緊急情報
ここから本文です。
更新日:2025年1月27日
内山真龍(うちやままたつ)は遠江国豊田郡大谷村(浜松市天竜区大谷)に生まれました。
真龍は、病身の父親に代わり、21歳から大谷村の名主を勤めました。学問が好きだった真龍は、忙しい仕事のかたわら賀茂真淵(かものまぶち)に入門するとともに浜松の渡辺蒙庵(わたなべもうあん)、本居宣長(もとおりのりなが)の弟子の田中道麿(たなかみちまろ)にも学びました。
真龍は、本を読んで研究するだけでなく、実際に現地調査を行い、多くの本を書いています。真龍の82歳の生涯は、名主として大谷村の発展に尽くすとともに国学の研究、弟子の育成につとめました。
こうした真龍の業績を紹介するため、平成8年11月、真龍が生まれた大谷の地に内山真龍資料館を開館しました。
資料館では、真龍に関する書物、絵画、真龍の師弟に関するものなどを展示・公開しています。
当資料館では、今回の展示のために市民の皆さまから「戦前から“平成”までの旧天竜市内の街並みや人々の暮らしぶりがうかがえる写真」を当時の思い出やエピソードを添えてお寄せいただきました。時代の移り変わりを感じていただけるよう、これらの写真や、当館をはじめ浜松市所蔵写真を、同じ場所で撮影された現在の写真とともに展示します。
また、遠州地方の国学研究の中心的な存在であった内山真龍(元文5(1740)年~文政4(1821)年)に関連する資料とともに、代々筏問屋を営んだ北鹿島村(現天竜区二俣町鹿島)の田代家や、江戸時代初期まで阿多古18カ村の大庄屋を勤めた阿多古(現天竜区両島)の中村家など天竜地域の旧家に遺された貴重な史料を併せて展示し、戦国時代から江戸時代にかけての天竜地域の歴史の一端を紹介いたします。
この展示が、多くの皆さんにとってあらためて在りし日の天竜の光景を振り返り、天竜を想う機会、そして、天竜を知る機会になれば幸いです。
令和7年1月8日(水曜日)から3月9日(日曜日)午前9時から午後5時
※休館日/月曜日、火曜日、祝日(2月23日(日曜日))1
大人200円、高校生以下無料、20人以上団体割引で160円/人
障害者手帳等をお持ちの方及びその介護者1人は無料
◇天竜の写真(明治~平成)
◇内山真龍の日記
◇中村家文書 今川義元知行安堵状
◇田代家文書 徳川家康朱印状
◇米山家文書 二俣村絵図
【写真】昭和40年代の国道152号線(城下通り)、昭和30年代の二俣まつり(二俣諏訪神社)
◦実施日:令和7年2月1日(土曜日)午前9時から12時まで※荒天中止
◦コース:天竜区役所(集合)⇒内山真龍資料館⇒クローバー通り商店街周辺(旧鎌田屋商店、二俣の小路(しょうな)景観、二俣医院、ヤマタケなどの蔵、明治乳業天竜営業所など)⇒本田宗一郎ものづくり伝承館(解散)
◦案内役:天竜ふるさとガイドの会
◦参加料:300円(特別展観覧料込み)
◦定員:30名(先着)
◦申込方法:1月8日(水曜日)午前9時から受付開始※内山真龍資料館へ電話または直接申し込み
内山真龍(元文五(1740)年~文政四(1821)年)は、遠江国豊田郡大谷村(浜松市天竜区大谷)の名主として、また自らの国学研究のために、その生涯において数多くの旅をしました。
若年の頃は浜松若宮小路(浜松市中央区大工町)の渡邊蒙庵(わたなべもうあん)の家塾に通い、国学研究に没頭してからは江戸在住の賀茂真淵を訪ね、やがて歴史地理の主題を掲げて遠江各地を踏査し、さらに深化に伴って山陰・近畿地方を巡歴します。記録が残る21歳(=宝暦十(1760)年)から73歳(=文化九(1813)年)の京都旅行に至るまでだけでも、計23回にも及ぶ大小の旅を真龍は経験しています。これに名主としての仕事の旅を加えるとさらに厖大な回数になり、当時としては相当な旅の経験者と言えます。
本展では、名所旧跡を訪ねることで見聞を深めるとともに、現地踏査により国学を究めた真龍の、旅の足跡を紹介します。
令和7年3月21日(金曜日)から6月8日(日曜日)午前9時から午後5時
※休館日/月曜日、火曜日、祝日(5月3日-4日))
無料
◦出雲日記(清瀧寺本)
◦日記(明和六年近畿地方)
◦日記(安永四年京畿の旅日記)
◦日記(文化八・九・十年)
◦文化九年壬申年四月廿三日京都旅行(日本紀類聚解奉献旅記)
◦大典侍局書翰
◦聖徳太子及び二王子像(複製)
◦出雲風土記解くさぐさ
◦辞世詠歌
◦内山真龍七十七歳像
【写真】聖徳太子及び二王子像(複製)
真龍が寛政三年に法隆寺で模写し、後に阿蔵村(天竜区二俣町阿蔵)の玖延寺へ寄進したもの
内山真龍資料館(住所:浜松市天竜区大谷568番地、電話:053-925-4832)
午前9時~午後5時
月・火曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)
常設展は無料、特別展は有料。
ただし、20人以上の団体の場合、1人につき所定観覧料の8割の額。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください