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更新日:2022年8月26日
お母さんが言ったことはほとんど正しいです。でも、一つだけ間違いがあります。それは、『結核に感染している人がそれほど多くない』という答え。実は大変多く、世界中に20億人もいるのです。
結核への関心が薄れてきているからです。中には、過去の病気だと思っている人もいます。お母さんの時代から、今の子供たちにまでBCG接種が続けられていることを考えれば、決して「過去の病気」なんて言えないことがわかるのではないでしょうか。
結核には、感染した後すぐに発病する初感染発病と、長時間たってから発病する既感染発病があります。最近、増えているのが既感染発病。中高年層の発病が増えてきているのです。
これは、若い時代に結核に感染した人が、高齢になってから発病することを意味しています。高齢化や糖尿病、ストレスなどによってからだの免疫力が低下し、今まで眠っていた結核菌が活動を始めるからなのです。
今の若い世代には、結核菌に出会ったことのない未感染の人が多くいます。未感染者の人たちが菌を排出する患者さんと接触すると感染し、早い時期に発病する危険があります。
今の若者が発病すると、回りには未感染者が多いため、学校、職場で一度に多くの結核感染者が発生します。これが、集団感染です。このようなケースが増えてきているのです。
このようにさまざまな条件が重なって、今も結核が流行しています。ですから、学校はもちろん、職場においても定期的な健康診断が大切です。そして、自分の健康を守るのは、自分自身だということを忘れてはいけません。
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