緊急情報
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更新日:2025年2月26日
令和7年度の当初予算案並びに関連議案のご審議をお願いするに当たりまして、市政運営に関する所信の一端と予算の大要を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご賛同を賜りたいと存じます。
昨年は、長く続いたコロナ禍がようやく収束し、コロナ禍以前のように年間を通じて様々なイベントが催されました。まちには多くの笑顔とにぎわいがあふれ、活気が戻ってきたことを実感しました。
3月から6月にかけて、はままつフラワーパークなどにおいて開催した浜名湖花博2024は、目標を大きく上回る100万人もの方々にご来場いただき、周辺地域への回遊など波及効果も生み出し、地域経済の活性化にも貢献しました。
また、5年ぶりに完全開催された浜松まつりは、3日間全てが晴天に恵まれ、245万人という過去2番目に多い人出で大いに盛り上がりました。伝統と文化が息づく浜松まつりの誇りと、再びにぎやかに開催できたことの喜びを、市民の皆様と分かち合うことができました。また、能登半島地震で被災された方々を応援する凧を制作し、能登につながりのある方々と一緒に空高く揚げました。
パリ・オリンピック・パラリンピック競技大会では、本市出身である柔道の橋本壮市選手や競泳の鈴木孝幸選手が複数のメダルを獲得する素晴らしい結果を残しました。また、第25回しずおか市町対抗駅伝では、小学生から社会人まで地域の代表選手がたすきをつなぎ、本市のチームが1位と2位に輝く最高の結果をつかみ取りました。選手たちが目標に向かってチャレンジするひたむきな姿は、私たちに大きな勇気と感動を与えてくれました。
コロナ禍による中止を経て6年ぶりの開催となった浜松国際ピアノコンクールでは、世界を目指す才能豊かな若きピアニストたちの競演が繰り広げられました。国内外から多くの方が本市を訪れ、また、映像配信により世界中の方々にご視聴いただき、「音楽の都」としての浜松の歴史と伝統を、世界に向けて力強く発信することができました。
一方で、昨年は自然災害の脅威を改めて強く感じる年となりました。能登半島においては、元日に発生した地震の影響が長引く中、8月には集中豪雨にも見舞われました。本市は、地震発生直後から9月まで延べ900人余りの職員を被災地に派遣するとともに、私自身も現地に足を運びました。被災地の方々を支援する中で、本市でも発生が予想されている南海トラフ地震に備える上で貴重な知見を得ることができました。
また、8月に南海トラフ地震臨時情報が発表された際には、市民の皆様に対し、地震への備えや、いつでも避難できる準備を呼びかけるとともに、庁内でも初動対応に向けた態勢を取るなど、危機感を持って対応に当たりました。この経験により、安全・安心の確保に向けて、市民、行政ともに災害対応の再点検が進んだことは、今後の防災対策につながるものと考えています。
海外とのつながりにおいては、インターカルチュラルシティ・シンポジウムの開催、フィリピン訪問、そして年末のインド訪問など、海外諸都市との交流や関係構築を積極的に行いました。特にインドでは、地域経済の持続的な成長の実現に向け、現地の大学や民間企業と、人材や経済の交流に関する覚書を締結するなど、将来を見据えた取組を進めることができました。
農業分野では、全国茶品評会で本市が5年ぶり5度目の産地賞を受賞し、全国お茶まつりを本市で初めて開催するなど、本市のお茶と産地の魅力を国内外に広くアピールすることができました。
昨年度から開始した出張市長室を、本年度も市内各地域で実施し、自治会をはじめ、地域の子育てサークルやまちおこし団体などの皆様と意見交換を行いました。今後も、現場を訪れて直接市民の皆様の声を聴くとともに、区役所や行政センター、支所などが中心となり、市民の皆様に寄り添った対応ができるよう取り組んでまいります。
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