緊急情報
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更新日:2024年8月8日
※水道水の飲用については、問題ありません。
有機フッ素化合物であるペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)とペルフルオロオクタン酸(PFOA)は、環境中で分解されにくく、高い蓄積性があることから、国内外において製造、使用等が規制されています。
有機フッ素化合物は、独特の性質(水や油をはじく、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しない等)を持ち、撥水剤、表面処理剤、乳化剤、消火剤、コーティング剤等に用いられてきた化学物質ですが、近年、有害性や蓄積性などが懸念されるため、原則、製造や輸入が禁止されており、使用も制限されています。
環境省は令和2年5月28日、PFOSとPFOAを人の健康の保護に関する要監視項目※1に位置づけ、公共用水域及び地下水における暫定的な目標値として、「指針値(暫定)」を1リットルあたり50ナノグラム※2(50ng/L、PFOSとPFOAの合計値)と定めました。
・環境省ホームページ「水質汚濁に係る人の健康の保護に関する環境基準等の見直しについて」(第5次答申)について(別ウィンドウが開きます)
※1 人の健康の保護に関する要監視項目:「人の健康の保護に関連する物質ではあるが、公共用水域等における検出状況等からみて、直ちに環境基準とはせず、引き続き知見の集積に努めるべきもの」として、平成5年3月に設定されたものです。現在、公共用水域では27項目、地下水では25項目が設定されています。
・環境省ホームページ 要監視項目とは(別ウィンドウが開きます)
※2 ナノグラム(ng)は10億分の1グラムを示す単位
令和5~6年度に市内の河川他39地点において、水質調査を実施しました。調査地点は、環境基準点が9地点及びその他の調査地点が30地点です。
指針値(暫定)を超過した伊佐地川及び新川周辺河川において、追加調査を実施しました。
指針値(暫定):50ng/L
単位:ng/L
地図番号 | 地点名 | 合算値※ | 公表日 |
---|---|---|---|
1 |
伊佐地川 谷上橋 |
260 |
R5.5.1 |
2 |
伊佐地川 中之谷橋 |
110 |
|
3 |
東神田川 平成橋 |
24 |
|
4 |
東神田川 梅川橋 |
20 |
|
5 |
新川 起点 |
160 |
|
6 |
新川 御茶屋橋 |
77 |
|
7 |
馬込川 茄子橋 |
ND(不検出) |
|
8 |
馬込川 白羽橋 |
ND(不検出) |
|
9 |
新川 志都呂橋 |
ND(不検出) |
|
10 |
都田川 落合橋 |
ND(不検出) |
|
11 |
段子川 新富塚橋 |
24 |
|
12 |
佐鳴湖 拓希橋 |
14 |
|
13 |
佐鳴湖 湖心 |
15 |
|
14 |
神明川 栄橋 |
ND(不検出) |
|
15 |
安間川 老間橋 |
12 |
|
16 |
御陣屋川 内野西橋 |
10 |
|
17 |
獺淵川 川合淵合流前 |
ND(不検出) |
|
18 |
天竜川 鹿島橋 |
ND(不検出) |
|
19 |
北部承水路 |
280 |
R5.8.2追記 |
20 |
三方原第一幹線排水路 無名橋 |
13 |
|
21 |
三方原第一幹線排水路 起点 |
14 |
|
22 |
段子川 起点 |
14 |
|
23 |
権現谷川 鳥飼橋 |
30 |
|
24 |
北部承水路 高丘側 |
11 |
|
25 |
北部承水路 合流点 |
42 |
|
26 |
北部承水路 支流 |
1400 |
|
27 |
浜名湖 白洲 |
ND(不検出) |
R5.11.20追記 |
28 |
浜名湖 湖心 |
ND(不検出) |
|
29 |
隠ヶ谷川 無名橋 |
340 |
R6.1.22追記 |
30 |
伊佐地川 谷上原橋 |
11 |
|
31 |
伊佐地川 無名橋 |
10 |
|
32 |
伊佐地川 水神谷橋 |
21 |
|
33 |
花川 花川橋 |
22 |
|
34 |
小伊佐地川 合流点 |
28 |
|
35 |
九領川 九領橋 |
25 |
|
36 | 北部承水路 支流(1) | 83 |
R6.8.5追記 |
37 | 北部承水路 支流(2) | 1900 | |
38 | 東神田川 起点 | 48 | |
39 | 段子川 合流点 | 11 |
※PFOS及びPFOAの合算値
49地点で採水し、11地点で指針値(暫定)を超えて検出されました。(54ng/L~290ng/L)
なお、指針値(暫定)を超過した地下水を水源とする井戸の所有者は、すべて上水道接続済みです。
254地点で採水し、59地点で指針値(暫定)を超え検出されました。
なお、指針値(暫定)を超過した地下水を水源とする井戸の所有者へは、飲用利用を控えるよう保健所から助言済みです。
これまで実施した地下水調査では、指針値超過範囲の把握に至らなかったことから、市民の皆様のPFASばく露を低減するため、以下の対応を実施します。
今回の調査では、伊佐地川及び新川周辺以外で新たに指針値超過地点が判明したことから、環境省・厚生労働省が作成した「PFOS及びPFOAに関する対応の手引き」を参考に従来通り調査対象地域の皆様に「水質調査のお知らせ」を配布し、地下水の追加調査を実施します。
伊佐地川及び新川周辺に立地する環境法令の届出事業者を抽出し、郵送にてアンケートを実施しました。
詳細なヒアリングをするため、17事業場において現地調査を行い、そのうち公共用水域へ排水している8事業場について、排水の水質調査を実施しました。
その結果、すべての事業場で指針値(暫定)を下回り、伊佐地川及び新川において指針値(暫定)を超過した原因の特定には至りませんでした。
また、航空自衛隊浜松基地から、排水の調査について回答がありました。詳細については、「航空自衛隊浜松基地からの排水の調査について」をご参照ください。
「航空自衛隊浜松基地からの排水の調査について」(PDF:75KB)
・環境省ホームページ「PFOS・PFOAに係る水質の目標値等の専門家会議」(別ウィンドウが開きます)
・環境省ホームページ「PFASに対する総合戦略検討専門家会議」(別ウィンドウが開きます)
単位:ng/L
国名等 | PFOS 目標値等 |
PFOA 目標値等 |
---|---|---|
世界保健機関(WHO) | 100 | 100 |
米国(USEPA) | 4 | 4 |
英国 | 100 | 100 |
カナダ(Health Canada) | 600 | 200 |
オーストラリア・ニュージーランド 食品基準機構(FSANZ) |
ー | 560 |
ドイツ | 100 | 100 |
日本(厚生労働省) | 50(合算値) |
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