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更新日:2023年2月27日

夏が旬の魚種紹介

1. アジ

アジ

北海道の沿岸から東シナ海まで、日本ではもっともなじみの深い魚である。しかも、水深2mたらずの港の中から水深150mの深海まで広く棲息している。
水揚げされる新鮮なアジは目が透き通っていて、体全体に光沢があってとても綺麗である。(写真はアジの刺身)
※ スズキ目-アジ科-マアジ属-マアジ

●漁獲時期:遠州灘では5月から9月に獲れる。舞阪漁港のアジは年間水揚げ量20トン前後で推移している。
●栄養成分:カリウム、カルシウム、タウリン、EPA、DHA
●機能性:高血圧予防、動脈硬化予防、骨や歯を丈夫するなど言われている。
●調理法:万人に好まれる青魚といえばアジ。刺身、たたき、酢じめ、塩焼き、煮つけ、揚げ物、干物、開き、焼きさんが(なめろうをハンバーグ状にして)、小アジの南蛮漬け、など
アジ2

2. アマダイ

アマダイ

アカアマダイのほかアマダイ類にはキアマダイ、シロアマダイがある。水深30mから150mの砂泥底に穴を掘って生息し、餌は甲殻類、多毛類、イカ類、小魚など海底の動物を食べている。
おもに底曳網、底延縄で捕獲される。
アマダイは、関西や京都では古くから珍重され、高級魚のひとつである。
水分が多く身が軟らかいので、塩締めにしてから料理するとよい。
※スズキ目-アマダイ科-アマダイ属-アカアマダイ

●漁獲時期:旬は2月から4月。遠州灘のアマダイは年間水揚げ量8.5トン前後で推移している。遠州灘では6月から9月に多く獲れる。舞阪漁港に揚がるアマダイは年間水揚げ量10トン前後で推移している。
●栄養成分:カリウム、リン
●調理法:刺身、塩蔵、粕漬け、味噌漬け、ぐじ料理、若狭焼き、シラカワの昆布じめ、アマダイのみぞれ和え、アマダイの焼き酒蒸し(写真はアマダイの昆布締め)
アマダイ2

3. アユ

アユ

日本各地の清流に棲み、日本の淡水魚の代表格。仔魚及び幼魚期の冬はプランクトンなどを食べて沿岸で過ごし、春になると川を遡上する。
かつては、天竜川を本流に遡上アユを捕るのが一般でした。現在は、遡上アユが少なくなっており、多くの川で資源保護のため稚魚が放流されています。
天竜川には稀少になった紫アユがいるそうです。浜名湖周辺でアユ養殖をしています。良質な浜名湖産種苗と良質な地下水に恵まれ早期出荷の利点を活かし、安定した生産をあげています。
※硬骨魚綱-ニシン目-アユ科-アユ

●漁獲時期:天竜川・阿多古川・佐久間ダム・気田川・水窪川・浦川・都田川の各漁業協同組合で定めた日から解禁となり12月31日までを遊漁期間としている。アユの最も脂のノリがいいのは7月から8月。
●栄養成分:アミノ酸、ビタミンA
●調理法:塩焼き、甘露煮、燻製、煮浸し、アユ飯。姿と香気(川底の付着藻類を食べて独特の香気をもつ)を尊重して、直火の塩焼きが一番。

4. カサゴ

カサゴ

目と口が大きく、頭から背にかけては鋭い棘(トゲ)がある。
体色が暗褐色のものはごく岸よりのもので、沖合いの深場のものは赤味がまさる。
カサゴはメバルに近い種類で、母親の胎内でふ化する胎生魚である。
※カサゴ目-フサカサゴ科-カサゴ属-カサゴ

●漁獲時期:カサゴは産卵期の前、冬の終わりが身がしまって旨いとされる。遠州灘では3月から12月まで獲れる。舞阪漁港に揚がるカサゴは年間水揚げ量0.9トン前後で推移している。
●栄養成分:カリウム、カルシウム、鉄分
●機能性:動脈硬化・高血圧・視力低下・ストレス防止など言われている。
●調理法:刺身、煮付け、唐揚げ、鍋物、蒸し物、姿揚げ甘酢あん、しゃぶしゃぶ
カサゴ2

5. ガザミ(ササガニ)

ガザミ

本州以南の内湾に分布し、比較的身近なカニ。
甲の形は菱形。左右に張り出した部分は先端が鋭く尖る。暗緑色に白色の斑紋(ハンモン)があり、大きさは7×15cm前後。大きいものは、20cmに達するものもある。
※甲殻類+脚目短尾下目-ガザミ科-ガザミ属-ガザミ

●漁獲時期:冬から早春が美味。旬は3月から6月。浜名漁業協同組合の年間水揚げ量10トン前後で推移している。
●機能性:味覚障害の解消、コレステロール増加抑制、心臓や肝臓の機能促進など言われている。
●調理法:茹でガニ、味噌汁。絹のような滑らかな身質で、上品な甘味がある。

6. カマス

カマス

カマスはカマス科の総称で、日本近海では9種ほどのカマス類が知られている。代表的なものがアカカマスとヤマトカマスで一般的にはアカカマスをホンカマスという。
アカカマスは鱗がやや大きく、背部は黄褐色でやや赤みを帯び、腹部は銀白色。細身でスマートな体形。口は大きく下あごが突き出ている。大衆魚だが淡白な白身で、味は高級魚にも負けない。古く、江戸の商屋では奉公人のタイなどといわれた。
※スズキ目-ボラ亜目-カマス科

●収穫時期:遠州灘では主に7月から12月頃まで獲れる。旬は秋から冬にかけて。浜名漁業協同組合の年間水揚げ量は20トン前後で推移している。
●調理法:塩焼き、一夜干し、フライや空揚げなど乾式加熱がよく、煮物にはあまり適さない。

7. キス

キス

遠州灘沿岸のほか浜名湖では湖南部を中心に全域でよく獲れる。竿先をプルプルと振るわすあたりは格別で多くの釣りファンがいる。大きなものは20cmオーバーで、刺身で食べれば上品なお味です!
※スズキ亜目-キス科-キス属-シロギス

●漁獲時期:旬は春先から初夏。浜名漁業協同組合の年間水揚げ量は1.5トン前後で推移している。
●調理法:刺身、塩焼き、てんぷら。酒干しは三枚におろして軽く塩をふり、酒で洗って一夜干す。
キス2

8. クルマエビ

クルマエビ

エビ類中最も美味とされる。日本近海からインド洋まで広く分布し、国内では東京湾より南に多い。クルマエビの名の由来は、身体に縞模様(シマモヨウ)があり、尻尾を丸めたところを横から見ると車輪のように見えるところから来ている。浜名湖で獲れたクルマエビは「浜名湖クルマエビ」として東京築地にも出荷され、高い評価を得ている。また、浜名漁業協同組合では限りある資源を守るため、親エビからふ化させ中間育成し放流する。その後、成長したエビを捕獲する栽培漁業を進め、水揚げ回復に向けて努力している。
※根鰓(ネエラ)亜目-クルマエビ科-クルマエビ属-クルマエビ

●漁獲時期:旬は6月から8月。浜名漁業協同組合の年間水揚げ量は12.5トン前後で推移している。
●機能性:肝臓病・貧血・動脈硬化の予防・改善など言われている。
●調理法:刺身、てんぷら、フライ、煮物、(写真はレンコンのはさみ揚げ、塩焼き)
クルマエビ2

9. コノシロ(コハダ)

コノシロ

浜名湖全域で獲れる。コノシロではピンとこない方もコハダと言えばすし種のひかりもので理解できる。コノシロも「出世魚」の仲間でシンコは5cm程度、コハダは7cmから10cm程のもの、ナカズミは12cmに成長したもの、コノシロは15cm以上のものを言う。江戸前ずしでシンコは珍重され、シンコを4枚、5枚乗せて1貫とし、市場でシンコの場合の取引ではキロ当たり50,000円程言う。大変高価な食材である。
※ニシン目-ニシン科-コノシロ属-コノシロ

●収穫時期:浜名湖で獲れるのは主に4月から12月まで。夏頃、産卵期を向かえる。秋から冬にかけて旬となる。浜名漁業協同組合の年間水揚げ量は25トン前後で推移している。
●機能性:食欲増進や免疫力向上など言われている。
●調理法:酢締め、味噌焼き、酢味噌で和える、料理は多い。
コノシロ2

10. スズキ

スズキ

氷上に盛られ透きとった白身、スズキのあらいは夏に映える。マダイが不味の夏場にはスズキにまさる白身はない。スズキは成長につれて呼び名が変わる出世魚としても知られる。体長25cm位までをセイゴ、30cmから60cm位をフッコ(マダカ)、60cm以上をスズキと呼ぶ。スズキは冬季には沿岸の深場、春には内湾、夏には汽水域というように規則正しく移動をする。
※スズキ目-スズキ亜目-スズキ科-スズキ属-スズキ

●漁獲時期:旬は6月から8月。浜名漁業協同組合の年間水揚げ量スズキ46トン、セイゴ49トン前後で推移している。
●調理法:あらい、姿焼き、蒸し焼き、奉書焼き、フレンチなどのポワレ、ムニエル、丸ごとロースト、オイル焼き、スズキのマリネ

11. タチウオ

タチウオ

日本近海では東シナ海と瀬戸内海が代表的な漁場。
日中は水深100m前後の泥底に群棲する。主として夜間に集魚灯に誘われて浮上したところを捕獲する。
全身にうろこはほとんどなく、表面のメタリックな銀色の光沢は、グアニンという高分子化合物の結晶で、模造真珠の光彩に利用されたりする。
※スズキ目-サバ亜目-タチウオ科-タチウオ

●漁獲時期:遠州灘では6月から9月に獲れる。味は周年変化はない。舞阪漁港に揚がる太刀魚は年間水揚げ量50トン前後で推移している。
●調理法:淡白な白身で刺身、昆布締め(銀皮づくり)、焼き物、フライなど

12. 浜名湖うなぎ

浜名湖うなぎ

浜松はうなぎ養殖発祥の地であり、100年以上の養殖業の歴史がある。おいしいウナギを育てるための技術開発を重ねてきたことから「浜名湖うなぎ」は全国的にも有名。
うなぎの稚魚であるシラスウナギが浜名湖や天竜川河口付近で獲れる。養鰻に適した豊富な地下水が出る。餌となる小魚が豊富に捕れる。この三大条件を満たす貴重な場所であったので養殖が発展してきた。
浜名湖養魚漁業協同組合ではトレーサビリティシステムを導入し、安全・安心でおいしいうなぎを販売している。
※硬骨魚綱-ウナギ目-ウナギ科

●漁獲時期:周年。夏のスタミナ食として賞味されるが「土用の丑のうなぎ」のキャッチコピーで普及した。
●機能性:胃腸病、かぜ、動脈硬化の予防・改善など言われている。
●調理法:蒲焼、白焼き

13. ハモ

ハモ

ハモ料理は関西での評価が高く、春から秋にかけて大阪などの市場でも主役級である。
舘山寺温泉では6月から9月頃の夏場に「遠州灘天然ハモまつり」と題して温泉地をPRしている。
ハモは小骨が多いのが特徴で、小骨の処理の仕方は一寸(3cm)に26筋包丁を細かく入れ、しかも皮を切らない。この骨切りを丁寧にしたものは、熱湯に通すと反り返って白い花のように開く。

※ウナギ目-ハモ科-ハモ属-ハモ

●漁獲時期:旬は4月から9月である。京料理などで有名なハモ料理のハモの一部は舞阪漁港から出荷されている。舞阪漁港に揚がるハモは年間水揚げ量20トン前後で推移している。
●調理法:ハモちり、ぼたんハモ、土瓶蒸し、吸い物、酢の物

14. マゴチ

マゴチ

遠州灘沿岸や浜名湖内に広く分布していて、春から初夏にかけて旬の時期となる。
湖内ではネズミゴチ(メゴチ)も釣れるがヌメリがあってホンゴチよりずい分小ぶりである。
コチの刺身は絶品!
※カサゴ目-コチ科-コチ属-マゴチ

●漁獲時期:浜名漁業協同組合の年間水揚げ量は7.0トン前後で推移している。旬は春から初夏がよい。
●栄養成分:ビタミンB2、ナイアシン
●機能性:細胞の再生、成長促進、皮膚や粘膜の健康維持など言われている。
●調理法:刺身、煮付け、椀もの、冷やし汁、てんぷら

 

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