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更新日:2023年3月2日

配慮が必要な人のための福祉避難所を知ろう

大雨や台風による水害、地震等の大規模災害が発生した場合、避難所での生活を余儀なくされますが、避難者の中には避難所で生活することが困難な人がいます。こうした配慮が必要な人を受け入れる避難所「福祉避難所」について紹介します。

災害時の避難所

地震や風水害などの災害が発生すると、各地域に避難所が開設されます。避難所は私たちの命を守る施設として重要な役割を担っています。
災害が大規模なものであった場合、多くの人が長期間避難所を利用することになります。避難者には、健康な人もいれば、障がいがあったり持病を持っていたりとさまざまです。また、子供から高齢者まで、年齢層も異なります。
避難所では、異なる環境で暮らしていた人たちが、一つの空間の中で生活しなければなりません。そのため、さまざまな不便が生じるだけでなく、ストレスなどの精神的な苦痛を強いられることも考えられます。

福祉避難所対象者

避難生活で特別な配慮が必要な人がいます

避難した人の中には、さまざまな理由により避難所(学校の体育館など)での生活が困難な「要配慮者」がいます。

  • 高齢者、障がいのある人(身体、知的、精神など)、妊産婦、乳幼児、傷病者などのうち、避難所での生活が困難な人

このような特別な配慮を必要とする人のための避難所として、バリアフリー化や多目的トイレなどが整備された「福祉避難所」というものがあります。浜松市では公共施設のほか、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、障害者支援施設などと協定を結んでおり、およそ250カ所が福祉避難所の開設予定施設となっています。
福祉避難所への避難の対象者となるのは、日頃の福祉サービスの利用や障害者手帳の有無に関わらず、避難所での生活が困難な要配慮者で、介護保険施設や医療機関などに入所・入院するに至らない程度の人です。常時介護が必要な人については、原則として福祉避難所ではなく、専門的なケアができる介護施設などに入所することになります。

福祉的トリアージとは

避難所での生活が困難な人を福祉避難所へ移送するため「福祉的トリアージ」が行われます。
福祉的トリアージとは、保健師や介護福祉士といった専門職の人や、避難所を運営する人が、福祉的な視点で避難者の状況を判断し、状況に応じた適切な支援へつなぐことです。実際には、担当者が避難所を巡回したり、相談所を設けたりして、避難者の健康状態や困り事を聞き取るほか、周囲の人からの情報などをもとに、総合的に判断します。避難所内に要配慮者優先スペースや福祉避難室を設けるといった環境整備をし、それでも解決できない場合は福祉避難所へ移送します。

避難の順序を確認しよう

避難の順序

 

Interview(広報はままつ2019年6月号特集記事)

災害時に避難所などで福祉や介護の専門的視点で支援活動を行う
「静岡県災害福祉広域支援ネットワーク『静岡DCAT』」の深澤和弘さんに話を聞きました。

※令和3年度より「静岡県災害派遣福祉チーム『静岡DWAT』」に名称変更。

DWAT・・・Disaster Welfare Assistance Teamの略

静岡DCAT(ディーキャット)とは

東日本大震災などの教訓を踏まえ、災害時に避難所などで福祉・介護の専門的な視点で支援活動を行うため、平成28年度に静岡県内の福祉分野において設置されたネットワークのこと。
国内で災害が発生した際は、5人程度でチームが編成され、被災地へ派遣されます。
現在、静岡DCATには、およそ200人が登録されていて、避難所や福祉避難所で支援活動を行っています。

DCAT:Disaster Care Assistance Team(災害派遣福祉チーム)

多面的に判断し支援します

皆さんもテレビなどを見てご存じだと思いますが、避難所での生活はとても過酷なものです。この生活が長期化すればするほど、要配慮者の健康状態が悪化する可能性も高くなります。
私たち静岡DCATの登録員が、要配慮者の状態を把握するときに心掛けていることは、介護福祉の視点だけでなく、保健師など別の専門職チームと協力することで、さまざまな視点から要配慮者の健康状態や心の変化を把握し、支援が必要な人を見逃さないということです。
もし、浜松で災害が発生し、避難所生活をする事態となった場合は、福祉的な配慮が必要な人が、どこの避難所にもいる可能性があること、そしてその人たちの中には、困っていても無理をしている人がいるかもしれないことを、皆さんにも知っておいてほしいと思います。

 

社会福祉法人聖隷福祉事業団 聖隷ケアプランセンター三方原 所長 深澤和弘さん

(※インタビューをお受けいただいた方の所属、役職等は2019年6月時点のものです。)

福祉避難所への正しい理解を

市と福祉避難所開設の協定を結んでいる特別養護老人ホーム第二南風の下位彰吾さんに話を聞きました。

福祉避難所の役割は、避難所で過ごすことができない人に、安心して生活できるスペースを提供することです。
福祉避難所と聞くと、手厚い支援が受けられたり、高齢者なら誰でも避難できたりすると思うかもしれません。しかし、実際に福祉避難所としてできることはスペースの提供が主です。施設職員も被災し、人員確保が難しい中、手厚い支援を行うことは困難で、ボランティアや他都市からの支援者と協力して運営することになると思います。また、提供できるスペースについても、会議室や施設入居者の生活スペースの一部などを想定していますが、避難所と同様に面積には限りがあります。そのため、受け入れが可能な人数にも限度があることをご理解ください。
福祉避難所には、避難所では生活が困難だという同じ境遇の人が集まります。そこで、互いに理解し合い、支え合うということも期待しています。福祉避難所を利用した人が、避難所生活で健康を損なうことなく、いち早く普通の生活に戻れるよう、私たちも環境整備に努めていきます。
多くの人が福祉避難所を正しく理解することが、スムーズな避難所運営につながります。福祉避難所は配慮が必要な人のための避難所であるということを理解して、皆さまにも協力してほしいと思います。

 

特別養護老人ホーム 第二南風 施設長 下位彰吾さん

(※インタビューをお受けいただいた方の所属、役職等は2019年6月時点のものです。)

福祉避難所Q&A

福祉避難所には必ず入れるの?

開設できる施設と受け入れの人数には限りがあります。要配慮者の状態を確認し、受け入れ施設を調整した上での受け入れとなるため、必ず入れるというわけではありません。

福祉避難所を教えて!

市ホームページで福祉避難所となる市の施設の一覧を掲載しています。

家族も一緒に入れるの?

介護などにあたる最低限の人数の家族も一緒に避難することができます。

要配慮者のために一般の人にできることは?

避難者の中には、いろいろな人がいることを理解してください。あいさつなどの簡単な声掛けや、一緒に食事をするなど、孤立している人がいないか目を配ることが支援につながります。

避難所では、誰もが不便やストレスを感じると思いますが、その中でも特別な配慮を必要としている人がいることを知ってください。
「福祉避難所」は避難所での生活が困難な人が利用する避難所です。皆さんの理解と協力が、スムーズな避難所運営の手助けになります。

 

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お問い合わせ

浜松市役所健康福祉部障害保健福祉課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2034

ファクス番号:053-457-2630

浜松市役所健康福祉部高齢者福祉課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2886

ファクス番号:053-458-4885

浜松市役所健康福祉部介護保険課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2787

ファクス番号:053-450-0084

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