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更新日:2023年12月5日
今回家ジョの2人が訪れたのは、東区有玉南町にある有玉神社です。
秋の例大祭の流鏑馬で知られる有玉神社。およそ400年の歴史があるこの行事は、家康公が馬を寄進したことがきっかけで始まったと伝わっています。
関ヶ原の戦いの後、家康公は征夷大将軍となり江戸幕府を開府。そして1615年、大坂(大阪)夏の陣で勝利を収めて江戸に戻る途中、自身の馬を八幡神社(現在の有玉神社)に寄進したといわれています。地域の人たちは家康公の勝利を祝し、例大祭で馬を走らせることで喜びを表現したそうです。
馬上で矢を射る一般的な流鏑馬とは異なり、有玉神社の流鏑馬は馬上で弓を回し、その美しさを競うのが特徴です。これは弓張りの儀と呼ばれ、家康公が三方ヶ原の戦いで逃げ帰る際の、敵の矢をかわす動きになぞらえたものだという話が地元に伝わっています。
「江戸時代には、浜松城主が毎年、流鏑馬を見物に来たといわれているよ。」
近年では、3人の射手が鳥居をくぐり弓張りの儀を行った後、馬から降りて拝殿前の的に矢を射ます。
写真:馬上で弓を回す「弓張りの儀」(今年の写真)
市は、市民に身近な無形民俗文化財として、有玉神社の流鏑馬を浜松地域遺産(認定文化財)に認定しています。
今年は長い歴史上で初めて女性が射手を務めました。また、以前は射手が務めていた奉納相撲を、各地区から選ばれた小学生が行うなど、時代に合わせてかたちを変えながら受け継がれています。
「やり方を工夫しながら次の時代につなげているんだね」
東区有玉南町1624-1
(遠州鉄道自動車学校前駅から徒歩8分。駐車場あり)
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