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更新日:2023年2月1日
浜松の古い街道の一つ、秋葉街道。江戸時代には、秋葉詣(もうで)の人たちでにぎわっていたのじゃ
武運長久(ぶうんちょうきゅう)や火伏(ひぶせ)※を祈願する秋葉信仰が全国的に広がった江戸時代。
秋葉街道は、白衣に菅(すげ)笠で、杖を持ってお参りする人々が往来しました。そのような人たちが迷わないように、また町内の安全祈願のために、地域の人たちは秋葉山常夜灯を建てました。
常夜灯や道しるべは、現在でも浜名区内に多く残り、浜松地域遺産にも認定しています。秋葉街道の周辺を散策する際に注目してみてはいかがでしょうか。
※戦いにおける勝敗の運が長く続くことや火災を防ぐこと
市内には、およそ1000基の秋葉山常夜灯が現存しています。街道沿いを中心に、それ以外の場所にも見られます。町内の安全や防火を祈願するため、街道沿いの地域以外にも広がっていったと考えられています。
点灯する常夜灯
秋葉山常夜灯には「秋葉山」と書いている
常夜灯を雨などから保護するための鞘さやどう堂のことを、浜北では竜りゅうとう燈と呼びます。竜燈は、江戸時代末から明治にかけて盛んに建立されました。
浜名区内には竜燈がおよそ40カ所、常夜灯も含めると100を超える数が残っています。
上島新田組の竜燈
養蚕業が盛んな時期に作られ、豪華な彫刻が施された竜燈(市指定文化財)
道しるべには「右 秋葉道」などと目的地の方向が書かれています。昔の人々が歩いた道筋を示す貴重な資料です。
秋葉街道と奥山半僧坊道が行き交い、街道沿いに発展してきた小松を紹介します。
1875年創業の醤油製造所。木造の醸造所など、現役の建物群が国の登録有形文化財となっており、醸造の歴史をいまに伝えています。
工場見学・醤油搾り体験 http://meijiyashouyu.com/(別ウィンドウが開きます)
問合電話:053-586-2053
この鳥居は、1822年、小松村(当時)の人々が秋葉山を拝むために建立したものと言われています。「二の鳥居」と呼ばれ、参詣者の大きな目印に。石づくりの鳥居の中では遠州地方最大です。鳥居の近くにある竜燈の内部には、1768年に建立された最古級の常夜灯があります(市指定文化財)。
小松秋葉大鳥居
常夜灯
※常夜灯は非公開です(小松秋葉神社の祭りの日に公開)
(1)1993年に建立された比較的新しい常夜灯です
(2)1913年建立。現在でも住民の手によって明かりがともされています
小松は、秋葉街道のほか、笠井と奥山半僧坊(はんそうぼう)を結ぶ「奥山半僧坊道」の道筋が残る地域。道の分岐点や角などに、秋葉山や奥山の方向を示す道しるべが点在しています。
開業は1909年、現在の駅舎は1979年建替えのもので、昭和の香りが感じられます。
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