新規) 児童家庭支援センター設置運営事業　12,670千円
  児童家庭支援センターの新設による支援体制の強化
• (新規) DV防止支援事業　3,213千円
  DV相談支援センターの新設による支援体制の強化

豊かな心と確かな学力の育成

• 教育指導支援員配置事業　490,879千円
  発達支援教育指導員、スクールヘルパーについて、15人増員
  理科支援員について、3年で市内一巡する計画から2年で一巡する計画に拡充
  幼稚園教育指導支援員について、外国人園児サポーター（14人）を新規配置
• 生徒指導事業　92,772千円
  スクールソーシャルワーカーの1人増員、活動時間数の増加による支援体制の拡充
• (新規) 小学1年生の30人学級推進　94,219千円
  少人数指導充実のため、常勤講師（20人）を配置
• 学校建設事業　1,654,916千円
  児童・生徒数の増加に伴う校舎増築、老朽化による大規模改造工事、中部中学校区における小中一貫校整備に向けた基本設計など

外国人の子どもの就学支援

• 外国人の子どもの就学促進事業　20,616千円
  外国人不就学児童・生徒に対する面談・支援教室の開催など
• 外国人学校支援事業　22,792千円
  民間外国人学校への財政的支援、外国人学校児童・生徒の教科書購入助成

（4）中山間地域の活力向上

地域医療体制の充実

• (新規) 佐久間病院医師・看護師確保対策事業　7,215千円（企業会計負担金）
  医師海外留学資金貸与事業の新設、就職者赴任費など看護師確保対策の拡充
• (新規) がん対策推進事業　10,536千円（うち企業会計負担金　9,411千円）
  がん診療連携拠点病院（4病院）の連携体制の強化による過疎地域対策支援等
• 引佐鎮玉診療所移転事業　82,774千円
  平成26年4月移転予定、市民サービスセンター機能の併設

浜松版田舎ぐらしの推進

• 交流・居住促進事業　15,211千円
  魅力発信事業の新規実施、空き家改修等に対する補助金の拡充など
• 中山間地域生活支援事業　26,382千円
  （新規）浜松山里いきいき応援隊による、都市住民等の人的財産の活用など
• 中山間地域まちづくり事業　100,111千円
  中山間地域特有の課題解決に向けた、地域住民組織の主体的な活動への支援

龍山協働センター建設事業

74,332千円

（5）地元産業の活性化

中小企業への支援

• 中小企業金融支援事業　253,454千円
  金融機関から中小企業への融資を円滑にするための利子補給など
• (新規) 中小企業経営力強化支援事業　57,204千円
  商工会議所、商工会との連携による中小企業の経営改善計画策定等の支援
• (新規) 海外ビジネス展開支援事業　21,612千円
  中小企業の海外進出に対する調査費助成などの支援

戦略的な企業誘致による新産業の創出

• 企業用地整備事業　44,590千円
  津波や液状化などのリスク不安の少ない三方原台地への企業用地の確保
• 企業立地促進助成事業　3,000,000千円

農商工連携による農林水産業の産地力強化

• (新規) 農商工連携・6次産業化推進事業　50,000千円
  農商工連携による6次産業化・ブランド化等に対する助成
• (新規) 企業の農業参入推進事業　12,350千円
  法人等が新規参入する農地の初期整備、土壌改良等に対する助成 

（6）多様な雇用・就労対策による自立支援

求職者就労支援事業

80,839千円　※パーソナル・サポート・モデル事業の後継事業

働く意欲がありながら就職に結びつかない求職者や長期失業者に対する個別伴走型の就労支援

(新規) 浜松市ジョブサポートセンター事業（実施主体：ハローワーク）

生活保護受給者等に対する、相談から職業紹介に至る一連の就労支援

• 中区社会福祉事務所（本庁舎2階）に隣接して設置

地域若者サポートステーションはままつ事業

3,185千円

若年未就職者に対する、カウンセリング相談や職場体験などの支援

障害者就労支援事業

4,200千円

• (新規) 授産所に対する民間企業アドバイザー派遣
  授産製品等の商品企画や技術向上による、魅力ある商品開発の支援
• (新規) 企業伴走型障害者雇用サポート事業
  障害者雇用を希望する企業に対する、障害者受入環境の構築のための継続的支援

母子家庭等の自立促進

• 母子家庭福祉対策事業　17,614千円
  母子家庭等就業・自立支援センター（ザザシティ浜松）における就労相談など
• 母子家庭自立支援給付金事業　65,952千円
  資格取得にかかる受講料等の助成による就職支援

（7）その他事業

シティプロモーション事業

61,075千円

「出世の街浜松」のPR戦略や情報発信、家康公顕彰400年記念事業の実施など

(新規) 知と文化の交流事業

4,000千円　※エンジン01の後継事業

文化に対する市民意識の醸成に向けたシンポジウム等の開催

浜松シティマラソン開催事業

25,600千円

第10回記念大会として、ゲストランナーを招聘

モザイカルチャー推進事業

14,491千円

「モントリオール・モザイカルチャー世界博2013」への作品出展

• 開催時期：平成25年6月～9月

花博記念事業

104,750千円

「浜名湖花博10周年記念事業・第31回全国都市緑化しずおかフェア」の開催準備

• 開催時期：平成26年4月～6月
• 開催場所：浜名湖ガーデンパーク、舘山寺総合公園（はままつフラワーパーク）

鴨江別館管理運営事業

13,970千円

鴨江別館のアートセンター化による国内外芸術家の創作活動拠点の提供

• 供用開始予定：平成25年11月

新活動拠点整備事業

532,214千円

旧あいホールを男女共同参画推進機能と文化芸術活動の創造拠点機能を併せ持つ複合施設として整備

• 供用開始予定：平成25年11月

北部地域図書館建設事業

9,747千円

図書館サービスが手薄な北部地域（都田、新都田、三方原）への図書館建設

• 供用開始予定：平成28年3月

動物愛護教育センター整備事業

389,000千円

動物園内への動物愛護・教育事業の拠点施設として整備

• 供用開始予定：平成26年3月

(8) 事業見直しについて

○財源確保　16.3億円（歳出削減額　11.4億円、歳入増加額　4.9億円）

約1,400の事業について点検を行い、歳出150項目、歳入15項目の計165項目について見直しを行った。

【見直し事業の主なもの】

民間活力の導入

• 南図書館外4図書館の指定管理者制度導入 歳出削減額 26,654千円
• 一般廃棄物収集運搬の委託化（収集回数増などの影響を除く）歳出削減額 143,624千円
• 学校給食調理業務新規委託化4校1センター 歳出削減額 49,654千円

補助金などによる支援

• 新規就農者支援の国庫補助活用に伴う市単独補助金の廃止 歳出削減額 7,200千円

適正な受益者負担

• 各斎場の維持管理コストから市外の方やペット等の火葬料設定 歳入増加額 24,575千円
• ごみ処理手数料の見直し 歳入増加額 380,921千円

調達方法の改善による経費削減

• 共通物品品目を35→75種へ増やし、一括発注による経費削減
• 各課消耗品予算を原則50%カット 歳出削減額 173,177千円

印刷製本費の削減

• 廃止を含む印刷経費の見直し 歳出削減額 38,994千円

基金の統廃合

• 所期の目的を達成した基金の廃止などによる基金繰入金の増額 歳入増加額 46,873千円

その他

• 下水道事業会計繰出金平準化債償還費等の繰出基準見直し 歳出削減額 119,998千円
• 発達医療総合福祉センター管理運営事業指定管理料算出基準の見直し 歳出削減額 52,176千円