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更新日:2022年10月11日
大学卒業後に動物病院へ就職し、5年間勤務したのちに公務員へと転職しました。かつては両親が、今は兄が浜松市の現職員ということもあり、市民へ役立てる仕事のやりがいを身近で見聞きしてきました。転職について家族と相談したところ、様々な業務に多方向から携われること、見識や価値観を変えられること、それと人と人との関わりの深さに魅力があるとアドバイスを受け、獣医師として市役所への入庁を決意しました。
入庁初年度は食肉衛生検査所で、牛や豚の衛生検査に携わっていました。生体から枝肉になるまでの工程において、外見や筋肉、内臓の異常の有無を確認することにより、安全・安心な食肉の提供につながることから、重要かつやりがいのある業務でした。
現在は保健所へ異動し、狂犬病予防法と動物愛護法の2つの法律に基づいた業務に携わっています。狂犬病予防法に関わる主な業務として、飼い犬の登録及び注射済票の交付や放浪犬の捕獲が挙げられます。また、動物愛護法に関わる主な業務として、ペットショップなどの動物取扱業の登録申請の受付、負傷動物の保護及び動物病院への搬送、そのほか市民から動物に関する相談が入った際に行う現地調査や近隣住民へのアドバイスなどがあり、仕事は多岐にわたります。
中でも、長年にわたり放浪していた犬について、捕獲のアプローチの仕方を考えながら、無事に保護できたことが心に残るエピソードです。市内の放浪犬のほとんどは逃げてしまった飼い犬であるため、保護をした犬は迷い犬の届出情報と照合するとともに市のホームページへ掲載することにより、飼い主の判明につながっています。
小学校の卒業文集に書いた夢は「獣医師になること」。大学の獣医学科へ進み、卒業後は動物病院へ就くといった固定観念しかありませんでした。市役所では動物園での勤務、愛護動物の保護などの動物関連業務から飲食店営業許可などの食品衛生業務、クリーニング・理容・美容などにまつわる生活衛生業務まで、幅広いジャンルに携わる職場へ配属される機会があります。未知の世界へどん欲にチャレンジすることで動物関連の分野にプラスアルファの知識と経験を得られ、視野を広げられることが公務員獣医師の魅力だと思っています。
【池川 隆(Ikegawa Takashi)】
平成29年度入庁。食肉衛生検査所を経て、平成31年度から保健所浜北支所。
※掲載している情報は、令和3年3月当時のものとなります。
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