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更新日:2023年3月24日
「ユニバーサルデザイン」とは、『すべての人のためのデザイン』という意味です。
特定の人達のバリア(障害、障壁、不便など)を取り除く「バリアフリー」の考え方をさらに進め、能力や年齢、国籍、性別などの違いを超えて、すべての人が暮らしやすいように、まちづくり、ものづくり、環境づくりなどを行っていこうとする考え方です。
今までは、車いす利用者のために、階段に車いす利用者”専用”リフトを設置するなど、特定の人達にとって障害物となるもの・事柄を取り除くことを中心に行ってきました。
しかし、この場合、便利だと感じる人もいる反面、車いす利用者以外は使えなかったり、係員を呼ばないと使えないため、車いす利用者にとっても使いづらかったり、完成したものに後から設備を取り付けることが多いため、費用が余計にかかってしまうなどの問題がありました。
≪車いす利用者専用リフト≫
≪だれでも使えるエレベーター≫
ここにユニバーサルデザインの考え方を取り入れると、車いす利用者だけでなく、だれでも気軽に使うことのできるエレベーターをはじめから設置することで、不便を感じる人を少なくすることができます。
この例のように、ある特定の人達の不便を解消するだけではなく、はじめからちょっとした気配りで、できるだけ多くの人が利用しやすいように考えて、建物やまちの空間、ものなどを作っていくことが必要となっているのです。
ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた建物、道路、設備やモノなど、目に見える形で不便さを解決することには限界があります。そこで、足りない部分はきめ細やかな対応、サービス、心づかいなどで補うことが必要です。それが心のユニバーサルデザインです。
また、例えば、せっかくユニバーサルデザインを取り入れて整備した歩道に車や自転車を駐車してしまうと、点字ブロックがふさがれてしまったり、歩道が狭くなり通りにくくなったりして、目の不自由な人や、ベビーカーを押している人などが困ってしまいます。自分以外の人のことも考える、ちょっとした気配りも大切です。
(ノースカロライナ州立大学ロン・メイス教授)
エレベーターは7原則にあてはまっています。
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