更新日:2025年4月1日
第4章 これからの環境政策の方針 横断的政策 環境活動を実践する人づくり・適正な環境配慮の促進
横断的政策 環境活動を実践する人づくり・適正な環境配慮の促進
環境学習指導者の派遣により、学校・地域・社会など様々な場所における環境学習会の開催を支援するとともに、環境保全の活動やイベント等に関する情報発信を行い、環境について関心を持ち、環境に配慮した行動をする市民・事業者を増やします。加えて、市民・市民活動団体・事業者が連携して環境教育に取り組むためのネットワークを拡充し、環境学習の担い手を育成・発掘し、市内の環境教育を活性化します。
また、浜松市環境影響評価条例(平成28年浜松市条例第48号)及び浜松市環境配慮指針に基づき、環境に影響を与えるおそれのある事業を行う事業者に対して、環境保全の見地から適切な配慮を求めます。
主要施策1 学校・地域・社会など幅広い場における環境教育
1)学校などにおける環境教育
- 学校において、発達段階に応じて環境と人間のかかわり方について認識を深め、環境との共生について科学的に考察し、判断する力を育成するよう、分野・対象者別の環境プログラムを提供します。
- 幼稚園・保育所での浜松版環境学習プログラム「はままつEスイッチ」の活用や、自然とのふれあい体験を重視した取組により、幼児期から自然を大切にする心を育んでいきます。
- ごみに関する社会科副読本などを活用することにより、3Rの取り組みを推進します。
2)環境教育を担う人材の育成と積極的な活用
- 環境教育を継続的に実践・推進するため、環境学習指導者養成講座や環境学習指導者間の交流会の開催などにより、新たな人材を発掘・育成します。
- 環境学習指導者のスキルアップの機会を設けるとともに、指導者が自主的に企画・運営する環境講座やイベント等の活動を支援します。
3)学校などの教職員に対する環境教育の理解促進
- 学校などにおいて環境教育を推進するため、環境学習プログラム及びESDの実証モデルを周知し、教職員の環境教育に関する知識や指導力の向上を図ります。
- 教職員の活動をサポートする学校外の専門家として、環境学習指導者や静岡県環境学習コーディネーターなど地域の人材情報を積極的に提供します。
4)社会など幅広い場における環境教育の推進
- 環境教育や環境活動など自ら実践する意欲を高めるため、顕著な取り組みに対して表彰する制度の設立を検討します。
- 協働センターなどにおいて、地域団体やサークルなどを対象に、3Rなどに関する出前講座を実施するとともに、自治会組織との協働により地域の環境活動を活性化します。
- 清掃工場における施設見学の受入により、展示や体験を通じた施設の仕組みやごみに関する問題など、環境について学習する場を提供します。
5)環境学習プログラム(Eスイッチプログラム)の充実
- 市民活動団体・事業者の技術・専門性を取り入れたプログラムを募集し、はままつEスイッチの充実を図ります。
- 森林環境教育プログラムの普及を図り、市域の約7割を占めている森林の有する公益的機能に対する理解・関心を高め、森林の保全につなげていきます。
6)各主体との連携
- 浜松市環境教育推進ネットワーク「はままつEスイッチ」を中核として、市民・市民活動団体・事業者・学校・行政などあらゆる主体が連携し、情報共有や交流を行う場を提供し、環境教育施策を総合的・体系的に推進します。
- 事業者と連携し、事業場見学や講演会などの開催により、市民が事業者の実践する環境教育・環境活動を学ぶ機会を提供します。
主要施策2 開発事業における環境影響の緩和
1)開発事業の実施に伴う環境配慮
- 環境に著しい影響を及ぼすおそれのある大規模な開発事業を行う事業者に対して、環境保全の見地からより良い事業を行うことを求める「浜松市環境影響評価条例」を運用します。
- 一定規模以上の開発事業に対して、生活環境、自然環境、快適環境、地球環境への適切な配慮を求める環境配慮指針を運用します。
横断的政策に対する指標
指標項目 |
基準値 |
目標値※ |
《主要施策1》学校・地域・社会など幅広い場における環境教育 |
環境学習会に参加した市民の人数 |
10,272人
《2022(R4)年度》
|
14,000人
《2033(R15)年度》
|
環境学習指導者養成講座修了者数 |
102人
《2023(R5)年度》
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210人
《2034(R16)年度》
|
※目標年度(2033年度)は、生物多様性はままつ戦略2024による