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更新日:2023年5月24日
ゴールデンウィークが明け、1週間が経ちましたがどうでしょうか。
各校では、令和4年度の教育活動が順調に行われ、小学校ではそろそろ運動会の時期でしょうか。また中学校では、無事に修学旅行がすんだというところも多いかと思います。
さて、すでに報道されましたが、教育委員会は、4月26日に、勤務する市立学校の女子生徒に対して不適切な行為をしたとして、20代男性教諭を懲戒免職処分としました。
当該教諭は、令和3年4月頃、女子生徒にSNSの連絡先を教え、頻繁にやりとりを行うようになりました。次第に、校外で会うようになり、複数回にわたり、抱き締めたりキスをしたりするなど、不適切な行為を行いました。
教育委員会の調査に対し、教諭は「最初は親切心だった。やり取りしているうちに好意を持つようになった。軽率だった。」と話しました。
4月27日の報道発表後、各学校の様子はいかがでしょうか。
児童生徒、保護者、教職員、それぞれの気持ちに配慮し、スクールカウンセラーのサポート等を必要に応じて、適切な対応をお願いしたいと思います。
教育委員会では、令和元年に「教職員のSNS利用に関するガイドライン」を策定し、令和3年4月に改訂しました。
ガイドラインでは、教職員が生徒と個人的にSNSのやり取りをすることを禁じており、各学校でも、このガイドラインを遵守していると思います。
そのような中で、こうしたことが起きてしまったことは、本当に残念です。
校長先生方には、自校の教職員に対して、「教育公務員としての自覚を持った言動をしていくこと」について指導をしていただきたいと思います。
また、今回の件を真摯に受け止め、学校に対する信頼回復に努めるとともに、不祥事根絶に向けて、次の3つの視点で見直しを、お願いします。
1点目は、教育は、「子供たちの未来を保障する」ことです。
子供たちが、未来に不安を抱く言動や子供たちの未来を妨げるような言動がないでしょうか?振り返ってみてください。
2点目は、コロナ禍により、教職員同士が膝を交えて話し合う機会が不足し、同僚性の欠落はないでしょうか?
「普段と様子が違う」「元気がない」「悩んでいることがあるようだ」と気付き、お互いに声をかけ合える空気が職員室内にあるでしょうか?
そして、組織の一員としての教職員同士の報・連・相ができているでしょうか。振り返ってみてください。
3点目は、保護者との相談体制やコミュニケーションを図る場は保障されているでしょうか?保護者が心配なことや疑問に思うことについて、安心して相談できる「だれか」が、学校内にいるでしょうか?そして、保護者の相談事について、校長先生方のところに伝わる、風通しのよい学校になっているでしょうか?振り返ってみてください。
不祥事は、絶対にあってはなりません。子供たちを守るために、「何かリスクはないか?」という目で自校を見直していただきたいと思います。
具体的なことは、後ほど教職員課長から話がありますが、今回のことを受け、校長先生方には今一度、子供たちの人権保障を最優先に考えた対応とは何か、お考えいただきたいと思います。
そして、SNSの功罪については、教職員と共通理解を図るとともに、「教育職員等による児童生徒性暴力等に関する法」の趣旨を踏まえ、「子供は大人の利害や欲望から守られ、世界の未来を支える宝物である」ことを、再度、確認しましょう。
浜松市の学校の多くの教職員が、誠実に献身的に子供たちと向き合い、子供の健やかな成長と輝かしい未来を願い、毎日の教育活動に励んでいます。
子供の存在、人格、気持ちを大切にし、子供の人権を尊重するという形で愛情を表現するよう指導していただきたいと思います。
そして、子供にとって、学校が幸せな場所であり、教職員が安心できる存在であるように、校長先生方のリーダーシップを大いによろしくお願いします。
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