更新日：2025年12月19日

2　本ビジョンの位置づけ

（1）策定の流れ

・まちなか賑わい創出実現方策調査検討事業(R5)　

　統計データ、市民アンケート調査、にぎわい創出ワークショップ等により、中心市街地の課題や目指すべき方向性を整理。

 

・まちなかにぎわい創出ワークショップ(R6)

　前年度の枠組みを活かし、まち歩きなどの実証や意見交換・ディスカッションを重ね、チームごとに活性化に向けた課題整理と実行計画を作成・発表会を実施。

 

・中心市街地活性化基本計画及び中心市街地活性化ビジョンの策定(R6～R7) 

　市民アンケート調査、タウンミーティング、学生・自治体ヒアリング調査、統計データなど、多角的な視点から中心市街地活性化に向けた課題を整理するとともに、浜松まちなかにぎわい協議会を中心とした意見交換・ディスカッションを踏まえ、中心市街地活性化基本計画及び中心市街地活性化ビジョンを策定。

 

（2）中心市街地活性化ビジョンの概要

・MVV（ミッション・ビジョン・バリュー）を骨子とし、平易な文章とイラストで構成します。 

 

●ミッション（Mission）：中心市街地の使命・存在意義（価値・あるべき姿）

●ビジョン（Vision）：目標、理想の将来像（目指す姿）

●バリュー（Values）：バリュー（Values）

 

・これらを明文化することで、行政、市民、民間団体との共通認識をつくり、官民一体となり中心市街地活性化に向けた取組を実施していきます。

 （3）策定の意義

・まちなかを拠点に活動する団体や商業者等とのタウンミーティング、学生・自治会へのヒアリング、アンケート調査等により様々な意見を聞くことで、まちなかに対する印象や思い、どのような課題があるかを抽出し、整理しました。

・また、令和5年度から実施してきた「まちなかにぎわい創出ワークショップ」や庁内若手職員を対象としたワーキングや庁内・庁外協議会において、どのようなまちなかを目指していくか、目指す将来像について協議を行いました。

・上記取組から見えてきた中心市街地活性化ビジョンの策定意義は、以下のとおりです。

・浜松市は、これまでやらまいか精神と称される開放的で何事にも恐れずに前向きに挑む市民気質のもと発展してきた都市であり、多くのグローバル企業を輩出してきた。

・また、中心市街地は発展を支える人々が交わり、つながることで新たなモノ、コトを生み、はぐくみ、つなぐ、いわば苗床として機能してきた。

・一方、人々の価値観やライフスタイルが多様化し、変化が激しく不確実性が高まる社会経済環境などを背景に、中心市街地に求められる役割や機能が多様化しているが、その要求に十分に応えることができず、都市における中心性や求心力が相対的に低下している状況にある。

・このような中、中心市街地が引き続き、浜松市の発展を支える苗床として機能していくためには、中心市街地が有する普遍的な価値や存在意義を改めて確認し、未来へ紡いでいくことが重要であるとの認識のもと、その指針となるビジョンを策定するものである。