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更新日:2023年5月15日

性の多様性とは

外国人、障がいのある人、高齢者、子ども、友人、家族、そしてあなた自身も含め、社会にはそれぞれの特徴を持ったさまざまな人が共に暮らしており、一人ひとりがその構成員です。同じように、性のあり方はそれぞれが持つ個性として全ての人に関わることであり、誰もが「多様な性」の構成員の一人です。あなた自身の性について考えてみませんか。

1 一人ひとりの性は多様である

性は、その人らしさや生き方に関わる重要な概念です。性には、生物学的な性、性的指向や性自認(セクシュアリティ)、社会的・文化的な性(ジェンダー)など、多様な要素があります。

(1)生物学的な性(からだの性/Sex)

外性器(見かけ)や内性器、性染色体(X染色体・Y染色体)、性腺などによって決定される性別のことです。主に医師によって判断され、戸籍上の性別として登録されます。

(2)性的指向(好きになる性/Sexual Orientation)

どの性を好きになるか(または好きにならないか)、恋愛や性愛の対象がどの性別に向いているか(または向いていないか)を示す概念のことです。

【多様な性的指向の例】

・同性を好きになる人(ホモセクシュアル/homosexual)

・女性、男性のどちらも好きになる人(バイセクシュアル/bisexual)

・異性を好きになる人(ヘテロセクシュアル/heterosexual)

・恋愛や性愛の感情や欲望を持たない人(アセクシュアル/asexual)

(3)性自認(こころの性/Gender Identity)

自分の性別を自分でどのように認識しているかを示す概念のことです。

【多様な性自認の例】

・出生時に割り当てられた性別と性自認等が一致しない人(トランスジェンダー/transgender)

・性のあり方が男女の枠にとらわれない人(エックスジェンダー/X-gender)

・出生時に割り当てられた性別と性自認等が一致する人(シスジェンダー/cisgender)

(4)社会的・文化的な性(ジェンダー/Gender)

社会的・文化的に形成された性のことです。例えば、「女らしさ」「男らしさ」などの社会通念や習慣の中にある、社会によって作り上げられた男女の性差をいいます。

【ジェンダーの例】

・性表現/Gender Expression

服装や言葉遣い、立ち居振る舞いなどにおいて表現される「女らしさ・男らしさ」

「女の子はワタシ、男の子はボク」「女性はスカート、男性はスラックス」など

・性別役割分担/Gender Role

社会的に期待される女性と男性の役割分担

「女は家庭を守り、男は外で働く」「女性は補助、男性はリーダー」など

■固定的性別役割分担意識
性別を問わず個人の能力等によって役割の分担を決めることが適当であるにもかかわらず、性別を理由として役割を固定的に分けてしまう考え方を「固定的施別役割分担意識」といいます。

 

2 LGBT(エルジービーティー)からSOGI(ソジ)へ

「LGBT」は、レズビアン(Lesbian・女性同性愛者)、ゲイ(Gay・男性同性愛者)、バイセクシュアル(Bisexual・両性愛者)、トランスジェンダー(Transgender・性別越境者)の頭文字をとった言葉で、性的マイノリティ(性的少数者)の総称としてよく使用されています。「LGBTQ」「LGBTQ+」ということもあります。

「SOGI」は、性的指向(Sexual Orientation)と性自認(Gender Identity) の頭文字をとった言葉です。2006年に「ジョグジャカルタ原則(性的指向や性自認に関する国際人権法の適用に関する原則)」が採択されてからは、国際社会において国連の諸機関や世界各国の政策等で広く用いられています。

LGBTという言葉を使用する背景には、性的マイノリティに対する差別禁止や人権擁護を推進するといった問題意識がありましたが、SOGIは、あらゆる人の性的指向と性自認を尊重するために作られた言葉です。LGBTからSOGIへの流れには、性的マイノリティを含む全ての人の性のあり方が尊重され、お互いを認め合うことで、性に関する差別や暴力をなくし、一人ひとりが自分らしく生きることができる社会の実現につながるという考え方が含まれています。

■LGBTQ、LGBTQ+
・Q(クエスチョニング)…性自認や性的指向が明確でない人、明確にしたくない人
・+(プラス)…他にもさまざまなセクシュアリティがあることを示すもの

 

Sexual

Orientation

【性的指向】

レズビアン

Lesbian

自認する性が女性で、好きになる対象が女性の人

ゲイ

Gay

自認する性が男性で、好きになる対象が男性の人

バイセクシュアル

Bisexual

好きになる対象が女性・男性両方の人

ヘテロセクシュアル

Heterosexual

好きになる対象が異性の人

アセクシュアル

Asexual

他者に対して恋愛感情や性的欲求を抱かない人

Gender

Identity

【性自認】

トランスジェンダー

Transgender

身体の性と自認する性などが一致しない人など

エックスジェンダー

X-gender

自認する性が男女の枠にとらわれない人など

シスジェンダー

Cisgender

身体の性と自認する性などが一致する人

※上記は一例です。性のあり方はさまざまであり、虹のように多様であることから、「性はグラデーション」と表現されます。

3 多様な性を尊重することは多様な生き方を尊重すること

一人ひとりの性にはさまざまな側面があります。戸籍上の性別と異なった性を自認して生きる人もいれば、同性を好きになる人、恋愛感情を持たない人もいます。また、ジェンダーにとらわれない服装などを選び、自身を表現する人もいます。

からだの性とこころの性が一致するのが「当たり前」ではなく、異性を好きになることが「普通」ということでもありません。性自認が身体の性と一致する人もしない人も、異性愛者も同性愛者も、ジェンダーにとらわれない振る舞いをする人も、いずれも多様な性のあり方の一つです。

自分も含めた誰もが持つ多様な性のあり方を尊重することは、人それぞれの生き方を尊重し、自分らしく生きることを認め合うことなのです。

■トランスジェンダーと性同一性障害
出生時に割り当てられた性別とは異なる性を生きる人を「トランスジェンダー」というのに対し、「性同一性障害:Gender Identity Disorder(GID)」とは医師の診断による医学的「診断名」のことで、出生時に割り当てられた性に対し、苦痛を持続的に感じ、社会生活に支障をきたしている状態を指します。希望によりホルモン療法や性別適合手術等の医療サポートを受けることができますが、治療費や遠方の医療機関への交通費などの負担が発生します。
2003年に「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」が制定され、戸籍上の性別を変更することができるようになりました。しかし、未成年の子がいないことや、生殖能力を除く手術をする必要があるなどの要件があります。

レインボーフラッグ

6色(赤、橙、黄、緑、青、紫)の虹の「レインボーフラッグ」は、性の多様性を尊重する姿勢を表現するシンボルとして用いられています。また、多様な性のあり方に理解のある支援者、応援者のことを「アライ(ALLY)」といいます。

フラグ

 

 

 

 

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