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更新日:2023年2月16日
水道事業財政の根幹をなす水道料金につきましては、平成19年度の料金改定による値下げ(△17.0%)の段階的調整が最終年度を迎えるとともに、節水機器の普及など産業や社会全体で節水型への構造的な転換が進むなか、景気後退による個人消費や企業活動停滞の影響を見込み、前年度比5.3%減の110億4,700万円を計上しました。また、その他の収入につきましても、受取利息などが減となり、収入総額では、前年度比5.2%減の115億4,926万1千円を計上しました。
一方、支出につきましては、水道料金のクレジットカード決済開始などのお客さまのニーズに応えるための費用を新規で計上しつつ、業務の見直しや職員の再任用化などにより正規職員10人を減員するなど経常的経費を極力抑制したほか、大原浄水場及び常光浄水場の維持管理における修繕費の減など、支出総額では、前年度比1.3%減の115億2,349万2千円を計上しました。
この結果、税込みの収支差引では2,576万9千円の利益を、税抜きの収支差引では、1億6,694万3千円の損失を見込むものです。
収入につきましては、企業債において、配水幹線の耐震化に係る経費などの起債対象事業の減少により、2億8,740万円の減額となったほか、工事負担金において、他事業関連工事の減少により、2億5,209万4千円の減額となるなど、収入総額では、前年度比30.8%減の12億2,284万7千円を計上しました。
一方、支出につきましては、拡張事業において、前年度に引き続いて未普及地域を解消するための配水管布設事業や、導水管布設工事などの施設整備事業を盛り込んだ予算としましたが、寺島配水場及び山東配水場築造工事の事業完了に伴い、前年度比では16.8%減の15億6,370万7千円を計上しました。改良事業においては、前年度に引き続き、液状化区域の幹線管路の耐震化事業、老朽管の更新事業、施設の耐震化事業などを盛り込んだ予算としましたが、大原浄水場天日乾燥床改良工事の事業完了や老朽管更新事業の事業量の減などに伴い、前年度比では23.7%減の32億9,206万1千円を計上しました。また、企業債償還金は、前年度比1.8%増の14億5,610万4千円を計上するなど、支出総額では、前年度比17.3%減の63億3,398万7千円を計上しました。
この結果、収支差引で51億1,114万円の収支不足となりますが、この不足額は、減債積立金の取り崩しや減価償却費等の内部留保資金などにより補てんします。
また、収益的収支及び資本的収支を含めた水道事業会計の総収入額では、前年度比8.4%減の127億7,210万8千円となり、総支出額は、前年度比7.6%減の178億5,747万9千円となります。
【収益的収入及び支出】
(単位:千円)
区分 |
22年度当初 |
21年度当初 |
対前年度当 |
備考 |
||
---|---|---|---|---|---|---|
1 水道事業収益 |
11,549,261 |
12,180,897 |
△631,636 |
|
||
|
1 営業収益 |
11,474,852 |
12,090,230 |
△615,378 |
|
|
|
1 給水収益 |
11,047,000 |
11,662,000 |
△615,000 |
水道料金収入 |
|
2 その他の営業収益 |
427,852 |
428,230 |
△378 |
工事負担金、下水道業務負担金、簡易水道業務負担金等 |
||
2 営業外収益 |
74,407 |
90,665 |
△16,258 |
|
||
|
1 受取利息及び配当金 |
55,062 |
68,750 |
△13,688 |
預金利息及び有価証券利息 |
|
2 雑収益 |
19,345 |
21,915 |
△2,570 |
不用品売却収益等 |
||
3 特別利益 |
2 |
2 |
0 |
|
||
|
1 固定資産売却益 |
1 |
1 |
0 |
|
|
2 過年度損益修正益 |
1 |
1 |
0 |
|
||
1 水道事業費用 |
11,523,492 |
11,670,806 |
△147,314 |
|
||
|
1 営業費用 |
10,554,499 |
10,691,392 |
△136,893 |
|
|
|
1 原水及び浄水費 |
3,360,012 |
3,469,568 |
△109,556 |
取水・浄水に要する管理運営経費及び受水費 |
|
2 配水及び給水費 |
1,547,091 |
1,693,547 |
△146,456 |
配給水管、水道メーター等の維持管理に要する経費 |
||
3 業務費 |
755,489 |
745,892 |
9,597 |
水道料金の検針・調定・収納及び案内業務に要する経費 |
||
4 総係費 |
933,943 |
869,510 |
64,433 |
事業活動全般に関連する管理運営経費 |
||
5 減価償却費 |
3,786,779 |
3,706,948 |
79,831 |
有形及び無形固定資産の減価償却費 |
||
6 資産減耗費 |
169,741 |
204,280 |
△34,539 |
固定資産の除却等に要する経費 |
||
7 その他営業費用 |
1,444 |
1,647 |
△203 |
下水道・簡易水道メーター購入費 |
||
|
2 営業外費用 |
932,805 |
945,075 |
△12,270 |
|
|
|
1 支払利息及び企業債取扱諸費 |
802,343 |
844,862 |
△42,519 |
既往債及び一時借入金利息 |
|
2 消費税及び地方消費税 |
130,455 |
100,206 |
30,249 |
|
||
3 有価証券売却損 |
1 |
1 |
0 |
|
||
4 雑支出 |
6 |
6 |
0 |
|
||
|
3 特別損失 |
26,188 |
24,339 |
1,849 |
|
|
|
1 過年度損益修正損 |
26,187 |
24,338 |
1,849 |
過年度分に係る経費 |
|
2 その他特別損失 |
1 |
1 |
0 |
|
||
|
4 予備費 |
10,000 |
10,000 |
0 |
|
|
|
1 予備費 |
10,000 |
10,000 |
0 |
|
|
収支差引 |
25,769 |
510,091 |
△484,322 |
|
||
収支差引 |
△166,943 |
266,747 |
△433,690 |
|
【資本的収入及び支出】
(単位:千円)
区分 |
22年度当初 |
21年度当初 |
対前年度当 |
備考 |
||
---|---|---|---|---|---|---|
1 資本的収入 |
1,222,847 |
1,767,792 |
△544,945 |
|
||
|
1 企業債 |
556,800 |
844,200 |
△287,400 |
|
|
|
1 企業債 |
556,800 |
844,200 |
△287,400 |
第5次水道事業費等に充当するための借入金 |
|
2 負担金 |
82,557 |
83,435 |
△878 |
|
||
|
1 他会計負担金 |
82,557 |
83,435 |
△878 |
消火栓設置費等に対する一般会計負担金 |
|
3 国庫支出金 |
72,000 |
72,760 |
△760 |
|
||
|
1 国庫補助金 |
72,000 |
72,760 |
△760 |
老朽管更新事業費等に対する国庫補助金 |
|
4 県支出金 |
23,545 |
28,111 |
△4,566 |
|
||
|
1 県補助金 |
23,545 |
28,111 |
△4,566 |
大規模地震対策等総合支援事業費に対する県補助金 |
|
5 工事負担金 |
236,487 |
488,581 |
△252,094 |
|
||
|
1 工事負担金 |
236,487 |
488,581 |
△252,094 |
配水管布設及び移設に伴う工事請求者負担金 |
|
6 加入金 |
251,457 |
250,704 |
753 |
|
||
|
1 加入金 |
251,457 |
250,704 |
753 |
新設等に係る給水工事請求者加入金 |
|
7 固定資産売却代金 |
1 |
1 |
0 |
|
||
|
1 固定資産売却代金 |
1 |
1 |
0 |
|
|
1 資本的支出 |
6,333,987 |
7,657,982 |
△1,323,995 |
|
||
|
1 建設改良費 |
4,877,883 |
6,227,198 |
△1,349,315 |
|
|
|
1 固定資産購入費 |
22,115 |
34,623 |
△12,508 |
水道メーター、事業用備品の購入費 |
|
2 拡張費 |
1,563,707 |
1,878,544 |
△314,837 |
第5次水道事業等に要する事業費 |
||
3 改良費 |
3,292,061 |
4,314,031 |
△1,021,970 |
配水管の改良工事等に要する事業費 |
||
2 企業債償還金 |
1,456,104 |
1,430,784 |
25,320 |
|
||
|
1 企業債償還金 |
1,456,104 |
1,430,784 |
25,320 |
既往債の償還元金 |
|
収支差引 |
△5,111,140 |
△5,890,190 |
779,050 |
|
||
補てん財源 |
5,111,140 |
5,890,190 |
△779,050 |
|
||
|
1 当年度消費税資本的収支調整額 |
187,767 |
238,276 |
△50,509 |
|
|
2 減債積立金 |
728,000 |
715,000 |
13,000 |
|
||
3 建設改良積立金 |
0 |
0 |
0 |
|
||
4 過年度分損益勘定留保資金 |
2,134,213 |
2,907,214 |
△773,001 |
|
||
5 当年度分損益勘定留保資金 |
2,061,160 |
2,029,700 |
31,460 |
|
給水要望工事 396,800千円 (拡張費:配水管布設事業費)
給水要望に伴う未給水区域への配水管布設工事を実施するもの。
老朽管改良事業 672,770千円 (改良費:老朽管更新事業費)
布設後概ね40年を経過した配水管で、漏水、赤水、出水不良等により、早急に改良を要するものについて、計画的に平成22年度までに布設替えを実施していくもの。なお、平成23年度以降も老朽管更新事業の計画を新たに作成し、計画的に布設替えを行っていく予定。
*進捗状況:全体220km H21末までの実施211km 進捗率95.9% (国庫補助事業 補助率1/4)
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