緊急情報
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更新日:2023年4月7日
日時:平成23年2月2日(水曜日)午後3時~午後4時50分
場所:浜松市役所本館5階 庁議室
(事務局)
先日、3名のアドバイザーとお会いし、案に対するご意見をいただいた。前回会議でいただいたご意見とともに、前文・本文に反映させてある。これらについてご意見をいただきたい。まずは、本文1についてどうか。
(松田委員)
前回の会議では「それを」という指示語を入れることになったが、やはり指示語が入っているのは変だと思う。
(事務局)
事務局としてもそのように考え、今回の案では指示語を避けた。
(須藤委員)
今回の案は良くできていると思う。自然の恵みによってできたこの美しい郷土を未来にそのままつないでいこうということが、短い文章でよく表されている。言葉が増えると長くなりあまり良くない。唱和するにも覚えにくい。
(名倉委員)
私も今回の案で良いと思う。
(向坂委員)
「つなぎます」という言葉の中に「守る」という意味を読み取れる。この案で良いのではないか。
(事務局)
では本文2についてはどうか。
(名倉委員)
歴史と伝統は同じような意味にとれるが、くどくならないか。
(松田委員)
名倉委員とは観点が異なるが、「伝統を受け継ぎます」という言い方は、少し受動的な印象を受ける。「ふるさとを誇り、歴史を伝え、新しい文化を創造します」としても良いのではないかと感じた。
(事務局)
本文2と本文3を明確に分けたいと思った。本文2で、まずこの地にある歴史や伝統をしっかりと見つめよう、そして本文3で新しいものを創っていこう、挑戦していこうということを表した。本文3の「文化」は、産業を含めた幅広い意味で捉えている。
(安池委員)
本文2と本文3はこれで良いと思う。伝統も文化も人それぞれに想像することが違い、工芸や農業など自分に関係したものを思うのではないか。これで様々な文化が人それぞれに伝わるのではないか。
(須藤委員)
私もこれで良いと思う。前回の案だと、確かに本文2と3で重複感があった。本文2と3がはっきり分かれているので、守ることが大切だし、創り出すのも大切だということが真直ぐに伝わる。新しい文化の中には産業やものづくりをイメージする人もいるし、芸術、音楽、アートなどをイメージする人もいると思う。
(名倉委員)
文化と産業はイコールにはならないと思うがどうか。
(向坂委員)
文化の前に産業を入れるとおかしいか。
(安池委員)
ここは、やらまいか精神を強調するところだから、あまり細かい内容の説明は要らないのではないか。言葉で説明しすぎるより広範囲な表現が良いだろう。
(須藤委員)
子どもたちには、新しい文化というものが、必ずしも芸術性の高いものということにはならないだろう。自分たちが作り出していくものという意味で捉えるのではないか。ここに産業を入れると、「産業・」となるし、産業文化という一つの言葉になると意味が変わってくる。だから「文化」という一言に思いを込めたらどうか。
(事務局)
では、本文4、5についてはどうか。
(安池委員)
「たくましく生きます」というと、「行きます」のようにも受け取れる。「生き続けます」なら分かる。
(向坂委員)
確かに「たくましく」の後は少し手を加えたい。
(事務局)
「学業と仕事」を外したがこれについてはどうか。
(安池委員)
ここは簡潔になって良いのではないか。
(須藤委員)
私は一番しっくりこないのがこの本文4 だ。すこやかでたくましくなければいけないという感じがする。かといって良い言葉は浮かばない。
(安池委員)
子どもたちに向けて言う言葉だとすると、勉強や運動をするためにも、たくましくすこやかな心や体でいなければいけない、という程度のことだろう。
(事務局)
たくましく生きるという部分には、社会に出て行って、しっかりと社会の一翼を担う人物になっていくのだということも込めている。勉強ばかりではだめで、たくましく生きる力が必要ということではないか。
(名倉委員)
たくましいという言葉はどうか。弱い子は生きていけないような感じがする。
(安池委員)
あまり強い意味では言っていなくて、元気に生きましょうという程度。社会に出て何があっても負けない、ということを言いたいのだろう。
(須藤委員)
作った側はそうでも、言葉から受ける印象としてナイーブな子どもたちにはつらいかも知れない。無理しなくても良いということを何とか伝えられないかなと思う。
(名倉委員)
右肩上がりの経済成長の過程とは異なり、現在の状況では内面が向上していく、心が豊かになっていくということを前提に考えると、全てがたくましくある必要はない世の中になる可能性も充分ある。積極的な子どもたちばかりではないし、もう一工夫あっても良いのではないかというのが私の意見だ。
(松田委員)
私はこの案で良いと思う。鈴木アドバイザーの言葉に「日本の若者はすでに優しい」というのがあった。国際競争の中で中国やベトナム等の若者や子どもはたくましくやっているのに、日本人は大丈夫かという人もいる。かつての日本が持っていた活力の源泉はそのたくましさによるものとも考えられるので、子どもの時から意識するのも大切だろう。また、本文5とセットで考えると、競走ばかりで疲れ果てるだけでは幸せな人生とはいえない、他との関わりや助け合いが必要だということが伝わるのではないか。
(事務局)
松田委員が指摘された通り、本文4で個を確立し、まわりとの関わりを本文5で表した。本文5についてはどうか。「目指します」だったが、「築きます」としてはどうかという提案である。
(向坂委員)
前の本文4から続くと「築きます」の方が合っていると思う。
(松田委員)
「ひとを思い」となっているが、「ひとを思いやり」では変だろうか。
(須藤委員)
「ひとを思い」というのには、自分を思うことも含まれる。これで良いのではないか。
(向坂委員)
全体を見ると、本文1は二つ、本文2は三つ、本文3は二つ、本文4は二つ、そして本文5が三つに分かれることになる。テンポがあって良い。
(事務局)
それでは、前文についてご意見をいただきたい。
(須藤委員)
「天竜川と浜名湖の」というのは、浜松を象徴するものとしてこの二つを入れたということだろう。
(向坂委員)
この場合の「の」はどういう役割か。「豊かな自然」の説明になるのか。
(事務局)
恩恵を受けるという意味も含め、天竜川と浜名湖がある豊かな自然ということだ。
(名倉委員)
限定した意味はあるのか。
(事務局)
多くの自然に恵まれているが、その中でも象徴的なものとなるとこの二つだろうということで選んだ。
(松田委員)
固有名詞を入れるかどうかについては、これまでに議論があったように、市民憲章としての普遍性・公平性を考えると、無い方が良いのではないかと思う。
(向坂委員)
固有名詞はなくても良いと思うが、入れるならこういうことになるかと思う。
(安池委員)
固有名詞を取って「豊かな自然」となると、浜松を訴える力が弱くなる。豊かな自然はどこにでもある。天竜川、浜名湖と、綺麗な文句で始まっていると思う。
(名倉委員)
これまでの議論では、固有名詞は止めようということになっていたと思う。
(事務局)
経緯については承知しているが、アドバイザーからご意見もあったので、敢えてまた入れるかどうかということを議論していただいている。
(安池委員)
なくても充分意味は通るが、もし浜松にある自然がこの二つだけだとしたら、取る人はいないだろう。
(向坂委員)
冒頭に入っているのであれば、あっても良いと思う。
(安池委員)
「天竜川や浜名湖」としたら、その他も入ることになると思うがどうか。
(向坂委員)
確かに「や」にすると他にもある印象になる。
(事務局)
もう一点、前回までは前文が二つの文で構成されていたが、今回は三つに分けてお示ししている。これについてはどうか。
(須藤委員)
良いと思う。内容的には変わっていなくて読みやすくなっている。
(事務局)
それでは前文は三つの文に分けて、「天竜川や浜名湖の」を入れることにする。改めて、本文を見て何かご意見はあるか。
(安池委員)
本文5の「共」を平仮名で使う場合が最近多いがこれはどうだろう。
(名倉委員)
ここでは漢字の方が良いのではないか。読むときには平仮名の方が良いが、見るときには漢字の方がイメージできる。
(事務局)
それでは、これを案とする。今後、議会等へ報告し、記念式典で発表していく。
(事務局)
昨年5月の第1回会議から、長期に亘り活発なご議論をいただいたことに深くお礼を申し上げる。以上をもって第6回市民憲章創作会議を終了する。
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