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更新日:2024年5月30日

知っておこうのページ

第1章

からだの病気・状態や生活習慣は歯周病(ししゅうびょう)と関連があります!

歯周病は、次のように他のからだの病気や生活習慣等と関連のあることが報告されています。その中でも、糖尿病と歯周病との関連は多くの報告がなされています。

  • たばことの関連 ニコチンなどが歯ぐきに悪影響を与えます。
  • くすりとの関連 くすりの副作用で、口がかわきやすくなったり、歯ぐきがはれやすくなったりすることがあります。
  • 誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)との関連 寝たきりの高齢者などで、歯周病菌等が気管から肺に流れ込んでおこることがあります。
  • 妊娠・出産との関連 妊娠中のホルモンバランスの変化により、歯肉炎がおこりやすくなります。
    進行した歯周病が出産に影響を及ぼすという報告があります。
  • 心内膜炎(しんないまくえん)との関連 歯周病菌が心臓の弁に付着しておこることがあります。
  • 狭心症・心筋梗塞(きょうしんしょう・しんきんこうそく)との関連 歯周病菌が動脈硬化している血管に付着すると動脈硬化が進むことがあります。
  • 糖尿病との関連 歯周病は糖尿病の合併症の一つです。糖尿病により歯周病を悪化させやすくなります。

歯の本数が少ない人ほど医療費がかかっています!

歯を保持している本数と医科でかかった医療費との関係を5つの県で調査したところ、歯の本数が少ない人は医科の医療費が多くかかり、歯の本数が多い人ほど医科の医療費が少ない傾向を示すという結果が報告されています。このことから、歯の保持が健康に寄与、貢献していることがわかります。

第2章

1.歯ならび・かみ合わせ異常の要因

遺伝によって影響を受ける場合と、環境による要因(次にあげたような「口のくせ」等)があり、双方が関わりあっておこると考えられています。

次のような口のくせがあります。

  • 指しゃぶり・つめかみ
  • おしゃぶり・タオルかみ
  • 唇を吸う・唇をかむ
  • ほほづえ

口のくせが気になったら、遊びに誘うなど、他に関心が移るように声かけをしましょう。

2.歯周病を予防しよう!

歯周病を予防するためには、歯を清潔にすることが大切です。自分でできる歯の清掃(セルフケア)と、専門家に行ってもらう歯の掃除(プロフェッショナルケア)があります。

(1)歯みがき習慣(セルフケア)

歯周病の原因は歯垢(プラーク)中の歯周病菌です。確実に取り除くには毎日の歯みがきが基本となります。上手な歯みがき方法のポイントは一歯ずつ丁寧にみがくことですが、人それぞれに適したみがき方があります。歯科医師、歯科衛生士に指導してもらい自分にあった歯みがき方法を身につけましょう。

  • 歯間(しかん)ブラシ、糸(いと)つきようじの使用
    歯周病を予防するためには、歯の清掃の中でも歯と歯の間の歯垢を除去することが重要です。そのために、歯間ブラシや糸つきようじ(デンタルフロス)を用います。
  • 歯間ブラシの選択
    形について、角度の付いている「アングル付き」とまっすぐの「ストレート」の2種類があります。好みや使い勝手に合わせて選びます。
    サイズについて、歯間ブラシは、様々なサイズがあります。歯間ブラシを通したときに、きつく感じず、少し抵抗があるくらいが適正サイズです。

  • 歯間ブラシの動かし方
    歯間ブラシを歯ぐきを傷つけないように歯面に沿わせてゆっくり挿入し、細かく前後に3~4回動かします。使い方が難しい場合は歯科医院で習うことができます。
  • 糸つきようじの動かし方
    歯面に沿わせてゆっくり動かしながら挿入し、汚れを落とします。

(2)定期管理(プロフェッショナルケア)

歯周病を悪化させないためには、歯科医院における定期的な健康管理が大切です。かかりつけ歯科医院を持ち、定期的に歯の掃除(歯石や歯垢の除去などの歯のクリーニング)を受けましょう。

3.歯の数は何本?

乳歯(子どもの歯)は生後6か月頃から生え始め、2歳なかば頃に生えそろうと20本になります。

永久歯(大人の歯)は第3大臼歯(親知らず)を含めると、32本生えます。

4.シーラント(予防填塞法:よぼうてんそくほう)

歯ブラシの毛先が十分には届かない奥歯の溝に、むし歯菌が入り込まないよう、樹脂でふさいでしまって、むし歯を予防する方法です。

5.かむことの効用

よくかむことは、単に食べものを体に取り入れるためだけではなく、心身を活性化させることに重要な働きをしています。かむことの効用について学校食事研究会がわかりやすい標語「ひみこのはがいーぜ」を作成しました。(「8020財団」ホームページより)

肥満予防の「ひ」、味覚の発達の「み」、言葉の発音の正常化の「こ」、脳の発達の「の」、歯の病気(むし歯や歯周病)の予防の「は」、がん予防の「が」、胃腸の働きを促進の「い」、全身の体力向上の「ぜ」,頭文字をつなげると「ひみこのはがいーぜ」となります。

6.噛ミング30(カミングサンマル)運動

歯科保健分野から食育を推進するには、乳幼児期・学齢期は歯と口の機能の発達状況に、成人期は生活習慣病対策に、高齢期は口腔機能の維持や誤嚥(ごえん)・窒息(ちっそく)の防止といった安全性に配慮した食べ方の支援が必要であり、よくかむことの象徴的な目標として、「噛ミング30(一口30回以上かむこと)」というキャッチフレーズを掲げた食育推進運動があります。

7.e-ヘルスネット

厚生労働省が作成している「メタボリック症候群が気になる方のための健康情報サイト」に「e-ヘルスネット」というホームページがあります。この中に「歯と口の健康」に関する様々な情報が提供されていますので、歯と口の健康づくりに役立つ情報を得ることができます。

8.「かかりつけ歯科医院」を持とう!

市民が定期的な歯科検診や保健指導を受け、歯と口の機能が維持できるように、かかりつけ歯科医の役割の充実や強化が求められています。市等で実施する歯科健診等を通じて、かかりつけ歯科医院を持ちましょう。

かかりつけ歯科医には、次のような役割があります。

  • 患者の心身の特性をふまえた適切な歯科治療の提供
  • 歯科疾患の予防・保健指導と口腔の継続的な管理
  • 必要に応じて専門医療機関への紹介(診診(しんしん)、病診連携(びょうしんれんけい)の推進)
  • 要介護高齢者、障害者の支援(在宅歯科診療の推進)
  • 公衆衛生活動の行政サービスとの連携、協調
  • 歯と口に関する健康教育、健康相談の実施

専門医療機関について

歯科においても専門の診療領域があります。より高度で専門的な治療が必要な場合などは、専門医・認定医による診療も可能です。日本歯科医学専門分科会に属する学会のホームページで専門医・認定医は公表されております。また、糖尿病・歯周病等に関する情報交換をし、糖尿病の予防・治療の向上を目指すために、日本糖尿病協会に登録している歯科医師もいます。

9.自分にあった「かかりつけ歯科医院」の探し方:医療ネットしずおか

ホームページ「医療ネットしずおか」で自分にあった歯科医療機関を検索することができます。かかりつけ歯科医院を持つ時の参考にしましょう。

医療ネットしずおかでは、「病院・診療所・薬局・助産所を探す」→「症状にあった医療機関を探す」→「その他体の部位、疾患、治療内容から探す」→「歯科」から「歯科領域の一次医療」、「障害者の歯科治療」、「摂食(せっしょく)機能障害の治療」などが検索できます。
同じく「口腔外科」から「埋伏歯抜歯」、「顎関節症治療」などが検索できます。

また、「病院・診療所・薬局・助産所を探す」→「医療機関の特徴から探す」→「介護・在宅医療から探す」→「在宅医療」から「歯科訪問診療」が検索できます。検索地域は区ごとに選択できます。

第3章

口腔機能を維持向上するためのトレーニング法があります。

1.健口体操(けんこうたいそう)

しっかり息を吸ってから次の3つ体操をそれぞれ10秒ずつを3回繰り返します。

  1. 頬をあげ、ニッコリ笑います。
  2. あっぷっぷで頬をふくらまし、目を左右に動かします。
  3. 口と目を思いっきり開きます。

2.舌体操(ぜつたいそう)

目をパッチリ開けながら次の順番で行うともっと効果的です。

  1. 舌を上唇と上の前歯の間に入れます。
  2. 舌を下唇と下の前歯の間に入れ、下唇を内側から押すようにします。
  3. 舌を右まわり、左まわりにぐるっと、ゆっくり、大きく動かします。
  4. 舌を右へ左へ動かし、左右の頬を押します。

 

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お問い合わせ

浜松市役所健康福祉部健康増進課 口腔保健医療センター

〒432-8550 浜松市中央区鴨江二丁目11-2

電話番号:053-453-6129

ファクス番号:053-453-3238

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