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更新日:2022年12月23日
(厚生労働省長期慢性疾患総合研究事業アレルギー研究班「化学物質過敏症 思いのほか身近な環境問題」パンフレットより引用)
化学物質過敏症は過敏という名が示すように、ごく少量の物質にでも過敏に反応する点ではアレルギー疾患に似ています。最初にある程度の量の物質に曝露されると、アレルギー疾患でいう“感作”と同じ様な状態となり、二度目に同じ物質に少量でも曝露されると過敏症状を来たします。時には最初に曝露された物質と二度目に曝露された物質が異なる場合もあり、これは多種化学物質過敏症と呼ばれます。
化学物質過敏症は、アレルギー疾患様の性格だけでなく、低濃度の化学物質に反復曝露されていると体内に蓄積し慢性的な症状を来すという中毒性疾患に近い性格も兼ね備えています。
化学物質過敏症は未解明の部分が多い疾患ですが、このようにアレルギー性と中毒性の両方にまたがる疾患、あるいはアレルギー反応と急性・慢性中毒の症状が複雑に絡み合っている疾患であると考えられています。
頭痛、全身倦怠感、不眠、便秘、動悸など特徴のない症状が多いようですが、このほかにも様々な症状を訴える方がいるようです。
原則的にはアレルギー疾患同様、その患者さんにとって合わない物であれば何でも原因物質になる可能性があり、世の中の物質すべてと言っても過言ではないようです。
ただ、次のような物質が頻度的に原因物質となる可能性が高く、意外と日常生活の中で身近に存在し、意識せずに接触している可能性が高いと考えていいようです。
<主に屋外>
大気汚染物質、ディーゼル粉塵、排気ガス、除草剤、殺虫剤、花粉、動物の毛 など
<主に屋内>
柔軟剤、芳香剤、洗剤、漂白剤、香水、タバコ、食品、食品添加物、残留農薬、カビ、ダニ、ちり、防ダニグッズ、防菌グッズ、建材、接着剤、ホルマリン、塗料、シロアリ駆除剤 など
化学物質過敏症は未解明な部分が多い疾患ですが、原因がわからず、周りからも理解されずに苦しんでいる方がいます。まずは、化学物質により様々な症状が誘発される方がいることを知っていただき、苦しんでいる方へのご配慮をお願いします。
洗剤、柔軟剤、香水などの香りで頭痛や吐き気がするという方がいます。自分にとって快適な香りでも、不快に感じる方がいることをご理解ください。
香りの強さの感じ方には個人差があります。使用量の目安などを参考に、周囲の方にもご配慮いただきながらお使いください。
【チラシ】その香り困っている人がいるかも?(PDF:1,097KB)(別ウィンドウが開きます)
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