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更新日:2023年2月14日

平成21年度 下水道事業会計決算について

1 経営の基本方針について

人口減少社会の到来や環境保全意識の高まりなど社会環境の変化、東海地震や局地的ゲリラ豪雨など自然災害への対応、さらには長引く景気の低迷など、下水道事業を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続いています。
このような状況下、経営健全化のための取り組みとしては、南ポンプ場の委託化などにより前年度末に比べ16人の職員の削減を図ったほか、支出の抑制や企業債残高の削減などに努めました。
また、建設事業につきましては、平成25年度までの大規模プロジェクトである合流式下水道改善のための中央浅田幹線管きょ築造工事に着手したほか、普及率の向上を図るための整備や、雨水排水対策、地震対策、さらには老朽施設の改築・更新などの事業に積極的に取り組みました。
こうした中、下水道事業の基幹収入である下水道使用料は、普及の拡大や段階的な料金改定などによるプラス要因の一方で、景気低迷や事業所の市外移転などによるマイナス要因もあり、前年度末に比べ微増(0.2%増)となりました。

2 平成21年度事業実施状況

(1)主な取組状況

  • 南ポンプ場の民間委託化などにより、前年度と比較して16名の職員を削減しました。
  • 下水道の効率的な整備の推進や建設コストの縮減により建設事業費を削減し、建設投資にかかる企業債残高の削減を図りました。
  • 管きょの整備では、公共下水道事業及び特定環境保全公共下水道事業とも各処理区の汚水管きょの整備を推進し、普及率では前年度と比較して1.2ポイント増の77.1%となりました。また、合流式下水道改善事業、雨水排水対策事業、地震対策事業についても積極的に推進しました。
  • 施設の整備では、舘山寺浄化センター水処理設備改築工事、細江浄化センター建設工事などを実施し、施設の機能改善を図りました。

(2)主な建設改良事業の実施状況

公共下水道事業

管きょの整備

中部処理区、西遠処理区、舘山寺処理区、細江処理区、井伊谷処理区、三ヶ日処理区の汚水管きょの整備
中央浅田幹線の合流式下水道改善事業
北裏5号雨水幹線、船明1号雨水幹線等の雨水排水対策事業、中沢幹線等の地震対策事業

施設の整備

舘山寺浄化センター水処理設備改築工事、細江浄化センター建設工事、中部浄化センター最初沈殿池設備改築工事、南ポンプ場雨水ポンプ設備改築工事

特定環境保全公共下水道事業

管きょの整備

西遠処理区、湖東処理区、井伊谷処理区、城西処理区の汚水管きょの整備

3 平成21年度業務実績表

現在排水人口は61万876人となり、住民基本台帳人口79万2,446人に対する普及率は前年度と比較して1.2ポイント増の77.1%となっています。
また、未水洗化世帯に対する戸別訪問事業の実施などにより、水洗化戸数は前年度と比較して7,339戸増の26万3,228戸となり、水洗化率は0.5ポイント増の92.9%となっていますが、景気低迷などにより、有収水量は990,266立方メートル減の70,583,240立方メートルとなっています。

項目

単位

平成19年度

平成20年度

平成21年度

前年度比(%)

計画排水面積

ha

16,550

16,550

16,550

100.0

現在排水面積

12,513

12,866

13,154

102.2

計画排水人口

667,745

667,745

667,745

100.0

現在排水人口

590,539

601,383

610,876

101.6

普及率

74.7

75.9

77.1

(1.2)

水洗化可能戸数

270,087

276,844

283,208

102.3

水洗化戸数

246,974

255,889

263,228

102.9

水洗化率

91.4

92.4

92.9

(0.5)

管きょ延長

km

3,227

3,291

3,363

102.2

処理水量

立方メートル

100.0%

100.0%

100.0%

 

88,497,447

89,843,153

84,876,109

94.5

汚水量

立方メートル

93.9%

94.1%

93.2%

 

83,093,405

84,513,231

79,108,802

93.6

雨水量

立方メートル

6.1%

5.9%

6.8%

 

5,404,042

5,329,922

5,767,307

108.2

有収水量

立方メートル

71,858,306

71,573,506

70,583,240

98.6

有収率

86.5

84.7

89.2

(4.5)

職員数

161

141

125

88.7

有収水量1立方メートル当たり

使用料単価

119.73

122.36

124.35

101.6

処理原価

121.02

122.85

126.56

103.0

差引

△1.29

△0.49

△2.21

451.0

※対前年度比欄の( )は増減ポイント数

4 平成21年度決算状況

(1)収益的収支

収入では、営業収益と営業外収益における他会計負担金が534,592千円の減となるなど、合計で15,432,227千円となっています。
支出では、補償金免除繰上償還制度を活用した低金利債への借換が進んだことなどにより企業債利息が489,417千円の減となるなど、合計で15,342,592千円となっています。
この結果、収支差引(税抜)で損失額が137,944千円増加し、当年度純損失は160,035千円となりました。

(税込 単位:千円)

区分

平成19年度

平成20年度A

平成21年度B

増減(B-A)

収入

下水道使用料

9,033,786

9,195,343

9,215,742

20,399

他会計負担金(営業収益)

3,527,758

3,438,634

3,193,869

△244,765

他会計負担金(営業外収益)

3,472,564

3,269,359

2,979,532

△289,827

その他

80,471

54,367

43,084

△11,283

収入合計

16,114,579

15,957,703

15,432,227

△525,476

支出

人件費

1,009,363

875,020

718,645

△156,375

維持管理費

3,259,484

3,471,791

3,606,449

134,658

減価償却費等

5,941,443

6,130,424

6,277,239

146,815

企業債利息

5,669,422

5,229,676

4,740,259

△489,417

支出合計

15,879,712

15,706,911

15,342,592

△364,319

収益的収支差引(税込)

234,867

250,792

89,635

△161,157

収益的収支差引(税抜)

△96,748

△22,091

△160,035

△137,944

(2)資本的収支

収入では、企業債において、補償金免除繰上償還に伴う借換債の減などにより7,314,200千円の減となるなど、合計で13,419,973千円となっています。
支出では、補償金免除繰上償還の減などに伴い企業債償還金が 6,750,431千円の減となるなど、合計で 19,996,241千円となっています。
この結果、6,576,268千円の収支不足を生じましたが、損益勘定留保資金などで補てんしました。
なお、企業債残高につきましては、前年度と比較して1,437,869千円減の188,679,537千円となっています。

(税込 単位:千円)

区分

平成19年度

平成20年度A

平成21年度B

増減(B-A)

収入

企業債

13,751,400

15,315,800

8,001,600

△7,314,200

国庫支出金

3,137,177

4,120,050

4,164,740

44,690

受益者負担金

605,212

563,464

496,349

△67,115

その他

566,684

659,825

757,284

97,459

収入合計

18,060,473

20,659,139

13,419,973

△7,239,166

支出

建設改良費

10,805,981

10,606,622

10,035,672

△570,950

流域整備事業費

673,600

484,600

521,100

36,500

企業債償還金

13,135,679

16,189,900

9,439,469

△6,750,431

出資金

0

38,640

0

△38,640

支出合計

24,615,260

27,319,762

19,996,241

△7,323,521

資本的収支不足補てん額

6,554,787

6,660,623

6,576,268

△84,355

企業債残高

190,991,506

190,117,406

188,679,537

△1,437,869

(うち建設改良分)

184,809,631

181,925,495

178,148,351

△3,777,144

5 損益計算書比較表

収益につきましては、合計で前年度と比較して526,058千円減の14,992,482千円となっています。このうち、下水道使用料は、普及の拡大や料金改定などによるプラス要因の一方で、景気低迷や事業所の市外移転などによるマイナス要因もあり、前年度と比較して19,428千円の微増となっています。また、営業収益と営業外収益における他会計負担金は、534,592千円の減となっています。
費用につきましては、合計で前年度と比較して388,114千円減の15,152,517千円となっています。このうち、西遠流域処理負担金は、整備の進展に伴い処理水量が増加したことなどにより108,716千円の増となっています。また、企業債利息は、補償金免除繰上償還制度を活用した低金利債への借換が進んだことなどにより489,417千円の減となっています。
この結果、当年度純損失は160,035千円となりました。

(単位:千円)

区分

平成19年度

平成20年度A

平成21年度B

増減(B-A)

営業収益

12,131,364

12,196,104

11,970,767

△225,337

下水道使用料

8,603,606

8,757,470

8,776,898

19,428

他会計負担金

3,527,758

3,438,634

3,193,869

△244,765

営業外収益

3,515,361

3,321,605

3,021,715

△299,890

他会計負担金

3,472,564

3,269,359

2,979,532

△289,827

国庫補助金

7

0

0

0

農業集落排水
業務費負担金

22,066

21,971

21,511

△460

その他営業外収益

20,724

30,275

20,672

△9,603

特別利益

0

831

0

△831

固定資産売却益

0

831

0

△831

収益計

15,646,725

15,518,540

14,992,482

△526,058

営業費用

10,006,749

10,249,821

10,345,965

96,144

管きょ費

344,085

324,547

330,013

5,466

ポンプ場費

380,295

312,405

237,238

△75,167

浄化センター費

1,124,864

1,183,403

1,123,717

△59,686

業務費

264,472

256,009

263,383

7,374

西遠流域処理負担金

1,577,180

1,657,951

1,766,667

108,716

総係費

374,533

385,081

347,708

△37,373

減価償却費

5,903,262

6,078,162

6,176,076

97,914

資産減耗費

38,058

52,263

101,163

48,900

営業外費用

5,712,165

5,272,922

4,781,821

△491,101

企業債利息

5,669,422

5,229,676

4,740,259

△489,417

農業集落排水業務費

23,163

23,065

22,582

△483

その他営業外費用

19,580

20,181

18,980

△1,201

特別損失

24,559

17,888

24,731

6,843

過年度損益修正損

24,559

17,888

24,731

6,843

費用計

15,743,473

15,540,631

15,152,517

△388,114

当年度純利益(△純損失)

△96,748

△22,091

△160,035

△137,944

6 貸借対照表比較表

資産につきましては、建設投資に伴う有形固定資産の増などにより、合計で前年度と比較して1,920,756千円増の374,574,948千円となっています。
負債につきましては、資本費平準化債の借り入れに伴う企業債の増や、退職給与引当金の増などにより、合計で前年度と比較して1,183,735千円増の14,129,942千円となっています。
資本につきましては、国庫補助金や工事負担金の増などにより資本剰余金が増となるなど、合計で前年度と比較して737,021千円増の360,445,006千円となっています。なお、借入資本金(建設改良分の企業債残高)は、建設事業費の削減に伴う企業債借入額の抑制などにより、3,777,144千円の減となっています。
この結果、負債及び資本の合計は、前年度と比較して1,920,756千円増の374,574,948千円となっています。

(単位:千円)

区分

平成19年度

平成20年度A

平成21年度B

増減(BーA)

固定資産

363,111,122

366,976,263

370,261,951

3,285,688

有形固定資産

345,316,832

349,165,555

352,447,934

3,282,379

無形固定資産

17,790,890

17,768,668

17,771,977

3,309

投資

3,400

42,040

42,040

0

流動資産

5,424,867

5,677,929

4,312,997

△1,364,932

現金預金

3,603,832

3,933,893

2,556,664

△1,377,229

未収金

1,819,654

1,742,658

1,755,943

13,285

前払費用

78

78

78

0

立替金

3

0

12

12

その他流動資産

1,300

1,300

300

△1,000

資産合計

368,535,989

372,654,192

374,574,948

1,920,756

固定負債

6,181,875

8,224,979

10,627,397

2,402,418

企業債

6,181,875

8,191,911

10,531,186

2,339,275

引当金

0

33,068

96,211

63,143

流動負債

4,221,827

4,721,228

3,502,545

△1,218,683

未払金

4,191,495

4,704,108

3,472,432

△1,231,676

その他流動負債

30,332

17,120

30,113

12,993

負債合計

10,403,702

12,946,207

14,129,942

1,183,735

資本金

211,348,049

208,766,366

205,448,052

△3,318,314

自己資本金

26,538,418

26,840,871

27,299,701

458,830

借入資本金

184,809,631

181,925,495

178,148,351

△3,777,144

剰余金

146,784,238

150,941,619

154,996,954

4,055,335

資本剰余金

147,033,668

151,213,140

155,428,510

4,215,370

欠損金

249,430

271,521

431,556

160,035

資本合計

358,132,287

359,707,985

360,445,006

737,021

負債資本合計

368,535,989

372,654,192

374,574,948

1,920,756

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お問い合わせ

浜松市役所上下水道部上下水道総務課

〒430-0906 浜松市中央区住吉五丁目13-1

電話番号:053-474-7011

ファクス番号:053-474-0247

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