更新日:2025年4月1日
第4章 これからの環境政策の方針 基本政策1 生活環境の保全
基本政策1 生活環境の保全
環境法令に基づく事業場への立入検査により、規制基準の順守状況の調査・指導を実施します。また、市内全域の大気汚染、水質汚濁状況などを監視することで、環境基準の達成、維持を図り、快適で良好な生活環境を確保します。
主要施策1 大気汚染対策
1)工場・事業場におけるばい煙など排出削減対策
- 大気汚染防止法(昭和43年法律第97号)などに基づき、立入検査を実施するとともに、大気汚染の実態を把握するため、大気測定局での常時監視を実施し監視結果を公表します。
2)アスベストの大気環境への排出防止
- 解体工事などに伴うアスベストの飛散を防止するため、大気汚染防止法に基づく適正処理を周知・指導します。
3)自動車排出ガス対策
- 歩行者や自転車にも安全な歩行空間と自転車通行空間の整備を進めます。
- 事業者による次世代自動車の関連技術の開発・製品化を促進します。
- 次世代自動車の導入や輸送の効率化、鉄道分野の省エネルギー化などを推進します。
主要施策2 騒音・振動・悪臭対策
1)騒音・振動の未然防止対策
- 事業場の新築・増設などの開発前に公害未然防止調査を実施し、快適な生活環境を保全することの重要性を指導します。
2)騒音・振動の監視
- 自動車騒音、一般環境騒音、航空機騒音、新幹線鉄道騒音・振動に係る測定を継続して実施し、測定結果を公表します。
3)自動車騒音・振動対策の推進
- 歩行者や自転車にも安全な歩行空間と自転車通行空間の整備を進めます。
- 良好な住環境を保全するため、道路舗装の修繕や街路樹の適切な維持により、自動車騒音・振動の緩和対策を推進します。
4)航空機騒音対策の推進
- 浜松飛行場周辺の飛行機騒音対策については、県などと協力し、管理者に対して騒音の低減対策の推進と防音工事の対象区域の見直しを図るよう求めます。
5)悪臭対策の推進
- 地域で悪臭が発生した場合、その発生源に対して、悪臭防止法(昭和46年法律第91号)や静岡県生活環境の保全等に関する条例(平成10年静岡県条例第44号)に基づく指導を行います。
- 畜産農家に対し、県との連携による現場確認や指導、悪臭対策講習会への参加を支援します。
- 畜産経営に起因する悪臭を防止するため、処理施設及び処理機械の導入を促進するとともに、新たな対策を検討します。
6)音・かおり・光資源の保全
- 市民の生活や文化に根付き親しまれている、音・かおり・光資源の保全に努めます。
- 投光器、サーチライト等に起因する光害について、適正な使用方法を指導します。
主要施策3 水環境の保全対策
1)工場・事業場における排出水対策
- 水質汚濁防止法(昭和45年法律第138号)などに基づき、立入検査を実施するとともに、公共用水域の水質を把握するため、測定点での常時監視を実施し、監視結果を公表します。
2)地下水の水質調査
- 地下水の状況を把握するため、定期的に水質調査を実施します。
3)川や湖を守る条例の運用
- 河川流域の自然環境の保全を推進するため、「浜松市川や湖を守る条例(平成20年浜松市条例第49号)」に基づき、環境共生区域での河川パトロールなどを実施します。
- 湖沼保全区域内の事業場からの排出水について、その汚染状態を定期的に測定するよう指導します。
4)生活用水の安定供給
- 水道原水の水質を監視し、水質に応じた管理をします。
5)生活排水による水環境への負荷低減
- 公共下水道事業計画区域において下水道整備を進めます。
- 公共下水道事業計画区域外において、くみ取便槽や単独処理浄化槽を使用している世帯に対し、合併処理浄化槽への設置替えを促すとともに、すべての浄化槽設置者に対し適正な維持管理を呼びかけます。
6)し尿処理体制の確立
- し尿処理施設の適切な運転管理体制を確立するとともに、性能水準確保のために、年次計画に基づく維持管理を行います。
- し尿処理施設のライフサイクルコストの低減を図りながら、長寿命化総合計画に基づき、小規模な更新や点検整備等を行うことで、安定的なし尿処理体制の確立を図ります。
- 予測される大規模災害時に対応可能なし尿処理体制を構築します。
7)市民や各種団体との連携による水環境保全活動の推進
- 市民・市民活動団体・事業者と連携・協働して、河川・湖沼・海岸の清掃活動を推進します。
8)健全な水循環の保全と水源保全地域における適正な土地利用の確保
- 「静岡県水循環保全条例(令和4年静岡県条例第16号)」に基づき、水源保全地域内における土地取引や開発行為に関して、知事の求めに応じて、健全な水循環の保全の見地から意見を述べ、適正な土地利用を促します。
- 静岡県が策定する流域水循環計画に基づき、静岡県と連携して健全な水循環の保全に係る施策を推進します。
基本政策1に対する指標
指標項目
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基準値
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目標値
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《主要施策1》大気汚染対策
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大気環境基準4項目(SO₂、NO₂、CO、
SPM)環境基準値達成割合
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100%
《2023(R5)年度》
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100%
《2034(R16)年度》
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アスベスト届出立入(レベル1、2)
実施率
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100%
《2023(R5)年度》
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100%
《2034(R16)年度》
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《主要施策2》騒音・振動・悪臭対策
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一般環境騒音環境基準値達成割合
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100%
《2023(R5)年度》
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100%
《2034(R16)年度》
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公害未然防止調査実施率
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100%
《2023(R5)年度》
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100%
《2034(R16)年度》
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《主要施策3》水環境の保全対策
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公共用水域の環境基準達成率
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94.8%
《2023(R5)年度》
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100%
《2034(R16)年度》
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地下水の環境基準達成率
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100%
《2023(R5)年度》
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100%
《2034(R16)年度》
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