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更新日:2021年3月19日

みどり政策編(施策の展開にあたって)

4施策の展開にあたって

4-1 みどりの現状と課題

はじめに、本市のみどりの現状と課題として、都市公園や社寺境内地のみどり、特別緑地保全地区や農業振興地域といった法や条例等によって担保されている緑地の現況、前計画に基づく施策の実施状況等、みどりに対する市民意識とともに、施策展開にあたっての課題を整理しました。

 

4-2 緑地保全の展開

緑地保全に関しては、天竜の森林や遠州灘、市街地近郊の里山、農地など、保全の対象となるみどりの種類ごとに、また、特別緑地保全地区や緑地保全地域、風致地区など、保全の方法ごとに、施策展開の考え方を整理します。

 

緑地保全の展開の考え方(保全の対象)

天竜の森林

天竜川河岸段丘の斜面樹林、都田川両岸の樹林

浜名湖周辺

遠州灘

河川

佐鳴湖周辺

市街地近郊の里山

市街地に残る樹林地

地域の歴史と一体となったみどり・地域の景観を構成するみどり

農地

 

緑地保全の展開の考え方(保全の方法)

特別緑地保全地区

開発による消滅の可能性が高い市街地の中にある緑地のうち、特に重要な緑地を特別緑地保全地区に指定します。

現行の「市民の森」指定地区のうち、特に重要な緑地を本制度に段階的に移行します。

緑地の担保性が最も高い特別緑地保全地区の候補地は、「地域制緑地指定及び見直し計画」の評価結果でも指定の優先度が概ね高く、引き続き、特別緑地保全地区への指定を目指します。

緑地保全地域の候補地で、環境保全機能が高く、特に希少種が多く確認される候補地は、より担保性の高い特別緑地保全地区の指定を検討します。

 

緑地保全地域

市街地や市街地近郊では、土地利用との調和を図りながら適正な保全を図っていく地区については、緑地保全地域に指定します。

現行の「市民の森」指定地区のうち、特別緑地保全地区に準じる緑地については、本制度に段階的に移行します。

特別緑地保全地区の候補地で、緑地の機能の評価が高い場合でも、希少種が少ない場合や竹林化が進むなど緑地の質を向上させる必要がある場合には、緑地保全地域などの活用を検討します。

 

風致地区

浜松らしい松林がある海岸地区や美しい自然景観を有する浜名湖など、郷土的意義のある地域や自然豊かな地域で、一定の土地利用を認めつつ、適切なみどりの保全を図っていく地区については、風致地区に指定します。

 

市民の森

現行の「市民の森」指定地区については、当面は現在の制度を維持するとともに、段階的に担保性の強い地域制緑地に移行します。

 

保存樹保存樹林

まとまった樹林があり、今後保全を図るための措置を検討していく地域では、枢要な部分について保存樹林の指定を検討します。

地域の歴史と関連が深く、地域の住民に親しまれてきた社寺林や、地域のシンボルとなる樹木や樹林地などを保存樹や保存樹林として指定します。

 

生産緑地地区

周辺市街地では、自然環境と調和したゆとりある居住環境形成の観点などから、まとまりのある農地を指定します。

歩いて暮らせる居住地では、災害時の避難場所やみどりとのふれあいの場などの観点から、まとまりのある農地を指定します。

 

市民緑地と管理協定

地域制緑地や地域制緑地の候補地では、市民緑地制度や管理協定制度を活用し、市やみどり法人が土地の所有者に代わって管理を行うことも検討します。

地域制緑地や地域制緑地の候補地で、一般の利用に適した樹林地では、市民緑地制度を活用し、広く市民に公開します。必要に応じて、散策路、木橋、東屋、トイレ、水道、駐車場などの整備を行います。

市街地では、人々に親しまれる工場・事業所づくりを進め、地域の良好な居住環境の形成に寄与するため、市民緑地認定制度を活用しみどりのオープンスペースを創出します。

 

4-3 緑化推進の展開

緑化推進に関しては、住宅地や工場・事業所周辺、公共施設や道路等における施策展開の考え方を整理します。また、花による緑化の考え方、緑化の拠点(緑化推進センター)のあり方について整理します。

 

緑化推進の展開の考え方

住宅地の緑化

歩いて暮らせる居住地では、みどり豊かで潤いの感じられる良好な居住環境の形成を目指して、住宅地の緑化を推進します。

また、空き地について、みどりのオープンスペースとしての活用を検討します。

 

工場・事業所周辺の緑化

本市には、「ものづくりのまち・浜松」と言われるように、世界的に有名な企業の工場が多く集積しています。これらの工場では、浜松の顔をつくるという側面を踏まえながら、外周部への緑地帯の設置や接道部の緑化などを進め、環境負荷の小さい都市の構築や都市気候問題の改善に寄与します。

多くの人々が集まり、賑わいの場となる都心・副都心・地域拠点・主要生活拠点では、良好な環境・景観形成による都市の魅力向上に向けて、積極的に花と緑によるまちづくりを進めます。

公園と同等の機能を有するみどりのオープンスペースの創出を推進し、人々に親しまれる工場・事業所づくりを進め、地域の良好な居住環境の形成に寄与します。

 

公共施設の緑化

市役所、区役所、協働センター・ふれあいセンターといった公共施設における緑化を進め、市民団体の活動の活性化やまちのコミュニティの場として、地域の住民に親しまれるみどりを育てます。

 

道路の緑化

道路のみどりは、市内全域にわたって縦横に存在し、みどりのまちづくりに重要な役割を果たしています。道路のみどりの充実に向けて、「浜松市街路樹再整備方針」を踏まえながら、既存の街路樹の再整備や適切な育成管理により、良好なまち並み景観の形成を図ります。

多くの人々が集まり、賑わいの場となる都心・副都心・地域拠点・主要生活拠点や、観光拠点では、良好な環境・景観形成による都市の魅力向上に向けて、積極的に花と緑によるまちづくりを進めます。

歩いて暮らせる居住地においては、大気浄化や騒音緩和、気候緩和といった環境負荷の小さい都市の形成、安全で安心して暮らせる災害に強い都市の形成に向けて、緑化の充実を図ります。

なお、歩いて暮らせる居住地の外や、歩いて暮らせる居住地であっても道路交通の安全性の視点から、既存街路樹について配置の見直しを検討します。

 

花による緑化

市街地の沿道、公共施設等において、まちに彩りや季節感をもたらす花による緑化を推進します。また、市民団体や企業と連携し、地域の魅力向上につながる緑化を進めます。

多くの人々が集まり、賑わいの場となる都心・副都心・地域拠点・主要生活拠点や、観光拠点では都市の魅力向上に向けて、積極的に花と緑によるまちづくりを進めます。

 

緑化の拠点

緑化推進センターでは、都市緑化植物園として市民の”みどり”に関する意識の高揚、知識や技術の普及啓発を図ります。

 

緑化重点地区の設定

市街化区域全域を「緑化重点地区」と定め、積極的に緑化を推進します。

 

4-4 都市公園等整備及び管理の展開

都市公園等の整備に関しては、拠点となる公園緑地、身近な公園(住区基幹公園)、特色ある公園緑地、防災機能を有する公園ごとに、施策展開の考え方と今後の整備予定を整理します。また、都市公園等の管理に関しては、公園施設や公園樹木の維持管理の考え方、官民連携による公園の活性化の考え方を整理します。

 

都市公園等整備の展開の考え方

 

拠点となる公園緑地の整備

市内外から訪れる多くの人がみどりを通して交流できる公園緑地をみどりの拠点とし、地域の自然環境などを活かした特色ある公園の整備を推進します。

本市を代表する基幹公園として、浜松城公園、遠州灘海浜公園、舘山寺総合公園、佐鳴湖公園、四ツ池公園を位置づけ、本市の個性や地域の特色を踏まえながら、市民ニーズに応じた整備等を推進し、公園の魅力を高めます。

 

身近な公園(住区基幹公園)の整備

都市のコンパクト化を見据えた配置の見直しや、市民ニーズに応じた機能の見直しを行い、居住誘導区域を誘致圏とする公園の整備を積極的に推進します。

子供の遊び場、子育て、健康づくり、休憩、多世代交流や地域コミュニティの形成、災害時の避難地などとして活用できる公園の整備を推進します。

 

特色ある公園緑地の整備

本市の優れた自然環境や歴史的な資源を活用したもの、観光・地域振興に寄与するもの、地域の特徴的な景観資源を有するもの、生態系に配慮したものなど、特色のある公園の整備を推進します。

 

防災機能を有する公園の整備

災害時に避難地などとして利用できる公園の整備を推進します。

 

都市公園等管理の展開の考え方

 

施設の配置及び維持管理

都市公園には、公園の特性や機能に応じてバリアフリーやユニバーサルデザインに配慮した施設を配置し、誰もが安全に利用できるよう、計画的な施設の改修・更新、維持管理を行います。

業務の効率化を図るため、施設管理システムの導入を検討します。

感染症を拡大しない新しい生活様式に対応します。

 

公園樹木の維持管理

これまでに形成したストックを活用しながら、地域に応じた健全で活力ある美しい樹木を育成し、豊かなみどり環境の充実を図ります。

公園内の植栽については、量の拡大から質の向上へ発想を転換し、選択と集中の中で、適切な剪定や間伐により安全性の確保を図ると共に、身近な自然を感じられる公園の魅力向上を目指します。

 

公園施設の長寿命化

都市公園における公園施設について、進行する老朽化に対する安全対策の強化及び補修・更新費用の削減と平準化を図る観点から、適切な施設点検、維持補修等の予防保全的な管理の下で、既存ストックの長寿命化対策を進めます。

 

官民連携による公園の活性化

都市公園の整備・維持管理・活用について、多様な主体が関わることができる仕組み(公園協議会等)を導入し、この仕組みを積極的に活用することにより、より柔軟で持続可能な公園運営を実現します。

地域住民や市民活動団体、民間事業者など多様な主体と連携し、公園の特色を生かしつつ、利用者のニーズを踏まえた活用を推進します。

公園愛護会を活性化します。

 

4-5 活用促進の展開

活用促進に関しては、市民一人ひとりの目線に立ち、みどりを活用するにあたって困ること、課題となることを想定し、関心を生む、相談を受ける、つなぐ、場を提供する、活動を支援する、顕彰するといった各ステップでの施策展開の考え方を整理します。また、令和元年10月に宣言した「デジタルファースト宣言」を踏まえ、デジタルファーストの取組姿勢を整理します。

 

活用促進の展開の考え方

 

関心を生む

みどりに対して関心を持つことが、みどりの活用の第一歩です。市内外で取り組まれているみどり生活の愉しみ方や、みどりの多様な役割・機能を市民に情報発信し、みどりに対して関心が生まれるよう図ります。

浜松のみどりのブランド化を見据え、市内のみどり生活の愉しみ方について情報を集積します。

 

相談を受ける、つなぐ

より豊かな暮らしのためにみどりを活用する方法は多岐に渡ります。みどりの活用に関する困りごとや相談を一元的に受ける窓口を設置します。

専門家や活動家で構成するアドバイザー組織を設置します。相談窓口では、庁内関係部局やアドバイザー組織と連携し、困りごとや相談内容に合わせて、所管部局やアドバイザーがコーディネートします。

 

場を提供する

公園においては、規制緩和やガイドラインの整備など、民間活力が発揮しやすく、市民の発意・創意が提案しやすい環境を整えます。

樹林地や農地などにおいても、市民活動の場の提供を促進します。

市街地の空き地などは、みどりのオープンスペースとしての活用を促進します。

 

活動を支援する

みどり生活の愉しみ方や活動団体設立・運営などに関して、専門家等からアドバイスする制度を設けます。

樹林地や農地の管理、イベントの開催等にあたって必要な資機材について、共有して利用できる制度を検討します。

みどり生活をより愉しむための学びの機会、関連する情報を提供します。

活動の輪が広がるよう、積極的な情報発信と、交流の場を提供します。

 

顕彰する

表彰や情報発信により、市民、事業者の取組を顕彰し、活動を促進します。

 

デジタルファーストで取り組む

本市が掲げる「デジタルファースト宣言」に基づき、AIやICT等先端技術やデータ活用などデジタルの力を最大限に活かして取り組みます。

 

4-6 みどりの全体計画図

「4-2 緑地保全の展開」から「4-5 活用促進の展開」までを踏まえたみどりの全体計画図を以下に示します。

図18

 

 

 

 

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お問い合わせ

浜松市役所都市整備部緑政課

〒430-0923 浜松市中央区北寺島町617-6

電話番号:053-457-2586

ファクス番号:050-3535-5217

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