緊急情報
ここから本文です。
更新日:2024年11月8日
平成8年度に環境庁(現 環境省)が、「全国各地から人々が地域のシンボルとして大切にし、将来に残していきたいと願っている音の聞こえる環境(音風景)を広く公募し、音環境を保全する上で特に意義があると認められるもの100件を選定」しました。その主なねらいは「日常生活の中で耳を澄ませて聞こえてくる色々な音(小鳥のさえずり、風の音、波の音、小川のせせらぎ、人声(賑わい)など)についての再発見を促す」こと「良好な音環境を保全するための地域に根ざした取組みを支援する」ことと位置づけています。
静岡県では次の2件が認定されています。
浜辺に打ち寄せる波の音。それらは様々な表現を持ち、場所や天候などによっていろいろな音色を響かせます。
遠州灘の波の音は各地のそれと異なり、聞こえる方向や音の高低によって天候を知ることができるといわれています。音が西に聞こえる時は晴れ、東に聞こえる時は雨、また、極端に東に行き音の高い時は嵐になると・・・。それは、昔からこんな話が言い伝えられているからです。
ある日、漁師が海で漁をしていました。海岸で網を上げると波小僧が網にかかっていました。漁師はこれを捕らえて殺そうとしました。すると波小僧は、「どうぞ命だけはお助けください。そのお礼として、これからあなた方に大切な雨と嵐をお知らせしますから」と一生懸命に命請いをしました。これを聞いた漁師は哀れに思い、波小僧を助けてやりました。それ以来、雨や嵐の時は必ずその前の波の音を聞かせて知らせるようになったと言われています。
静岡県のまんなかを北から南へ流れる大井川にそって、大井川鉄道が通っています。JR東海道線の金谷駅から40kmほど北の千頭駅まで、季節ごとに美しい景色の中をSL機関車が走っています。
この大井川鉄道は、1925(大正14年)年にできました。最初は大井川の奥の材木を運び出すためと、電源開発(水力発電所の建設等)のために運行されていました。C56の歴史は古く、第二次世界大戦のときに日本からタイに送られ活躍しました。そして、終戦後日本に帰ってきたのです。
sound(音)とscape(「~の眺め(ながめ)」という接尾語)による複合語で、視覚的な目に見える風景〔Landscape〕に対応して「耳で捉えた風景」「聴覚環境」を意味します。
サウンドスケープでは、自然の音や人間等の活動音、機械や道具がたてる生活音、交通音やスピーカーからの人工音等の実在音から、記憶の音やイメージとしての非実在音に至るまで、ある環境で人々に聞き取られるさまざまな音が包括的に捉えられます。
特に、それらの音が人々の生活において担う文化的意味や役割に着目し、「意味付けられた音環境」を示します。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください