更新日:2024年1月1日
事業所・施設・学校等の従事者のみなさまへ
結核とは
- 結核は結核菌という細菌によって主に肺に炎症が起きる感染症です。
- 結核患者の咳やくしゃみなどで空気中に飛び散った結核菌を吸い込むことで感染します。
- 初期症状は、咳、痰・発熱など風邪とよく似ています。ひどくなると、胸痛や息苦しさなどが出ることもあります。
- 治療せず放置しておくと、肺全体や全身に広がり、呼吸困難や臓器が冒される等によって生命の危機を招くこともあります。
- 結核と診断されたら、医師の指示を守って、治療終了まできちんと薬を飲み続けることが最も重要です。
早期発見が大切です
- 結核の早期発見は病気の重症化を防ぐだけでなく、家族や友人・職場など周りの方々への感染拡大を防ぐことにつながります。
- 自覚症状が無くても、年に1度は健康診断(胸部X線検査)を受けましょう。
- 結核は発病初期は自覚症状がほとんどありません。健康診断がきっかけで結核が発見されることもしばしばあります。
- 「要精密検査」という結果が出た場合は放置せずに必ず受診しましょう!
- 結核と診断されたら中断することなく、治るまで内服を続けることが大切です。職場等の支援をお願いします。
結核の発生状況について
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浜松市 |
静岡県 |
全国 |
患者数 |
患者数 |
患者数 |
令和2年 |
96
|
348 |
12,739 |
令和3年 |
73 |
291 |
11,519 |
令和4年 |
60 |
241 |
10,235
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結核の集団感染について
【浜松市の過去の結核の集団感染】
【他都市での結核の集団発生事例紹介】
- 団体職員からの集団発生事例(令和5年)
1.初発患者の状況
70歳代女性、感染経路は不明
2.経過
医療機関からの結核の発生届出があり、当該患者の勤務先の疫学調査を実施。47名の接触者健診を行った結果、発病者4名、感染者1名を確認し、集団感染であることが確定した。
- 20代学校関係者からの集団発生事例(令和5年)
1.初発患者の状況
20歳代女性、外国生まれ、学校健診にて胸部X検査で陰影を指摘される
2.経過
医療機関からの結核の発生届出があり、当該患者の疫学調査を実施。学校関係者および家族等51名の接触者健診を行った結果、発病者4名、感染者9名を確認し、集団感染であることが確定した。
「発病者」とは
結核菌が体内で増えて病気を引き起こした状態にある者をいい、発病初期は、他者に感染させることは少ないが、病状の進行に伴い、咳や痰の中に結核菌が排菌されると他者に感染されることがある。
「感染者」とは
体内に結核菌を保菌している状態にある者をいい、他者に感染させることはない。
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